POPSCENE - ポップシーン
POPSCENE - ポップシーン
海蔵亮太『愛のカタチ』インタビュー

海蔵亮太『愛のカタチ』インタビュー

June 8, 2019 12:30

海蔵亮太

0
シェア LINE

ー 歌を大切に考えていることが良くわかります。そのこだわりは自身で作詞作曲したい願望へ繋がったりはしないんですか?

おいおい挑戦してみたいとは思っていますが、今の優先順位としてはそんなに高くないです。まずはシンガーとして、色々な曲を自分なりの解釈で伝えられて、聴いて下さる皆さんが楽しんでもらえるようになりたい気持ちが一番だから、その部分がある程度軌道に乗り、作詞作曲したいという優先順位が上がれば挑戦するかもしれません。でも、違う要素がボーンと横から上位にランクインしたらそれをやりたいと思うだろうし(笑)。だから先々のことは、先々の自分に任せます!


ー 先程、主人公像を想像するというお話もありましたが、カバー曲の場合、例えば歌詞のエピソードを調べたりは?

する時もありますが、結構自分の解釈で歌うことが多いかな。


ー というのも、ライブコンベンションで観た「君と僕の挽歌」のノリがオリジナルとはかなり違う雰囲気だったので。

あの曲は亡くなった人に対して“自分は今も頑張っているよ”とメッセージを伝える歌詞ですが、何回も繰り返すフレーズが多かったので、あの曲を最初に聴いた時、“この曲はゴスペルだ”と感じたんです。歌詞は悲しい内容なんですが、その部分に重心をかけすぎず、それよりも生きられなかった友人の分まで生きるよというポジティブな部分を、より出せるようにしたいと思いました。だからみんなと楽しく大合唱して、「生きられなかった人の分まで生きていこうぜ!」みたいな意味合いでああいうステージアプローチになりました。だから原曲とは少し違っていると思います。


ー 確かにゴスペルっぽさは感じましたし、さかいゆうさんのオリジナル曲をライブで何度も観ている分、新鮮でした。

ありがとうございます!

ー 音楽の話から一旦離れますが、YouTubeチャンネルを始められましたね。

始めました!今(取材時)、2つ目を作っている最中で3つ目も今日、時間があったらやろうかなと思っているところです。


ー なぜYouTubeを始めたんですか?

歌に関しては色々なところで流れたり、シンガーとしてはこういうインタビューを通じて分かってもらえたりしますが、“普段の海蔵亮太ってどんな人間なんだ?”と思われている方もいるでしょうし、僕自身も歌以外の<海蔵亮太>を知ってもらいたいので、そういう部分を出せるプラットホームが欲しいなと思ってYouTubeを始めました。それが第一の理由です。


ー もうひとつの理由は?

ホームビデオへの憧れです。僕は姉と兄の三人兄弟の末っ子なんですが、末っ子あるあるとして形に残る幼少期の思い出があまりない!例えばアルバムとかビデオとか。


ー ああ、それはよく言いますね。

そうなんです。お姉ちゃんとかは卒業アルバムくらいの分厚いアルバムが何冊もあるんですが、末っ子の僕は枚数が少ないからカメラ屋さんのおまけに付いてくる薄っぺらいアルバム程度。…いや、だからといって決して両親を責めてるわけじゃないですよ(笑)。


ー ええ(笑)。

でもホームビデオとかも、姉兄の運動会やお遊戯会はちゃんと録っているけど僕の場合は写真オンリーとか、ポイントポイントでちょびっと動画がある程度なんです。だからホームビデオに対しての憧れみたいものが三人の中で誰よりも強いし、その時々の活動記録がある家庭が羨ましくて。だからセルフではありますがホームビデオを録って、これから自分が前へ進んでいった時に見返せるものが欲しかったんです。あの時こんなことをやっていたなって思い出せる機会が欲しくて。その分、皆さんにもラフな感覚で観てもらえれば良いかなと思っています。


ー 海蔵さんは料理男子らしいから、手料理動画なんかも観てみたいです。

いつかやってみたいですね!


ー 得意料理は?

なんだろう…。結構なんでも作るけど卵料理が好きなのでオムライスとかかなぁ。でも僕が持つと包丁がちっちゃく見えますよ(笑)。


ー おもちゃ?っていう感じとか(笑)。

そうそう。おままごと中に見えちゃうかも(笑)。でもいつかやってみたいですね。


ー Twitterではちょっととしたイラストを添えて手書きの文章をびっちり書かれているので、イラストを描いているところとかも楽しいかも。

描いてる過程っていうことですよね。いやぁ…ありだな、それ(笑)。Twitterのああいった文章も自分用に始めたのがきっかけだったんです。


ー ああいうアプローチって結構珍しいですよね。

小さい頃から日記を書くのが日課だったんです。別に誰に見せるものでなくても、その日あったことや悩んでいることを書くことで自分の中の感情を整理出来たんでしょうね。次の日まで気持ちを引きずらなくなったり周りの人に迷惑かけなくなってきて良いなと思っていたんだけど、社会人になると日々忙しくてなかなか日記を書けなくなってしまい…。でもデビューしたことで逆に少しそういうことに時間をかけられるようにもなってきたので、それなら絵日記感覚でやってみようと思って始めたのがきっかけでした。それがいつしか皆さんに「毎日楽しみにしています!」という感じで言ってもらえるようになって、何ていうのかな…棚からぼた餅?


ー 棚からぼた餅って!(笑)

いや違うか(笑)。でもSNSに関しては自分のエゴです。自分が見返して楽しいもの。つまりはやっぱり公開絵日記ですね。これもやりたいと思ったらやる。その熱量があるうちにやらないとパタッとやめてしまうかもしれないので(笑)。


ー では曲の話に戻りますが、スペシャル盤の「イッショケンメイ」はライブコンベンションでも歌われましたね。片仮名表記な上に、“う”はないんですね。

そう、「“イッショ”ケンメイ」です。この曲は韓国のredkinokoというクリエイターズ集団も関わってくれて、この人たちが日本語でリズムのハマるワードを探した時に、このイッショケンメイという言葉がハマったみたいなんです。


ー その分、日本人からすると譜割りが独特のように思えたんですが。

そうですね。最初はこういう作り方があるんだとびっくりしましたし難しかったです。イントネーションも独特だし。そこが良い意味で頭に残ると思いますが。この曲では知らない自分には会えたので楽しかったです。ライブコンベンションで初披露したんですが、皆さん初めてとは思えない程がノッてくれて。もしかしたらこっそり僕より聴き込んでいたのかと思うくらい(笑)適応能力の高さには感服しました。


ー 海蔵さんの靴下脱げるくらい盛り上がって(笑)。

中で靴下がクシャクシャってなっちゃって。すっごい恥ずかしかったー(笑)。