ー なるほど(笑)。そして今回ジャケット写真に使われている部屋は、長澤くんの福岡の部屋ということだけど。
そうです。幼稚園から住んでいた家の自室ですね。
ー かなり……ね…。
綺麗でしょ(笑)。
ー アハハ、綺麗、綺麗(笑)。
アハハ!いや、綺麗って言ったのは、まぁ確かにこの部屋もかなり散らかってるけど、今住んでる東京の部屋の方がもっと汚いから。それから考えたらまだましだよ。
ー じゃあ『Archives #2』の時は、今の部屋の写真をジャケットに使おうよ(笑)。
うわぁ、ダークネスな感じがする(笑)。だって(ジャケット写真を指差しながら)まだここの良いところは、未成年の時期だったからお酒が転がっていない。今は堕落した人間の部屋になっている(笑)。
ー こわいな(笑)。(ジャケット写真を指差しながら)この壁に貼ってある紙は?
歌詞ですね。あとCD-R。
ー この写真を見た時、瞬間的に「ここに”風を待つカーテン”があった」と思った。
ああ、なるほど。
ー しかも散らかっているのに、花を飾っているあたりが長澤くんらしいというか。
造花ですけどね。だから枯れないでずっとそこにある。いくつかジャケットのデザイン案はあったんだけど、スタッフにどれだけ自分の部屋が汚いかという話から、実家の自室の写真をメールで送ったら、そのスタッフがそれを今回アートディレクションをして下さったデザイナーの木村豊さんに見せて。そしたら木村さんが「これでいきましょう!」って言ってくださって。
ー 多くの長澤作品が生まれた部屋を見られるというのは、結構貴重だと思う。
女の子を呼べる部屋じゃないけど(笑)。
ー でも今はもっと女の子を呼べる状態じゃないんでしょ(笑)。
まったく!…っていうか、男の子も呼べない(笑)。来てくれるのは(小山田)壮平くらい。
ー 今月には大阪を皮切りに-10th Anniversary Anthology-「Nagasawa Tomoyuki Band Tour 'Kumo No Ito' 2017」がスタート。メンバーは初期のバンド編成を支えた松江潤さん(Gt)、須藤俊明さん(Ba)、秋山タカヒコさん(Dr)、そしてキーボードに山本健太さん(Key)。 コミュニケーションを取りやすいメンバーなんじゃないですか?
そうですね。でも色々な話をしやすいし良く分かっているけど、時間が経った分、別の緊張感はあるかな。ただそれはきっと良い緊張感だと思うんです。僕はメンバーに対してのリスペクトが強いから、その分良いものになる予感はあります。
ー よく「アルバムを引っさげてのツアー」と言うけれど、今回34曲あるからね!
そうなんだよ。(取材時)もうすぐリハが始まるんだけど…あー、何もまだ考えていないから、セットリストも考えなきゃ。でも楽しみですね。来てくださる皆さん、好きなように楽しんでもらいたいです。
ー ありがとうございます!じゃあ次は東京公演のライヴレポートで!
よろしくお願いします!
写真:杉田 真
取材・文:秋山昌未
更に11年目ということで「11」に因み、長澤愛用や大切にしている品を紹介。毎回その中から1つをポップシーン読者へプレゼント!
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