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長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

April 3, 2017 21:00

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長澤知之特集第三弾は、“俺はグビ”、”JUNKLIFE”、”カスミソウ”、“そのキスひとつで”のプロモーションビデオ(以下:PV)の制作チーム、荒木伸二氏×菅原直太氏の対談。長澤知之の音楽をこよなく愛する荒木氏はこの日、”俺はグビ”で本人が着ていたTシャツと同じものを着用。そんな荒木氏がきっかけで、やはり長澤の音楽に魅了された菅原氏は、口数こそ少ないが、穏やかな笑顔から彼への想いが伝わってきた。裏話をし、最後に『Archives #1』の中でどの曲が好きか伺ったところ「あれもよかった、これもいいんだよね」と、本当に両名とも決まらず、結果「彼は本当に天才だよね」の言葉で締めくくられた。そんな長澤愛を持つ荒木氏と菅原氏に、PV撮影のエピソードを伺った。


ー お二人は元々面識があったんですか?

菅原:はい。10年くらい前?

荒木:12、3年かな。会社は違いますが僕らは普段CMを作っていて、彼がプロデューサーで、僕はCMプランナー。でも菅原さんは映画に手を染めたりPVに手を染めたり…。

菅原:手を染めるって(笑)。

荒木:その様子を見て、僕も手を染めてみたいなと思って(笑)。だから僕のPVデビューは長澤くんなんです。


ー 長澤くんを知るきっかけは何だったんでしょう。

荒木:僕の知人が、どうしてもライヴに行きたいアーティストがいるんだけど満員だったために入れなくて、下北沢QUEの前で泣きそうな顔をしていたら最後に入れたという話をしていたんです。そこまで見たい人っているんだと思って調べて、“P.S.S.O.S.”を聴いたらあまりの衝撃で知恵熱を出しちゃって(笑)。まだ『JUNKLIFE』が出る前だったから、当時の他の作品も色々聴いたり、WOWOWで放送した【Augusta Camp 2010~Acoustic Live in 夢の島~】を観たり。そこでは“明日のラストナイト”を弾き語りで歌っていて、やっぱりこの人すごいなと思ったんですよね。で、自分のブログで長澤くんのことを色々と書いていたら、友人で音楽評論家の宇野維正くんが、『JUNKLIFE』を聴かせてくれて。そこからですね、本格的に好きになってきたのは。

菅原:そこで僕に「このアーティストのPVを作ってみたいんだけど」と声をかけて頂いたんでしたよね?

荒木:そうそう。菅原さんはイエモン(THE YELLOW MONKEY)が大好きで、吉井さんに手紙を書いたりして持ち込み企画でPVを作っていたので、“好きな人のPVって、手を上げて作れば良いんだ”と思って、宇野くん経由で事務所に紹介してもらって、どの曲のPVというわけではないけれど、色々と案を持ち込んだんです。そしたら当時代表だった森川さんが「この人に“俺はグビ”のPV作ってもらえば?」って。僕も『JUNKLIFE』は全曲好きだけど、何で“俺はグビ”だったんだろう。


ー そこは未だに分からずで?

荒木:そうなんです(笑)。


ー 菅原さんは、荒木さんから長澤くんのPVの話を聞いた時、どう思いましたか?

菅原:当時はまだ長澤くんのことを知らなかったんだけど、彼の音楽を聴いたら今までにないタイプだと感じましたね。詞がまず良い!これなら荒木さんが知恵熱を出すのも無理ないと思いました(笑)。僕らが普段携わっているCMは、クライアントからのいくつかのお題をクリアしながら制作しているのですが、PVは自分がそのアーティストのことを好きであったり良いと思わないと作るのが結構辛いというか…個人的にはあまりやりたくないんです(笑)。勿論相手にも悪いと思うし。


ー 成る程。そこには自分の感性やクリエイティビティが反映されるわけですね。

菅原:そうです。


ー “俺はグビ”はどういう発想からああいう内容に?

荒木:PVの常識だと、まず監督を決めてその監督と打ち合せをしながら制作を進めていくんですが、CMの場合はCMプランナーという人がいて、いくつか企画を出してその中からひとつ選んで、そこからスタッフ監督選びに入るんです。だからまず僕はまず企画を考えます。このことが一向に理解されないんですけど、トーンとか肌触りとかムードとか世界観とか、そういう話から始めるのがPV界のスタンダードなんでしょうね。とにかく僕は企画から考えます。


ー なるほど。

荒木:曲が “俺はグビ”ということもあったので(笑)、変な映画のエンディングみたいなPVにしました。僕も菅原さんも、知らずに何年も過ごしてしまった天才アーティストなわけだから、もっと知られなければいけないと思うし、知られるために「面白いから見てみな」という体で、他の人に流布出来るような形にしたいという気持ちはずっとありました。だからああいうギャグのような(笑)。

菅原:ギャグって(笑)。

荒木:渋谷タワーレコードでの『JUNKLIFE』リリース記念ミニライブで、このPVを初披露したら、お客さんにも笑ってもらえて。長澤くんはその後ライヴがやりにくかったと話していました(笑)。


ー あの場に私もいましたが、長澤くんが女の子を相手に演技していることも新鮮で、みんながざわついていたのを覚えています(笑)。

菅原:上手いんですよね、演技が。

荒木:上手かったね。

菅原:あれだけシャイだし、基本的には毎回PVに出たくないという人なんだけどね(笑)。

荒木:僕はライヴのMCも上手いと思っているんだよね。きっと自分で想定しているレベルが高すぎるんだと思う。だから実際撮影の時もでも少しでもテイクを重ねたり、段取りをミスったりするともの凄く落ち込むわけ(笑)。だから「いや、ワンテイクOKなんて人いないから!」って言っても納得できないみたいで。

20170403DSC_0896.jpg写真左:荒木伸二氏/写真右:菅原直太氏

  リリース情報

長澤知之 アンソロジー・アルバム
「Archives #1」

2017年4月12日発売

-収録曲-

DISC 1
1. あんまり素敵じゃない世界
2. フラッシュバック瞬き
3. 夢先案内人
4. バベル
5. センチメンタルフリーク
6. スーパーマーケット・ブルース
7. STOP THE MUSIC
8. バニラ(2014 Acoustic)
9. MEDAMAYAKI
10. 誰より愛を込めて
11. 消防車
12. R.I.P.(新曲)
13. マンドラゴラの花
14. 犬の瞳
15. 享楽列車(2014 Live)
16. 三年間
17. 蜘蛛の糸(新曲)

DISC 2
1. P.S.S.O.S.
2. THE ROLE
3. JUNKLIFE
4. 狼青年
5. 片思い
6. 零
7. RED
8. ねぇ、アリス
9. 風を待つカーテン(2007 Demo)
10. EXISTAR
11. スリーフィンガー
12. 茜ヶ空
13. 明日のラストナイト
14. はぐれ雲けもの道ひとり旅
15. 回送
16. ベテルギウス
17. 僕らの輝き

Archives #1

CD

POCS-1552/3 / ¥3,056+税

  インフォメーション

-10th Anniversary Anthology-
「Nagasawa Tomoyuki Band Tour 'Kumo No Ito' 2017」

http://www.office-augusta.com/nagasawa/live_nagasawa.html#kumonoito

2017年4月18日(火)大阪府 BIGCAT
2017年4月20日(木)福岡県 DRUM Be-1
2017年4月24日(月)東京都 LIQUIDROOM

○イープラス:https://eplus.jp/ath/word/6403
○ローチケHMV:http://l-tike.com/keyword/%E9%95%B7%E6%BE%A4%E7%9F%A5%E4%B9%8B/
○チケットぴあ:http://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=53170084

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