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秦 基博、ニューアルバム『コペルニクス』インタビュー

秦 基博、ニューアルバム『コペルニクス』インタビュー

December 27, 2019 21:00

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12月11日、約4年ぶりにオリジナル・アルバムをリリースした秦 基博。タイトルは『コペルニクス』。地動説を唱えた天文学者ニコラウス・コペルニクスから名付けられたアルバムタイトルにはどんな意図があるのか?少なくともこのアルバムに、溢れ出しそうな秦の才能が詰め込まれていることは明白だ。デジタルリリースとして既発曲の「花」、「仰げば青空」に加え、今年11月6日にリリースされたニューシングル「Raspberry Lover」、花王『クイックル Joan』のCMソングとして現在オンエア中の「Joan」。これだけでもかなり聴き応えたっぷりだが、今作では共同サウンドプロデューサーにトオミヨウ氏を迎え、新たな音の世界も繰り広げられている。今年11月8日でデビュー13周年を迎えた秦 基博が今作に込めた想いとは?

ー デビュー13周年おめでとうございます。

ありがとうございます!


ー 10年、20年などの区切りとは違うと思いますが、デビューから13年を経て、音楽への向き合い方など変わってきた部分はありますか?

自分自身も楽しみながら音楽と向き合えたら良いなと思うようになってきました。曲が書きたいという気持ちやモチベーションを大切にしながら曲を作りたいと考えるようになってきましたね。


ー 10月20日には、レキシさんと森山直太朗さんをゲストに迎えて、秦さんの故郷である宮崎県日南市で「HATA EXPO」を開催されましたが、いかがでしたか?

まずは自分の生まれ故郷でライヴを出来たことが嬉しかったですね。日南市からお話を頂いた時、どういうライヴにしようか色々考えました。ワンマンライヴも良いんですが、折角なら素晴らしいアーティストの方たちに我が故郷へ来て頂いて、故郷の皆さんに音楽の楽しさを味わってもらえたらと思い、それでEXPOという形にしました。レキシさんも森山直太朗さんも本当に素晴らしかったし、自分自身のパフォーマンス含め、日南市の皆さんだけでなく全国から集まってくれた皆さんが盛り上がってくれた気がします。それに僕自身も楽しかったです。


ー オリジナル・アルバムとしては約4年ぶりの『コペルニクス』。聴かせて頂きましたが、かなり充実した内容で何度も聴きたくなりました。なぜ、『コペルニクス』というタイトルを?

アルバムを作っている時に、この作品が自分の音楽の転換点になったら良いなと思っていたんです。新しい自分を聴いてもらえる作品にしたいって。そう思いながら作っていましたが、制作途中の段階で、ふと“コペルニクス”という言葉が浮かんできたんです。コペルニクスは地動説を唱えた人くらいしか知らなかったんですが、“コペルニクス的転回”という言葉は知っていたので、自分にとっての転換点となるような作品にどういうタイトルを付けたら良いか考えた時に、『コペルニクス』なら遊びもあって面白いかもしれないと思えました。それと同時にインスト2曲を入れるアイデアも浮かんで。


ー「天動説」(M1)と「地動説」(M8)ですね。

はい。『コペルニクス』というタイトルにして対になるこの2曲を入れたら、アルバムとしてより楽しんでもらえるものになるんじゃないかと思ったので、その点も含め、タイトルを『コペルニクス』に決定しました。


ー 秦さんのアルバムに今までインストが入ること自体、とても新鮮でした。

そうですよね。勿論それぞれの曲を単体で楽しんでもらっても良いんですが、アルバムをトータルで、曲順に沿って聴くことで感じられるストーリー性やコンセプトもあると思うんです。このインストはそういう意味も含め、収録しました。


ー 各曲の音作りにも新鮮さを感じました。例えば「LOVE LETTER」は温かいメロディやアコギに対して、トラックはR&Bで用いられることの多い音だったり。

歌とアコギが中心にあるのが僕の音楽ですが、そこをどう広げていくか各曲で色々なアプローチをしました。今言って頂いた「LOVE LETTER」は、弾き語りの世界をどうやって新しい音像で広げていくか特に考えたので、色々な要素が入っています。そのサウンドがこのアルバムでやろうとしているコンセプトを表している気がしたんです。なのでインストである「天動説」の次、歌ものとしての実質1曲目にこの曲を持ってきました。


ー 続く「Lost」はまさに失望感や、そこにある一瞬の光のようなものを感じました。

僕はメロディから先に作るのでそこから呼び起こされたテーマではありますが、今回僕なりの気付きや発見のようなものがそれぞれの曲にあると良いなという意味で言うと、この曲は失うことから始まり、そこから得られる感覚があるとするならば、失うことが事象の終わりではなくて、その先に繋がる何かなんじゃないかというのがこの曲のモチーフになっています。


ー 時折入るコトコトっという音や、パーカッション、ヴォーカルエコーなどが、歌詞やメロディからなる楽曲の世界観を更に増幅させている気がしました。

今回はトオミ ヨウさんが共同アレンジを担当してくださったので、二人でプリプロしながらアイデアを出していきました。レイヤーで色々な音を重ねていくのは僕のアイデアもありますが、トオミさんのアイデアも沢山入っています。


ー トオミさんとは「仰げば青空」からですか?

その少し前からアルバムに向けたプリプロはしていましたが、リリースタイミングで言うとそうですね。


ー トオミさんは秦さんとはまた違う引き出しを持たれている方だと思うのですが、トオミさんから特に刺激を受けた点はどういうところでしょうか?

すべてにおいて刺激的でした。僕のイメージを元に考えた音選びや、ストリングス・アレンジにはやはり刺激を受けました。それとトラック的なリズムや低音感など、音の棲み分けも良くて本当に素晴らしいアレンジャーでありプロデューサーだと思いました。


ー あれ?年齢的には秦さんと…

ええ、僕と同い歳ですね。そのせいか同じ感覚を共有しているところもあって。お互いレコーディング中はそんなに言葉が多い方ではなかったですが、自然にコミュニケーションは取れてる感じでした。


ー 11月6日シングルリリースされた「Raspberry Lover」は今作にも収録されていますが、まずイントロのアコギのループがすごく印象的でした。

この曲はまさにそのアコギのリフから作っていったんです。


ー そうだったんですか。

元々リフものを作りたいと思っていたので、ギターを弾きながらどういうリフが良いかずっと考えている中でああいうリフが出来ました。そこにどう歌を乗っけるか、どうリズムを作るかを考えながら構築しました。

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