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長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

長澤知之 特集 第三弾!PV制作チーム 荒木伸二氏×菅原直太氏 対談!

April 3, 2017 21:00

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ー なるほど(笑)。そこから“カスミソウ”(Single「カスミソウ」タイトル曲/2012年)はかなりテイストが変わりましたよね。

荒木:僕としては、目立たせることで広めたいと考えていたんだけど、長澤くん的にはもっと自分の曲の世界観を出したいという気持ちが残っていたと思うんです。“カスミソウ”は、“俺はグビ”や“JUNKLIFE”ともそもそも曲のテイストが違うし、Augusta Campで初めて聴いた時、ぐさっと胸に刺さるものがあって。東日本大震災の後で状況的な事も色々あって、手作り感を出したかったから長澤くんとも話して、Mini Album『PAPER STAR』のジャケットにも使われたような…でもそれより、もっと本人ぽい紙人形を作ることにしたんです。しかも段ボールっぽく作りたかったので、僕と菅原さんと久保智世さん(人形制作)で集まって、沢山の紙を用意してもらい、それぞれ手で作って、一番良いものにしようということになったんだけど、菅原さん、全然勝つ気がないんだよね(笑)。

菅原:いやいやいや(笑)。僕は苦手なんだよ! 僕の下でプロダクションマネージャーとして制作をしていた久保さんは美大を出ているから上手だし、それで良いかなって(笑)。

荒木:勿論人形を作るプロの方もいますが、お金を払って頼めばそこで話が終わっちゃうじゃないですか。


ー ええ。

荒木:それは面白くないと考えていたんです。だから人形含め、全部自分たちで作って。背景画も僕が描いたものを長い布にトレースして、スタッフにも協力してもらいながらみんなで塗りました。


ー この曲はメイキングも見応えがありました。

<“カスミソウ”PVを観ながら>

荒木:このPVはワンカットなので、一度失敗してしまうと意外と大変なんです。メイキングを見て頂いて分かる通り、ギターを弾く手は長澤くんに動かしてもらおうということになり、14テイク…いや、もう少し撮ったかな。手のNGはなかったけど、問題は足!僕は、長澤くんといつも仕事をしているから、当時のマネージャーの松田くんとなら息が合うだろうと思ったんです。だけどそうでもないなと…(笑)。

菅原:笑。

荒木:結局別の女性スタッフに交代して撮って。一度人形の足が抜けちゃうんだけど、それくらい思い切りよくやってくれたから、かなり良い出来になりました。あと後ろの絵を描く時に長澤くんも来てくれて「毒が足りない」って言いながら毒っぽい絵を描いていました。


ー 最後の蛍のような部分も綺麗ですよね。

荒木:今までの3本の中では一番曲と合っているし長澤くんも気に入ってくれて。長澤くんだけでなくスタッフやファンなど、長澤知之を取り囲む人たちには好評だったんです。でも、もっと外側に向かなくて良いのだろうかという気持ちはありました。ただメイキングを観ると、何がやりたかったのかが明確になるので、あちらも公開されて良かったです。

<“カスミソウ”メイキングを観ながら>

荒木:このミキシング卓のように見えるものは照明の卓で、舞台用の照明卓を使用したんです。長澤くんはやはりシャイだからPVに出演するのが基本的に恥ずかしいみたいで、この人形を久保さんが徹夜すれば3体でも4体でも出来ることが分かったので、全てのPVをこの人形でやろうかという案も出たほどで(笑)。

菅原:そうだったね(笑)。

荒木:でも長澤くんは、出るのは嫌がるけど作業に関わることは何とも思わないんだよね。

菅原:そうだったね。

荒木:時間がもったいないとか、疲れるとか面倒くさいということは全くなく。きっとこの当時は被写体というものに対する疑問やモヤモヤした気持ちが強かったんだと思う。このPVだって、人形の手を動かすだけで本人を呼んで良いのかなと良いのかなと思ったくらいで(笑)。

菅原:本当(笑)。でも最終的にPVとして使われたこのカットを見た時、みんなで「これだね!」と言ったのはよく覚えています。


ー その後、“そのキスひとつで”(2nd Full Album『黄金の在処』収録/2013年)は、全編長澤くんが登場していますね。

荒木:僕らが作る長澤くんのPVで初めてあてぶりを撮りました。白黒だったり津野米咲ちゃん(赤い公園)だったり部屋の再現だったり…色々と面白かったですね。4本撮っているうちに段々とアーティストの気持ちに寄り添うような作品になってきたので、長澤くん本人からも「部屋でやりたいんだ」という要望をもらいました。その後、自主企画ライヴのIN MY ROOMに繋がるわけです。“俺はグビ”や“JUNKLIFE”の時に比べると、心は通うようになっているんだけど、それが絶対的に良いことかというのはまた別の話で。 全然違う個性がぶつかり合った時の方が派手なものが生まれることもあると思うから。


ー なるほど。

20170403DSC_0907a.jpg<“そのキスひとつで”PVを観ながら>

荒木:彼も自分の部屋を再現するわけだから、撮影場所も見てみたいという話になって、「いいけど、朝7時だよ」って言ったらすごい苦い顔していたな(笑)。


ー アハハ!

  リリース情報

長澤知之 アンソロジー・アルバム
「Archives #1」

2017年4月12日発売

-収録曲-

DISC 1
1. あんまり素敵じゃない世界
2. フラッシュバック瞬き
3. 夢先案内人
4. バベル
5. センチメンタルフリーク
6. スーパーマーケット・ブルース
7. STOP THE MUSIC
8. バニラ(2014 Acoustic)
9. MEDAMAYAKI
10. 誰より愛を込めて
11. 消防車
12. R.I.P.(新曲)
13. マンドラゴラの花
14. 犬の瞳
15. 享楽列車(2014 Live)
16. 三年間
17. 蜘蛛の糸(新曲)

DISC 2
1. P.S.S.O.S.
2. THE ROLE
3. JUNKLIFE
4. 狼青年
5. 片思い
6. 零
7. RED
8. ねぇ、アリス
9. 風を待つカーテン(2007 Demo)
10. EXISTAR
11. スリーフィンガー
12. 茜ヶ空
13. 明日のラストナイト
14. はぐれ雲けもの道ひとり旅
15. 回送
16. ベテルギウス
17. 僕らの輝き

Archives #1

CD

POCS-1552/3 / ¥3,056+税

  インフォメーション

-10th Anniversary Anthology-
「Nagasawa Tomoyuki Band Tour 'Kumo No Ito' 2017」

http://www.office-augusta.com/nagasawa/live_nagasawa.html#kumonoito

2017年4月18日(火)大阪府 BIGCAT
2017年4月20日(木)福岡県 DRUM Be-1
2017年4月24日(月)東京都 LIQUIDROOM

○イープラス:https://eplus.jp/ath/word/6403
○ローチケHMV:http://l-tike.com/keyword/%E9%95%B7%E6%BE%A4%E7%9F%A5%E4%B9%8B/
○チケットぴあ:http://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=53170084

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