コアラモード.『さくらぼっち』インタビュー

March 2, 2016 18:00

横浜発の男女ユニット、コアラモード.。昨年は、初のワンマンライヴや学生バンドイベント【はまっ子アラモード.】を主催するなど勢力的に活動してきた彼らだったが、今年は3月9日に3rdシングル『さくらぼっち』をリリース。 ピュアな恋心と素直さを歌ったタイトル曲の“さくらぼっち”。きっと誰しもが自分の十代や卒業の頃を思い出すであろう“ありがとう、そしてさよなら”。その他c/wも含めた楽曲への想いや、【はまっ子アラモード.】で感じたこと、ミュージックビデオの撮影エピソードも話してくれました。


ー 今回のシングル、タイトル曲の“さくらぼっち”は、すごくピュアな恋心が詰まった曲ですが、「さくらぼっち」という言葉がユニークですよね。

あんにゅ：そうですよね（笑）。この曲はタイトルから生まれたんです。3rdシングルを春にリリースすることが決まり、春の曲を作りたいと思ったので、桜、サクラ、さくら…と考えていたんです。春って賑やかなイメージもありますが、ふとした時に誰かに会いたいと感じたり、ちょっと寂しい気持ちになる瞬間があるなと思って。そういう中で「ひとりぼっち」という言葉が出て来て「さくらひとり」「ひとりぼっち」「さくらぼっち」みたいな感じで生まれた造語です。 その後にサビのメロディが出来て歌詞は一番最後に仕上げました。

小幡：僕らはタイトルが先に決まって曲が出来ていくというパターンが多いんですよ。「Dan Dan Dan」もそうだったし。

あんにゅ：「七色シンフォニー」もそうだよね。

小幡：そうだね。シングルの一曲目ということもあり、タイトルを聞いただけで「何だろう？」と思うようなフックが欲しくて、タイトルそのものに仕掛けがあれば面白いと思ったんです。


ー 確かに「さくらぼっち」というタイトルを目にした時に「え、さくらぼっち？」って思わず二度見しちゃいましたもん（笑）。

小幡：そうですよね（笑）。


ー 歌詞にもあるように、相手から連絡がなかったりメールでの既読がないと、もやもやした気持ちというか、寂しい気持ちになっちゃいますよね。

小幡：特に学生時代はそれだけでテンションが全く変わっちゃいますから。


ー 小幡さんもそうでした？

小幡：…思い当たるふしはありました（笑）。連絡が来なかったり、既読すらつかないと「どうしたんだろう？」って気になって。

あんにゅ：そういうの、気にするんだ（笑）。

小幡：むっちゃ気にしますよ、僕。人にどう思われているかとか（笑）。


ー あんにゅさんは？

あんにゅ：すぐ連絡が欲しい時に既読が付かないと、携帯の画面を何度も見ちゃいますね。


ー 案外、待ちきれずに電話とかしちゃいそうなイメージだけど（笑）。

あんにゅ：一回電話しちゃうかもしれない（笑）。


ー でも実際、連絡がないと勝手にネガティブな気持ちになって、すねた態度を取ってしまいがちだけど、この曲のように素直な気持ちを出すと、逆に気持ちが楽になるかもしれないと感じました。

あんにゅ：2番のサビのように「赤に寄らず　白に寄らず 揺れている 桜色のまま」気持ちを伝えて良いんだよという、素直になる前向きさをこの曲には込めました。


ー 今回も「みなとみらいに新しくできたピザ屋さん」という歌詞で横浜を感じさせてくれましたね。

あんにゅ：その部分はあくまでも物語なんですが、横浜にはよくピザを食べに行くんです。でも発売日までに、みなとみらいに新しくピザ屋さん出来ないかな（笑）。

小幡：アハハ。


ー そういう横浜愛は歌詞だけでなく、昨年開催したコアラモード.主催の学生バンドイベント【はまっ子アラモード.】でも感じますが、第一回目の開催はいかがでしたか？

小幡：僕らは曲がりなりにもメジャーデビューして今年で2年目を迎えるので、みんなに何か伝えられたらと思ったんですが、10代、高校生たちのエネルギーに圧倒された一日で、逆に僕らが教わることばかりでした。

あんにゅ：エネルギーが違いますね。なんか、年の差を感じてしまった…（笑）。


ー えー、それは年の差というよりも、二人が年齢のわりに落ち着いているからじゃない？

あんにゅ：そっか。そういうこと…なのかな？（笑）

小幡：ただこうやって曲を作って、コアラモード.として活動をする中で、届いて欲しいと思うターゲットのひとつが彼らのような十代であり高校生なんです。その多感な時期はそれこそ既読が付く付かないで悩んでいる世代だと思うので。でも実際会ってみると、「あ、本当はこういうことを考えているんだ。」とか「今、この人たちの間で流行っているのはこういう音楽なんだ。」とか色々と感じることはありました。だから机の上で歌詞を書いたり、「彼らに届くと良いな。」という漠然としたイメージを飛び越えて、「こういう人たちに届けなきゃいけない。彼らをイメージして曲を書かなきゃいけない。」具体的にそう思える良い機会でした。

あんにゅ：個人的には、私自身が十代の頃に弾き語りをしていたので、その当時の私と同じようにギター1本持って演奏している人の緊張している姿を見ると、初心にかえると同時に自分も精神的に成長したと感じられるので、そういう意味でも気付かされることは多かったです。 勿論今でも緊張はしますけどね。


ー なるほど。

あんにゅ：あと、出演してくれた皆さんそれぞれに個性がありました。今後が楽しみな人たちが集まってくれたので、私たちも負けてられないなって思っちゃいました（笑）。原石が集まったという感じです。

小幡：ライヴが終わった後、それこそ高校生の頃、自分はどんな音楽をやっていたかなと考えて、高校生の頃に自主録音したCDを聴いてみたんです。


ー いかがでしたか？

小幡：いや、当時の僕らは彼らに負けているんじゃないかなと思いましたね。

あんにゅ：それは考えました（笑）。本当に刺激的でした。またやりたいです。


ー 今回のシングルは、“幸せの証”以外、どの曲もエレキギターの歪みがすごく印象的だと思いました。

あんにゅ：今迄曲作りを進めてきて、「私たちはギターが好きなのに、何でギターが入っていないんだろう？」もっとフィーチャーしても良いんじゃないかという話になったんです。

小幡：そういうことを考えると、【はまっ子アラモード.】の影響はやっぱりあったかもしれません。ギターロックをやっている人が多くて「昔は僕もこういう感じの曲をやりたかったよな。」と思ったんです。元々ロックバンドを組んでいたこともあるし、あんにゅも僕もロック出身だし。でも自分たちで勝手に、エレキギターを前に出した音ってコアラモード.らしくないって思っていた部分があったんです。ただもっと自由に表現して良いんだ。好きな音色を好きなように、ふんだんに盛り込んで良いんだと考えられてきました。

あんにゅ：今回弾きまくりですからね！

コアラモード．初ワンマンツアー We Are Coalamode.!! 2016～なんだか会いたくなっちゃった～開催決定！

東京：5月1日（日）TSUTAYA O-WEST
開場18:00 開演18:30
バンド形式

福岡：5月7日（土）ROOMS
開場16:30 開演17:00
アコースティック編成（コアラモード．＋パーカッション）

大阪：5月8日（日）南堀江Knave
開場16:30 開演17:00
バンド形式