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CharlesからYENMA(エンマ)へ。メンバーのエネルギーが詰まった1st Album『Piñata』インタビュー

CharlesからYENMA(エンマ)へ。メンバーのエネルギーが詰まった1st Album『Piñata』インタビュー

October 10, 2020 12:00

YENMA

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ー 確か、池田さんと山本さんは帰国子女ですよね。

山本:そうです。あと麻美子も喋れます。

渡邉:私以外の兄弟が全員帰国子女なんです。私は日本に戻ってきてから生まれたんですが、小さい頃から自然と英語が身近にありました。


ー 羨ましい(笑)。10月7日に初となる全国流通盤の1st Album『Piñata』をリリース。ピニャータってお菓子が入ったくす玉?パーティーとかでよくある…。

池田:そうです、それです!発案は麻美子なんですが、馬の形の可愛いくす玉を小さくて愛らしい女の子がかち割ってお菓子が出てくる面白さってあるじゃないですか。


ー かち割ってね(笑)。

池田:ええ(笑)。僕らの今作もジャンルにとらわれずに遊んだ楽曲が多いので、それこそピニャータのようにウワーってカラフルなお菓子が散りばめられた楽しさに似ているんじゃないかなと思って。


ー Charles時代含め、実際ポップな曲が多いですよね。「シャンデリア」なんてまさにポップで、ライヴで聴きたいって感じました。

全員:ありがとうございます!


ー ただ「“シャンデリアに乗ってやってきた”って何?」って最初は思いましたが(笑)。

池田:ツッコまれることは覚悟していました。

<全員爆笑>

池田:盲目的に突っ走っていた暴走列車みたいな恋心や、キラキラしたときめきを思い出すような感覚をどう表現しようかギターを弾いて鼻歌で色々考えていた時に、ふと「シャンデリアに乗ってやってきた」というフレーズがメロディと共に浮かんだんです。意味合いよりもとにかく語呂が良いと思って、これ以外に考えられなくなっちゃったんです。それで絶対ここから歌詞を展開させたいって意固地になった結果(笑)、楽しく世界観を広げることが出来ました。

深澤:スタジオで光が何となくギターを弾きながら「シャンデリアに乗ってやってきた ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…」って歌っていて「何それ!新曲?めっちゃいいじゃん!」となって。私も、“シャンデリアって乗れるんだっけ?”っていう単純な疑問もありましたが(笑)、歌詞がとんでもなくキャッチーだしメロディーもハマりが良いしそれ以外にないんじゃないかと思えるほどでした。


ー ミュージックビデオ(以下:MV)も曲のキャッチーさがそのまま映像になっている感じで楽しかったです。

深澤:ありがとうございます!面白いとか楽しいって言ってもらえるのが一番うれしいです。


ー メンバー主導で考えたアイデアだったとか。

深澤:ストーリーも細かい演出も全てメンバーで考えました。

池田:誰がどう動いてとかも考えたよね。MV含め、このぶっ飛んだキャッチーな歌詞と、サビをメインとした疾走感は聴いてくださる皆さんと一緒に楽しみたいですね。

渡邉:ベースも面白さを意識しました。サビの「ぐるぐるぐるぐるぐるぐる」では、そのフレーズを追いかけるように弾きましたし、アウトロではキーボードソロとの絡みがあるので、そういう部分含めてお祭りっぽい疾走感も感じてくれたら嬉しいです。

深澤:そう、まさにこの曲は疾走感が命!麻美子が言ったアウトロのエレピソロの部分は、私が決めたフレーズに麻美子が合わせてくれて、それがビシッとハマったので気持ち良い音になったかなと個人的には思います。

山本:僕はサビでのドラムの運動量を感じて欲しいです。多分動画で観ないとあまり伝わらないんですが(笑)。あと2Aのレゲエドラムは、自分が元々レゲエバンドを組んでいたこともあって楽しく出来ました。


ー 山本さんはレゲエ、深澤さんはジャズ。皆さんルーツが色々あって面白いですよね。

池田:本当にみんなバックボーンがバラバラですね。僕はBon JoviとかEminem、Ne-Yo……あとMaroon 5やBruno Marsもずっと聴いていました。ただ僕のルーツって多分父親のカーステレオで流れていた音楽かもしれません。尾崎豊さんやユーミンさん、山下達郎さんなどの昭和サウンド。その時代が持つ哀愁は自分の中に染み込んでいるので、曲作りに一番影響を受けていると思います。


ー 幅広いですね!それと渡邉さんも面白いベースを弾かれますね。

渡邉:ありがとうございます!「シャンデリア」も面白さを意識したので嬉しいです。私は幼少期から大学卒業までずっとクラシックピアノをやっていましたが、その途中でGO!GO!7188さんのようなゴリゴリの3ピースロックにハマってバンドを始めたんです。なのでベースラインはアッコさん(GO!GO!7188)の影響が大きいですね。あとはダンスをやっていたのでR&Bやダンスミュージックも好きです。


ー YENMAさんの楽曲って、間奏でそういうそれぞれのルーツが出ている気がします。

池田:そこはひとつの強みだと思っています。特に今回はCharlesからYENMAへ進化を遂げる過程で、ジャンルに囚われずメンバーがやりたいと思うことを取り入れていけば自ずと面白いものになるんじゃないかと思っていますし、今後は更にド派手に突き詰めていきたいですね。


ー そういう面白さからの「Blue Monday」はギャップを感じました。リモートで新曲発表してYou Tubeにshort verが公開されていますが、少しだけ歌詞が違うので聴き比べをしてもらうのも楽しいかも。

深澤:それ面白いと思います!だいぶ進化しているし歌い方もアレンジも違いますし。