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長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

April 3, 2017 21:00

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荒木:思い返すと、もともとスタジオの窓の下にソファが置いてあったんですよ。長澤くんがソファの上にいる状態で、ずっとアングル設定していたんだけど、長澤くんが「ソファって必要?」と言ってきて。確かに日本人だし地べたに座っているのも案外自然で、無理にソファを置くよりも良いかもしれないと思って、ソファはなくしました。

菅原:あと、あてぶりに対して長澤くんが恥ずかしいって言っていたよね。

荒木:そうそう。そこは僕も共感するんだけど、「何で音楽に合わせて音楽をやっているフリをしなくてはいけないんだ。録音するなら分かるけど。」という気持ちが長澤くんにあって。だから「途中で辞めても良いし適当に動いて良いよ。」と言っておいたんです。それで口の動きもバシッと合っていないんだけど、それがかえって面白かった。この散らばった紙は本当に長澤くんが部屋から持ってきてくれたものなんだけど、僕があんまりジロジロ見るものだから「荒木さん!」って長澤くんに怒られて(笑)。


ー アハハ!

菅原:手書きされている紙をそのまま散らばして、本当に部屋を再現して。

荒木:「100枚くらい持ってきて」って言ったら「それじゃあ足りないよ」と言われて、結局300枚くらい鞄にぐしゃぐしゃに詰め込んできてくれて。あとこれかなりの奇跡なんですけど最後の方で長澤くんが寝そべっている時、手前右側に見えている歌詞が実は“そのキスひとつで”の歌詞だったんです!


ー え、荒木マジックですか?

荒木:いやいや、本当に偶然! あとその歌詞に(小山田)壮平くんのメモだったか落書きも書かれていて。だから日常的に、二人でやっている音楽的な事があるんだなと思いました。これが壮平くんの字だと長澤くんに教えてもらった時はちょっとゾクゾクしました。僕らとしてはその後、ALの“さよならジージョ”のPVも撮らせて頂きましたし。


ー お二人からすると、長澤知之というミュージシャンはどういう存在ですか?

荒木:こういうことを言うと友達を失くしそうだけど(笑)、日本の男性ミュージシャンで、初めてピンと来た人です。少し柔らかくいうと、良い悪いではなく、セクシーな表現が出来る人にそれまで出会ったことがなかったんですかね。「可愛い」とか「微笑ましい」というのは日本語で表現しやすいんだろうけど、グッとくるエロさみたいな。それまで洋楽ばかりだったし、邦楽でも女性ミュージシャンは結構聴いていたけど男性は避けてました。だから本当に特別なアーティストなんです。PVを4本作らせて頂いて、もっと彼を世に知らしめるすべはあったんじゃないかと、反省は多いですね。 長澤くんは天才だと思っているし彼は随分年下だけど、物作りの面でも尊敬すべきところしかない。リリースのたびに、どういう新しい答えを出してくるんだろうと、いつもワクワクします。“フラッシュバック瞬き”も本当に驚きだったし。そういう作品で自分がPV作りに携われなかったことを悔しくも思うけど、そんなに好きな曲のPVって作って良いのか?とも思ったり。そういう意味では、アルバムの中で自由度の高い“俺はグビ”が、一番遊び心を持って作れたかな(笑)。

菅原:とにかく天才ですよね、彼は。やはり荒木さん同様、長澤知之というミュージシャンはもっと世に知られて良いと思っています。それとライヴが本当に良いので、ライヴは一度観て欲しいですね。


ー その時その時で本当にまったく違うので、ライヴって本来こうあるべきだろうと思うようなライヴを見せてくれますよね。

荒木:同じ曲でも全然違うもんね。アルペジオにするのか、ジャカジャカ鳴らすのか。僕は彼のキャリアの半分くらいしか見ていないけど、声に関してもどんどん安定しているし。


ー 今後またPVを作る機会があったら、どういうものにしたいですか?

荒木:長澤くんもPV作りの行程を色々と見て来て分かってきた部分もあるだろうし、映像は好きな人なので“只今散歩道”のように、自ら監督を務めることもしている。歌詞の世界を表現するならば、ある程度本人主導で出来ると思うんです。そのお手伝いをするのも良いし、MVではなくPV側のアプローチはもう少しやってみたくて、これをやったら、今まで長澤知之の“な“の字も知らなかった人が観て、好きになる。僕がやるなら、そういうPVを作らないと駄目だと思います。

菅原:あと長澤くんは絵の才能もあるので、音楽を作ることは勿論だけど、物作りの才能に長けていると思うんです。ライヴもその一つ。先ほども言いましたが、本当に彼のライヴが良いので、もしかしたらライヴ映像を生かしつつ、そこに何かをミックスさせるようなものが面白いかな。


ー それなら、MVの要素もありつつPVの要素もありそうですね。

荒木:ライブで歌ってる彼をそのまま撮れば一番いいんじゃないか? それ以上なんて作れないんじゃないか? と言う説はずっとあって、それはそんなに簡単な話じゃないと思う。ライブに来て聴いてくれたら一番いいんじゃないか? っていうのはその通りなんだけど、だからってそれを撮ればいいってもんでもないと思う。その2つにはかなりの距離があると思う。 


ー そこを合致させるのはやはり難しいことなんですか?

荒木:いい準備をしてしっかり撮影すればライブに来てくれたのに近い効果を得られると思う。でも、ライブの収録ってなった時に、今みたいにiPhoneでも撮れることは撮れるっていう環境が逆にその困難さを見えなくしてて、なんとなく収録する。そして、それを再生して気付くと思います。あれ、あの素晴らしさは、何にも写ってない、と。


ー ええ。

荒木:それと勿論ファンの人の満足度は得られたとしても、プロモーションとして広げる効果は薄いかなと。そこを両立させるのはやはり難しいと思います。だから僕はあくまでプロモーションが出来る映像を作りたいですね。ファンじゃない人に近づくための手助けをしたい。今回発売されるアンソロジー・アルバム『Archives #1』も、彼がもっと色々な人に知ってもらうきっかけになると良いと思っています。


ー ありがとうございました。


取材・写真/秋山昌未



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会場:東京都 LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00
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※入場時にドリンク代のみお支払頂きます
※会場までの交通費等はご自身でご負担ください
※未就学児童入場不可

■ 応募方法
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2. ご希望の公演の応募するボタンをクリックしてツイートする

■ 締切日時
2017年4月10日(月)23:59

■ 当選発表
厳正な抽選の上、当選者にのみダイレクトメッセージをお送りします。
※ライブ会場には、当選メールとご氏名が明記されている身分証をご持参頂き、関係者受付にお越しください。チケット実券は発行いたしません。
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※当落結果等、お問い合わせはご遠慮ください。

 

■ プロフィール

荒木伸二(クリエイティブディレクター)

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CM、MVの企画、演出。シナリオ。
CMプランナーとして数多くのCMを企画制作してきた2010年、長澤知之の音楽と出会い衝撃を受け、MVの企画をオフィスオーガスタに持ち込む。それをきっかけに「俺はグビ」「JUNKLIFE」「カスミソウ」「そのキス一つで」のMVを企画制作、更にAL「さよならジージョ」「あのウミネコ」のMVも。「カスミソウ」「そのキス一つで」「さよならジージョ」は演出も。


菅原直太

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(株)スプーン 取締役プロデューサー
http://www.spoon-inc.co.jp
CM、MVのプロデュース。映画の企画・プロデュース。

「俺はグビ」「JUNKLIFE」「カスミソウ」「そのキス一つで」「無題」
AL作品では「花束」「さよならジージョ」「あのウミネコ」
その他、吉井和哉、斉藤和義、ハナレグミなど

映画
「クワイエットルームにようこそ」「ザ・イエローモンキー/パンチドランカー」など
現在「ドキュメンタリー:太陽の塔(仮)」を製作中
http://taiyo-no-to-movie.jp/

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