POPSCENE

WEB FANZINE

POPSCENE

コアラモード.『さくらぼっち』インタビュー

コアラモード.『さくらぼっち』インタビュー

March 2, 2016 18:00

interview_label
0
0
シェア LINE

ー 面白いですね、そういうチャレンジは。

あんにゅ:今回“さくらぼっち”では、小幡さんが初めて私のエレキギターを使いましたし。

小幡:そうなんです。自分のエレキでレコーディングしたらあまりしっくりこなくて。春っぽい軽やかな音が欲しかったんですが、あんにゅが持っているエレキを借りたらすごく良くて。それこそ「七色シンフォニー」や「Dan Dan Dan」などシングルを出してきて、テレビやラジオで流れるとこういう聴こえ方がするんだというノウハウが段々身に付いてきてことも大きかったかもしれません。使う楽器もそうですが、今迄はもっと美しいアレンジや整ったアレンジをしなくてはと思っていたんです。それこそ先程のギターサウンドが増えたという話もそうなんですが、あんにゅとも「もっとゴチャッとしていて良いかも。」という話が出たんです。僕のアレンジって、自己分析するとそんなに美しくはなくて、思いついたフレーズをペタペタと貼付けていく感じなんです。そこから足し引きして作り上げるんですが、ゴチャゴチャしていても良いんじゃないかという考え方をエンジニアの方も受け入れてくださり、サウンド的にも今迄のコアラモード.のシングルの中で一番好きかもしれません。

あんにゅ:今回ミックスとマスタリングを含めて、とても良いものが出来た自信があるんです。だから勿論売れるのが一番ですが、売れても売れなくても納得出来る作品が出来たと思っています。

小幡:曲を作って発表して演奏するということが僕らの仕事ですけれど、やはり試行錯誤の段階に一番やりがいを感じます。新しいことを取り入れて実際チャレンジする。シングルとして全体を通して重きを置いた点といえば、それでしょうか。


ー 実際、すべての音の粒の際立ちやあんにゅさんの歌声が瑞々しさを感じました。それにドラムの生々しさがとても印象的で。

小幡:ありがとうございます。10代の頃僕はずっとドラマーだったので、実は音色的に一番こだわりがあるのがドラムなんです。だからすごく時間をかけました。歌とドラムの縦の関係ってとても大切だと思うんです。お互いの音が邪魔せず良い感じにミックスし合う。その部分は気を遣いました。

あんにゅ:それと今回は各曲、それぞれが一人で作詞作曲しているんです。


ー “さくらぼっち”と“幸せの証”はあんにゅさん、“ありがとう、そしてさよなら”と“拝啓、5年後の私”は小幡さんの曲ですね。

あんにゅ: そうです。コアラモード.は私たち二人がソングライターなので、良い意味でライバル関係にあるから、その部分でも高められたと思います。だからソングライターとして、私たちの個性がそれぞれに出ていると思います。


ー これは個人的に感じたことですが、あんにゅさんは風景の中の瞬間やパーツを切り取り方が絶妙だし、小幡さんは手紙のような感じというか、全体を俯瞰で捉えるのが巧いなと思いました。

小幡:それはすごく嬉しいです。僕は左脳型だと思うんです。あんにゅは右脳型だね。感覚派というか。

あんにゅ:私はアイデアが降ってくるのをひたすら待つんです。常に考えてはいるんですが、降ってくるかこないか。

小幡:僕は降って来るということはないんで、メロディを作る時もしっかりピアノの前に座って作るんです。だから降って来るという感覚が羨ましくて。

あんにゅ:でもなかなか降ってこないですが(笑)。


ー その違いがあるからこそ、例えば同じ風景の中で歌詞を書いても、それぞれの個性が出るんでしょうね。

小幡:全く違うものが出来ると思います。まぁ今回、作っている間もお互いの曲は気になりましたが(笑)。

あんにゅ:小幡さんの歌詞をちょっと見ては「あ、そっちの方向にいったか。」なんて思ったり。でも「ちょっと聴かせてよ。」って言っても渋るんですよ、小幡さん(笑)。

小幡:出来るだけ不完全なものは聴かせたくないからね(笑)。


ー いいですね。このライバル心(笑)。でもコアラモード.としては力を併せて良い作品にする。先程の試行錯誤の話も含め、今作が渾身の一枚になったのが分かります。

あんにゅ:今回シングルをリリースするにあたり、前回よりもっと成長を見せたいという気持ちがあるので、本当に色々な試みをしてみました。だからこそ気に入っている作品が出来たと思っています。


ー 昨年、初のワンマンライヴを開催しましたが、今年5月にはコアラモード.初ワンマンツアー【We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~】が開催!

あんにゅ:昨年のワンマンライヴではお客さんが日本中から駆けつけてくださったんです。だから今回は私たちが会いたくなっちゃったから行っちゃおう!という意味も込めて、このタイトルにしました。今はまだ三カ所ですが、これからもっと増やしていけるように頑張って、「会いたくなっちゃった」ところにいっぱい行きたいです。それに今回は私たちの成長した姿を見せたいと思っています。だからコアラモード.のライヴをまだ観ていない方には是非生で聴いてもらいたいです。

小幡:今回、福岡ではバンドではなくパーカッションを入れた編成でやるんですが、どの会場でも「来て良かった。」と感じてもらえるパフォーマンスをお見せすることが僕らの絶対条件ですし、楽しい時間にしたいです。昨年の初ワンマンのテーマが「感謝」だったんですが、今回は感謝と共に、これからのコアラモード.にもっと期待して頂けるような…。

あんにゅ:5年後の私たちに期待してもらえるような。


ー 巧い!

小幡:これですよ!僕が一週間考えても出てこない言葉を一瞬で出しますからね、あんにゅは(笑)。

あんにゅ:いえいえ(笑)。でもたっぷりコアラモード.の世界観を感じてもらえるよう頑張りますので、是非みなさん遊びに来て下さい!


ー ありがとうございました。


取材・文/秋山昌未


■ iTunes
http://smarturl.it/p989kk

■ コアラモード.オフィシャルHP
http://coalamode.net/

  リリース情報

コアラモード.
「さくらぼっち」

2016年3月9日(3さ9くらの日)発売

-収録曲-

1. さくらぼっち
2. ありがとう、そしてさよなら
3. 幸せの証(マックスバリュ中部株式会社CMソング)
4. 拝啓、5年後の私(愛知学院大学「安心Net出願」TVCMソング)

DVD:「さくらぼっち」ミュージックビデオ

さくらぼっち

初回生産限定盤(CD+DVD)

BVCL-704~705 / 1,500円(税抜)

さくらぼっち

通常盤(CD)

BVCL-706 / 1,111円(税抜)

  インフォメーション

コアラモード.初ワンマンツアー We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~開催決定!

東京:5月1日(日)TSUTAYA O-WEST
開場18:00 開演18:30
バンド形式

福岡:5月7日(土)ROOMS
開場16:30 開演17:00
アコースティック編成(コアラモード.+パーカッション)

大阪:5月8日(日)南堀江Knave
開場16:30 開演17:00
バンド形式

  ピックアップ

  SEARCH

  FIND OUT MUSIC!

FIND OUT MUSIC

  SPECIAL

オフィスオーガスタ特集 アーカイブ

  iTunes Chart