映画『ハッピーリスト』第63回 台北金馬映画祭「Surprise Film部門」正式出品!台湾でも国民的スターの阿部寛を大歓迎!
November 8, 2026 20:30
映画
映画『ハッピーリスト』が、台湾・台北市にて11月6日(金)~11月22日(日)に開催される台湾最大規模の映画祭「2026 台北金馬映画祭(Taipei Golden Horse Film Festival)」の「Surprise Film部門」より招待を受け、正式出品およびワールドプレミア上映が行われた。台湾現地でも絶大な知名度と好感度を誇る阿部寛の来訪とあって、チケットは発売と同時に即完売。当日の劇場には一目姿を見ようと熱心なファンが集結。フォトコールではスマートフォンを掲げて阿部の登場を待ち構える観客で会場がぎゅうぎゅうに埋め尽くされ、早くも異例の盛り上がりを見せた。上映後には、主演の阿部寛、外山文治監督が登壇し、観客とのQ&Aを実施。阿部が姿を現した瞬間、客席をぎっしりと埋め尽くした超満員の観客から大歓声と割れんばかりの拍手が沸き起こり、場内のボルテージは一気に最高潮に達した。
観客と一緒に客席で上映を見守った阿部寛は、最初の挨拶で、2年前に同映画祭でプレゼンターを務め『歩いても 歩いても』の上映もあったことや、本作でこれまでのイメージとは異なる新たな挑戦となる役柄を演じたことに触れ、「すごく難しい役だと思いましたし、想像もつかない挑戦でした。脚本を読んで監督とお会いし、たくさん相談を重ねました。最初は表現を強めにするのかとも思いましたが、監督からは『抑えて、抑えて』と言われました。演技をするというよりも、その日その日をただ生きるように演じました。本当に貴重な時間でした」と振り返った。また、作品の背景や本作に込めた思いについて外山監督は、「東日本大震災をきっかけに別のエリアへ転院したことで、もう一度人生をリスタートさせたという背景があります。こうした境遇にある方がたくさんいらっしゃるということを知っていただきたいですし、多様性のある社会の中で、生きづらさを抱えて生きている方たちの心が少しでも和らいでほしいという思いを込めました」と語った。
その後のQ&Aでは、熱心な現地ファンから阿部や監督へ次々と質問が寄せられた。 まず、最初にあてられた観客から「私は野崎さんを信じています!今日の「VIVANT」最終話も楽しみです!」と出演ドラマに絡めた熱いエールが飛び出すと、会場は大きな笑いに包まれた。続いて、劇中で主人公・太郎が折り紙を折る理由について質問が及ぶと、外山監督は「太郎さんは恐竜を折っていろんな方にプレゼントしていました。あれは太郎さんがきちんと“折り目正しく”生きている特性の表れでもあり、40年間入院していた方が黙々と作業を続けてきた時間の積み重ねを意味しています」と演出の意図を明かした。
さらに、子どもたちとチャンバラをするシーンについての質問では、外山監督が「実は阿部さん、殺陣がものすごくお上手なんです(笑)。すべて新鮮に演じていただくのが狙いでしたが、現場で私から言うことは何もなく、阿部さんと子どもたちのチームワークで自然に生まれたシーンでした」と明かす一幕も。司会から「殺陣をあえて下手に演じるのは難しかったですか?」と問われた阿部は、「難しかったです。昔から立ち姿で剣豪を演じる機会が多かったので、どうしても雰囲気が出てしまうんです。実は水泳も得意なので、そうした身体能力をどう役に馴染ませて表現するかは苦労しました」と苦笑い交じりに明かし、会場の笑いを誘った。
台湾チームとの国際共同制作について問われた外山監督は、「国際共同制作は初めての経験でしたが、非常に刺激的で豊かな時間でした。今回はグレーディングと音の仕上げを台湾で行いました。言葉や価値観は違っても、太郎と岬のようにお互いに歩み寄りながら創り上げた、忘れられない宝物のような時間です。出来上がりが本当に素晴らしく、台湾のスタッフに心から感謝していますし、こうして台湾でワールドプレミアを開催できて本当に嬉しいです」と感慨深く語った。
上映後Q&Aの締めくくりとして、外山監督は「皆様が本作にとって初めてのお客様です。本当にありがとうございます。『ハッピーリスト』がさらに多くの方に届くよう、これからも頑張っていきます」と感謝を述べた。 阿部も「今日、皆様と一緒に客席で観ていたのですが、客席からクスクスと笑う声や、涙をすする声が聞こえてきて、自分たちのやってきたことが受け入れられたのだと本当に嬉しく思いました。そして、これだけの大スクリーンで観られたことにも驚きました。静かな映画だからこそ、街の音や川の音がドゥ先生(杜篤之)のおかげで素晴らしい音響に仕上がっています。ここで上映できたことに心から感謝しています」と満面の笑みで語り、温かな拍手の中でQ&Aを締めくくった。
その後、現地マスコミによる合同取材も実施された。記者からは、普段放つ圧倒的なスター性や端正なビジュアルを劇中でどのように消し去ったのかという質問が飛び、阿部は「眉毛を伸ばしっぱなしにし、髪も短くして衣装も何度も検討を重ねた。現場で六平(直政)さんのマネージャーに気づかれなかったほど徹底して存在感を消した」と明かして会場を笑わせた。劇中の「やりたいことリスト」について外山監督は「阿部さんに合わせたのではなく、ささやかな願いすら叶わなかった40年を経て、一つずつこなすことで生きる力が湧いてくる太郎のために書いた」と説明。また、CGなしで挑んだ過酷な水中潜水シーンや海辺の撮影秘話、過去の海外作品出演を経て金馬映画祭で再び刺激を受け「海外の方と新しい挑戦をしていきたい」と語る阿部の創作意欲など、多岐にわたるエピソードが飛び交った。
台湾で多数のCMに起用されるなど、現地でも絶大な支持を集める阿部寛の国民的人気ぶりを改めて印象づけるとともに、本作への並々ならぬ期待と熱気が満ちあふれる映画祭となった。 映画『ハッピーリスト』は、2月5日(金)より全国公開。今後の続報にもご期待いただきたい。
Information
映画『ハッピーリスト』
2027年2月5日(金)全国公開!
【あらすじ】
突然、東京で一人暮らしをはじめることになった江川太郎、59歳。初めて見るスカイツリー、回転寿司…太郎の澄んだ目には、すべてが新鮮に映る。まるで40年後の世界へタイムスリップした、現代の浦島”太郎”。それもそのはず、太郎は40年間、地方の精神科病院で社会から離れて暮らしてきた。震災による転院をきっかけに、入院する必要がなかったことが判明したのだ。そんな太郎をサポートすることになったのが、区役所の福祉課で働く24歳の岬幸太。都会での暮らしに戸惑う太郎に、岬は「やりたいことをリストにしてみては」と提案する。働きたい。海で泳ぎたい。時代劇に出たい。そして、お母さんに会いたい。太郎のまっすぐすぎる想いに、最初は仕事として付き合っていた岬も、いつしか本気で巻き込まれていく。そんなある日、二人の前に太郎の“空白の40年間” を取材する記者が現れて……。
出演:阿部寛、永瀬廉
監督:外山文治
脚本:外山文治 YAYTY
製作:映画『ハッピーリスト』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース AOI Pro.
製作幹事・配給:アスミック・エース
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■ 公式サイト
https://happylist.asmik-ace.co.jp