コアラモード.『さくらぼっち』インタビュー

March 2, 2016 18:00

ー 実際に行かれる学校では、どういう気持ちを一番伝えたいですか？


小幡：自分がリアルタイムに中学生や高校生の頃に感じてたことをそのまま歌詞にしたので、自分自身もそこにいる在校生や卒業生と気持ちをひとつにして、何なら卒業生側に立っている気持ちで演奏出来ればと思います。

あんにゅ：この曲には「一秒一秒抱きしめながら」という歌詞もありますが、今までの学校生活の気持ちをしっかり抱いて、感謝しながら夢や目標へ繋げて行って欲しいと思います。


ー c/wの“幸せの証”は、ポップさが可愛いですよね。

小幡：この曲はあんにゅが十代の頃から持っていた曲なんです。

あんにゅ：2012年頃だったと思います。日常の些細な喜びに気付いて欲しいという気持ちで作りました。今回イントロでコーラスとフィンガースナップを入れるアレンジにしたんですが、あの部分でより日常感を出したかったというか。


ー それこそ朝、目覚まし時計が鳴ってカーテンを開ける。そういう風景が浮かんできました。

あんにゅ：まさに、朝の静かなところから段々街が動いていくイメージをしました。歌詞の中に「シワはいくらでも増えればいい」とあるんですが、それを言ったらお母さんに怒られました（笑）。


ー アハハ！

あんにゅ：「世の中の女性が怒るわよ！」って言われましたが（笑）。


ー でもこの部分好きです。

あんにゅ：ありがとうございます！沢山沢山笑って出来た笑顔のしわは、いくらでも良いと思うんです。


ー 良いですね。つい忘れてしまいがちな幸せに触れているところや、サウンドのポップさがマックスバリュ中部株式会社CMソングとピッタリだったので、書き下ろしだと思っていました。

あんにゅ：でもマックスバリュさんからお話を頂いてすごく嬉しかったです。私たちもピッタリだと思ったので。


ー ところでお二人が、些細なことだけど幸せと思う瞬間は？

あんにゅ：ペットボトルの蓋がスッと開いた時とか？

小幡：寝起きが良いとか？昨日結構飲んだのに、今朝スッキリしているとか（笑）。


ー 朝がスッキリしていると、妙に活動的になったりしますからね。

あんにゅ：結果夕方に眠くなって。

小幡：駄目じゃん！

＜一同爆笑＞


ー “拝啓、5年後の私”ですが、この曲はいつ頃書いた曲なんですか？

小幡：一昨年ですが、アイデアはもっと前からあったんです。僕の高校時代にある後輩がいて。すごく元気な子だったんです。でも、僕もその子も社会に出て少し経った頃に話を聞いたら、どうやら会社の上司と反りが合わなかったようで、鬱病になってしまって。でもそういう境遇の人って、今すごく多いと思うんです。僕自身もそんなに強くはないですが、この曲の中で描かれている主人公は、どしゃぶりの中でも5年後の未来に向かい、叫び続ける強さを持っています。そういう主人公を描くことで、負けそうになっている人がこの曲を聴いた時に勇気づけられたら良いと思いながら作りました。


ー そういうエピソードがあったんですね。

小幡：5年後って見えそうで見えないというか、5年後を考えて生きるって難しいなと思ったんです。


ー 確かに10年後であれば希望を交えた将来も想像もしやすいけど、5年後って結構リアルですよね。

あんにゅ：意外と近いような遠いような。

小幡：壮大な夢として語るには近すぎる。そういう理想と現実の狭間が5年後あたりに眠っているんじゃないかなと思ったんです。そこに向かって叫び続ける強さを持っていられれば良いという想いを込めました。


ー お二人は5年後、今の状況を考えていましたか？

あんにゅ：音楽にまっすぐ向き合ってきたので、こうなっていなきゃ困る！って思っていました（笑）。

小幡：そうだね。


ー 逆に5年後の自分は？

あんにゅ：（指折り数えながら）23、4、５…28歳！

小幡：僕なんて30歳だよ（笑）。でもコアラモード.として、もっと多くの人に認知されたいです。“拝啓、5年後の私”もそうですが、沢山の人を救えるような曲をもっと出していきたいですね。

あんにゅ：音楽でしっかり生活して、夢は横浜アリーナ！たとえ6年、7年かかっても、やっぱり叶えたいです。楽曲づくりとしては、その時々でチャレンジしたいことはありますが、大勢のお客さんに囲まれて歌っている姿は常にイメージしています。というか、そうならなくっちゃね！

小幡：そうだね。


ー 今、音作りのお話がありましたが、シングルとして全体を通して重きを置いた点はありますか？

あんにゅ：今回トータルで見ても、自分自身すごく気に入っているんです。歌い方もかなり色々考えました。ちょっと面白いのが、“拝啓、5年後の私”を歌う時に太ももにボールを挟んで歌ってみたんです（笑）。


ー えー！そうなんですか？

トレーニング的な意味合いもあるんですが、この曲ではサビですごく力強さを出したくて、お腹の底から声を出したかったし全身で歌いたかったです。 他にも色々な試みはしましたよ。歌う前に飴を舐めるとか豚骨スープを飲むとか（笑）。

コアラモード．初ワンマンツアー We Are Coalamode.!! 2016～なんだか会いたくなっちゃった～開催決定！

東京：5月1日（日）TSUTAYA O-WEST
開場18:00 開演18:30
バンド形式

福岡：5月7日（土）ROOMS
開場16:30 開演17:00
アコースティック編成（コアラモード．＋パーカッション）

大阪：5月8日（日）南堀江Knave
開場16:30 開演17:00
バンド形式