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Sissy 松田栄作『あいのま』インタビュー

Sissy 松田栄作『あいのま』インタビュー

October 20, 2016 20:00

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ー ある意味、そのフレーズが今作の裏テーマですね!

そうです!「もっといけるだろう!」って。10個以上…15個くらいタイトル案を出したんです。でもさすがシンタさんですよね。実は自分でもしっくりきていなかったんです。


ー そうだったんですか。

ええ。曲には物語があるじゃないですか。


ー はい。

好きになって付き合うことがオープニングだとしたら、結婚するにしろ別れるにしろエンディングがある。今回は、その間の物語を歌にしたんです。映画であれば挿入歌や間奏曲の括りになると思うんですが、「挿入歌」と言ってしまうとあまりにも直接的すぎる。そこで類義語を調べたんです。そしたら「間の手(あいのて)」という言葉が出てきて。その言葉が頭の中で残ったんですよね。歌詞でも「抱き合って深めあって」「手をとり愛し合って」のように「あって」という言葉を多く使っているじゃないですか。


ー 確かにそうですよね。

でも「手」の要素自体はあまり出てこないので、相手との関係性や二人に流れる時間のこと、つまり「間(ま)」にすることでしっくりと来たんです。それでタイトルを平仮名で「あいのま」にしました。


ー これが漢字の「相の間」と表記してしまうと本殿と拝殿の間の部屋みたいな意味になっちゃいますもんね(笑)。

そうなんです(笑)。


ー 言葉としては造語だったんですね。すごく気になっていたんです。

今、ライヴでファンの方々にもこの曲を聴いていただくことが増えてきたんですが、やはり意味を聞かれることは多いです。でも今回はメロディも歌詞も、聴いている人たちに感じ取ってもらうのが一番だと思っているから、あえてライヴではあえて曲説明はしていないんです。


ー 今、色々伺っちゃいましたが大丈夫ですか?(笑)

アハハ、大丈夫です!ただ僕自身、音楽を聴く時はCDの歌詞カードを見ながら「どういう想いがあるんだろう。これはどういう意味なんだろう?」と想いを馳せていましたし、沢山聴くうちに「実はこういう想いがあるのかもしれない。」と新たな発見があったりしたので、この曲では同じように聴く人それぞれに何かを感じ取ってもらえれば嬉しいです。


ー 確かに今回は、“大丈夫かな、この二人。別れちゃうのかな?”と思う歌詞が続きますが、最後の「間に合え誓う未来」で新たな展開を予想出来るというか、聴く側の想像力の扉を開けてくれました。

結末は言いたくなかったんです。この曲のベースになった友人の話はハッピーエンドになりましたが、必ずしもそういうストーリーだけではない。その先には聴いた人それぞれの結末がある。それが良いと思うんです。


ー この曲に限らず、歌詞を書く上で大切にしているのはどういう点ですか?

今までは、良いことを書こうとしていたんです。


ー 良いこと?

勇気を与えてくれるとか、幸せになれる、共感など、自分が聴き手になった時に単純に、“良い歌詞だな”と思える曲ってあるじゃないですか。


ー ええ。

そういう歌詞を書かなきゃいけないって、勝手に責任感を感じていて。でも今回、この8ヶ月に及ぶプロジェクトが始まり、シンタさんとお会いした時に「お前が書いているのは、歌詞みたいなものだ。」と言われたんです。


ー 厳しいですね(笑)。

衝撃でした(笑)。誰もが歌詞を書けば、それで歌詞になると思っていたから。でもその言葉の裏には「お前ならもっと良い作品が書ける」という愛情と、現状に満足しないプロ意識があることを感じました。尻を叩かれながらも頑張って作品づくりと向き合えているのが現状です。先ほど言ったような「良い歌詞」を書かなくてはという責任感を感じつつも、 今まで以上に飾らない言葉で、より「感じた」ことを歌詞として残すようになりました。あと、同じような言葉をチョイスしてしまうので、今回のように類義語を調べたり、メロディに合う響きを更に大切にしながら言葉の置き方に気を遣うようにしています。

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ー 8月リリースの『Live goes on』で原さんにインタビューした際、常田さんがプロデューサーに立ったことで、今だからこそ感じる変化を伺いました。今、歌詞のことについてお話いただきましたが、それ以外の変化は何かありますか?

メンバーそれぞれの限界値が高くなっていると思います。僕自身も、サウンドにしろ歌詞にしろ、これがベストと思ってやってきましたが、もしかしたらどこかで「これで良いか」という妥協のようなものもあったかもしれません。でも今は「これじゃなきゃ駄目だ」という気持ちに変化していて。シンタさんからも、もっ楽器や機材のことにも詳しくなった方が良いから、色々な音楽を聴きなとアドバイスを頂いているんです。シンタさんは本当にもの凄い量のCDを所有されているので、そのライブラリーからいくつか聴かせていただいています。

  リリース情報

8ヶ月連続シングル第五弾
「あいのま」

2016月09月21日発売

-収録曲-

1. あいのま
2. あいのま(Instrumental)

□ ライブ会場&レーベルサイト限定販売
https://prsnt.thebase.in

あいのま

数量限定生産DVD付き

prss-0005 / ¥1,500

あいのま

通常盤

prss-0005 / ¥800

  インフォメーション

全国ツアー「Sissy 8th anniversary tour!~みなさんのおかげです~」
※終了公演は記載しておりません。

10/22(土)【茨城県】茨城 club SONIC mito
ワンマンライブ



10/23(日)【秋田県】秋田 THE CAT WALK
ワンマンライブ

11/3(木・祝)【宮城県】仙台 Cafe de Lucille
ワンマンライブ

11/18(金)【神奈川県】神奈川 関内B.B.STREET
2マンライブ vs Cure Rubbish

11/27(日)【東京】大塚Deepa
Sissy 8th anniversary
ワンマンライブ!

【昼公演】~Rock dayバンド昼ワンマン!~
全曲ロック曲をお届けします!
開場 13:30 / 開演 14:00
チケット:前売り3,000円 ※当日別途ドリンク代必要

【夜公演】~ballade nightアコースティック&バンド夜ワンマン!~
開場 17:30 / 開演 18:00
チケット:前売り3,500円 ※当日別途ドリンク代必要

2017/1/14(水)【東京都】西新井文化ホール
ワンマンライブ

主催:株式会社楽響(Rakkyo Inc.)03-6300-0456

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