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海蔵亮太『愛のカタチ』インタビュー

海蔵亮太『愛のカタチ』インタビュー

June 8, 2019 12:30

海蔵亮太

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2016年KWC(Karaoke World Championships)の日本大会にて約5,000人の中から男性部門で優勝し、世界チャンピオンに。そして翌2017年にはデュエット部門で「海蔵亮太&齋藤伶奈」のコンビで出場し、何と大会史上初の2連覇を達成した。そんな異例のキャリアを持つシンガー、海蔵亮太。 テレビ東京系列「THE カラオケ★バトル」、テレビ朝日系列「今夜、誕生! 音楽チャンプ」等の音楽番組への定期的な出演でその歌声を聴いたことのある人も多いはずだ。並外れた歌唱力と丁寧な表現力は聴く人を魅了し、2018年6月にデビューシングル『愛のカタチ』で日本クラウンよりメジャーデビュー。 同月、有線問い合わせランキングで一位を獲得。隠れた名曲と言われている「愛のカタチ」は、2008年にシンガーソングライターの中村つよし氏が発表した、認知症の女性とその家族の愛をテーマにしたバラード曲。カラオケというフィールドだけでなく、シンガーとしてこの一年成長を重ねた海蔵亮太が、6月5日にカップリング曲を変え、プレミアム盤、スペシャル盤として再びこの『愛のカタチ』をリイシューリリース。新たに公開されたミュージックビデオは映画「カメラを止めるな!」での名演のほか、TVCMなどで脚光を浴びている女優どんぐりが登場。インパクトと感動が混在する笑撃作は早くも話題を呼んでいる。海蔵亮太にとってカラオケは大きなチャンスのきっかけだが、今回はあえてシンガーという面を中心に、『愛のカタチ』や歌への想い、人物像などに迫ってみた。


ー 昨日(5月30日)渋谷・duo MUSIC EXCHANGEでのライブ・コンベンション&ファンクラブ決起集会ではありがとうございました。

こちらこそありがとうございました!


ー 海蔵さんの歌声を生で聴かせて頂くのは初めてだったんですが、声量があるだけでなく声に深さもあって。

声がうるさかったでしょう(笑)。


ー いやいや(笑)。

僕、本当に声が大きいんです。だからひそひそ話をしているつもりでも周りに聞こえていて、友達からも「海蔵とひそひそ話は出来ない」って言われちゃうくらいで(笑)。


ー でもミュージシャンとしては声量があるというのは良いじゃないですか。

そうですね。


ー 通常のコンベンションは会場全体に緊張感がありますが、昨日はファンクラブの決起集会も兼ねていたのですごく楽しい雰囲気でしたね。

普通に演ろうと思いました。僕自信、現在名古屋に住みながら活動をしているんですが、昨日の決起集会は名古屋の方も結構来て下さっていたんですよ。


ー そうだったんですか!

ええ。だからすごく嬉しくて。勿論東京やその他の地域からも沢山来て頂いたので、皆さんが来て良かった、楽しかったと思って頂けるよう僕も楽しみました!

ー 本当に楽しいライブでした。デビューして約一年経ちますが、気持ちの変化はありましたか?

歌に関しては良い意味で何も変わっていないです。歌うことを心から楽しむのは一年経っても全然変わらないですし、むしろその気持ちが大きくなっているくらいなんです。逆に一年間歌ってきて応援して下さる方が増えてきたので、もっと皆さんに喜んでもらえる為にはどうすれば良いのか考えるようになりました。だから色々なことにチャレンジしていきたいし、ファンの皆さんと同じ方向を向いて何かをしていけたら良いなと思います。


ー 今、応援して下さる方が増えてと言われましたが、実際今年9月に開催される東名阪ツアー【海蔵亮太 LIVE 2019 「Communication Vol.2」】は東京と地元名古屋がすでにSOLDOUTですね。

びっくりしました!本当に皆さんのお陰です。僕も勿論楽しみたいですが、皆さんの良い思い出になるよう良いツアーにできるよう頑張りたいです!応援してくださる方々が本当に良い人ばかりなんですよ。


ー ライブコンベンションでも、その温かい雰囲気は感じました。更に「愛のカタチ」が有線問い合わせランキングで再び1位になりましたね。おめでとうございます!

ありがとうございます!


ー この曲はデビュー時の2018年6月にも有線問い合わせランキングで1位を獲得されているので、これで二度目ですね。

またこうやって評価をして頂けたことは本当に嬉しいです!シンガー冥利に尽きるというか、頑張らなきゃなという自分への起爆剤にもなっています。


ー 今回は新曲も加えて「愛のカタチ」をリイシュー。再びこの曲をリリースというのは海蔵さん、スタッフの方々ともに、この楽曲への想いの強さがあったということでしょうか?

そうですね。メジャーデビューシングルって、やっぱり特別なものじゃないですか。


ー ええ。

僕の場合であれば、それが「愛のカタチ」ですが、この曲を一年間歌ってきて思ったのは、やっぱり改めてこの曲って素晴らしい!って思ったんです。もっと多くの人にこの曲を届けられるチャンスがないかと思えるようになってきた中、この曲をリイシューする話を聞いて、僕の想いがスタッフをはじめ、サポートして下さる皆さんと同じだったんだと実感しました。だからこの曲を再び出すことで、一年間の集大成というわけではありませんが日本は元より海外へも広がるきっかけになれば良いなと思っています。


ー せっかくなら別の曲も歌いたいという気持ちはなかったですか?

別のシンガーの方がどういう考えを持っているかわからないですが、一度リリースした曲を再び出すとか、オリジナルよりカバーを多く歌うことに拒絶反応を起こす人もいると思うんです。でも僕の場合は、歌えることが嬉しいというか。それにカバーとはいえ、自分の歌を何回も出してもらえるということはありがたいことなので、そこにマイナスな要素はありません。


ー この曲をご自身で歌われていて、歌詞で一番深く心に刺さる部分はどこでしょうか?

サビの「あなたが教えてくれたこと〜」のくだりはとても良いですよね。歌って歌詞だけでなくメロディもあるので、AメロBメロでグッと堪えている分、サビで開放しているのでそういう意味でも好きだし、音の響きも良いですよね。それにこの部分は“ありがとう”って感謝の気持ちを素直に伝えているような気がしていて、やはりとても好きです。


ー この曲は認知症を通じて家族愛がテーマですが、海蔵さんもお祖父様が認知症で入院され、4月に他界されたんでしたよね。

はい。僕は死に目に合うことが出来ず、到着した時にはもう火葬されて小さくなっていましたが。


ー 火葬されるまでの間、ずっと「愛のカタチ」を流されていたというエピソードを、ライブコンベンションで聞いた時に泣きそうになっちゃって。

いやぁ、あれは僕も嬉しかったです。僕の姉兄は祖父が亡くなってすぐに行っていたので、「愛のカタチ」が流れている状況を動画で送ってくれたんです。本当にお通夜からお葬式、出棺までずっと流してくれていました。だから、残念ながら立ち会うことは出来なかったけど、一緒に居る感覚になれたんです。