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高橋優「秋田CARAVAN MUSIC FES 2024」2days大盛況!9枚目のアルバム『HAPPY』リリース情報解禁!全国ツアー発表!

September 23, 2024 08:00

高橋優

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高橋優「秋田CARAVAN MUSIC FES 2024」2days大盛況!9枚目のアルバム『HAPPY』リリース情報解禁!全国ツアー発表!

高橋優が主催する地元密着型フェス『秋田CARAVAN MUSIC FES 2024』(以下、ACMF)が今年も開催された。秋田県内にある13の市を巡るキャラバン型フェスであるACMF、今回は能代市・二ツ井中央公園に設けられた特設ステージを会場に、二日間で約1万6千人(主催者発表)の観客が訪れた。ライブアクトはもちろん、開場中BGMで流れる秋田民謡や県出身著名人のコメント、もちろんフードエリアなども含めて深い秋田愛を随所に感じられるものとなっていた。秋田の夏の終わりを告げる風物詩となっている7回目のACMF、2日間のライブレポートをお届けする。

■ DAY1 9月21日(土)

高橋優が主催する地元密着型フェス『秋田CARAVAN MUSIC FES 2024』(以下、ACMF)が今年も開催された。秋田県内にある13の市を巡るキャラバン型フェスであるACMF、7回目となる今回の会場となったのは能代市・二ツ井中央公園。各地をキャラバンしながら生のパフォーマンスによる最高の盛り上がりを届けるACMFは、ライブアクトはもちろん、転換中にBGMで流れる秋田民謡や県出身著名人のコメント、地元グルメが堪能できるフードエリアなども含めて深い秋田愛が随所に感じられるものとなっている。ステージの名称にも秋田の息吹が感じられる。秋田県の南北に位置する山脈の名前を冠した白神STAGEと鳥海STAGEだ。前者ではアーティストによるライブが、後者ではお笑い芸人によるショーが繰り広げられるのが特徴だ。また、「+A(ction)」として、リユースカップの利用やごみの分別などSDGsに配慮した取り組みも積極的に行なっている。

齋藤滋宣・能代市長の開会宣言が行われたオープニング・セレモニーでは、赤いハッピを着た高橋優がバスケットボールをドリブルしながら登場。そう、能代といえば圧倒的な強さで一時代を築いた能代工業高校(現:能代科学技術高等学校)のバスケットボール部が有名だ。そしてバンドとともに前回から恒例となっている、このフェスのテーマソング「秋田の行事」のパフォーマンスで今年のACMFが幕を開けた。

バイクの爆音とともに千葉県木更津から国道を北上してやって来たのは氣志團。「俺達には土曜日しかない」でオーディエンスの共感を呼び、「房総魂」で一気に駆け抜ける。氣志團が歌う“街”や“仲間”は、オーディエンス一人ひとりの心に浮かぶそれらだ。「ACMFずっと出たかったよ。優くんありがとう」と綾小路翔が感謝を伝える。「氣志團万博」を継続して開催している氣志團だからこその気持ちのこもった言葉だ。と次の瞬間、ステージには巨大なQRコードが入場。ライブ中も氣志團万博のチケット購入手続きが可能というお茶目すぎる仕掛けがなんとも氣志團らしい。後半は、「落陽」「One Night Carnival」でピリオドの向こうへオーディエンスをいざなった。

キンタロー。が繰り広げる、かなりエクストリームなモノマネは、アイドルからアニメキャラクターまで三次元も二次元も、ついでにコンプライアンスの壁も関係なく超えていく。ついにはモノマネ四天王のセンター、コロッケのモノマネをするという誰も思いつかなかった荒技に出る。そしてアンジェリーナ・ジョリー meets ナマハゲで全秋田を驚かせた。

ブルーのアメフトジャージに身を包んだAIがステージに登場すると、キーボードの伴奏とボーカルというシンプルなスタイルで「ハピネス」を披露。「I Wanna Know」では4名のパフォーマーが参加し、さらに以降はDJの繰り出すビートも駆使しながらパフォーマンスに厚みを増していく。「Story」と「アルデバラン」という珠玉のバラードをシンプルな編成で聴けたのはACMFに駆けつけたオーディエンスへの最高のプレゼントとなった。ラストは「ワレバ」「WORLD DANCE」と、ダンスビートに乗せてフリーキーに会場を盛り上げた。エンディングでかかった「ハピネス」に合わせて、〈秋田が笑えば〉と歌詞を変えて歌ったのが、高橋優のACMFへの想いに呼応したコール&レスポンスのように響いた。

ラパルフェは都留のモノマネネタを中心に披露。「トイストーリー」のウッディにいろんな人の声を搭載という設定で、阿部寛、大泉洋などが再生されていく。的確に入る尾身のツッコミがいいリズムを刻む。「二億4千万の瞳」に乗せて、マニアックなお笑い芸人モノマネを経由して、阿部寛へと帰っていく壮大な輪を描きつつ、さらなる混沌へ突き進んでステージを終えた。

オーディエンスのクラップに迎えられてステージに登場したのは、秋田での初ライブとなったSaucy Dog。「BLUE」「シンデレラボーイ」と確実にリスナーの中に溶け込んでいるメロディが解放されていくような一体感は圧巻だ。ドラムのせとゆいかが高橋優の音楽に衝撃を受けたというMCに続いて、8月2日にリリースした新曲「馬鹿みたい」を披露した。中盤3曲では、彼ららしい真っ直ぐな信念に満ちたメッセージで一気に畳み掛けると会場の集中度がぐっと上がる。雨の影響もあり気温15度を下回る中でのライブ。「みんなの心があったかくなるライブになれればいいなと思います」と石原慎也(Vo&G)が言って「怪物たちよ」「優しさに溢れた世界で」をパフォーマンス。オーディエンスの笑顔にあふれた素晴らしいステージだった。

ブリーフ1枚が宿命づけられた男、とにかく明るい安村の第一声は「寒い!」だった。四つ打ちのリズムに合わせて、ネタを披露していく。「アイム・ウェアリング」と安村が言えば、オーディエンスが「パンツ!」と返す。お客さんのリクエストに応えて披露した、高橋“全裸”優のポーズはぜひとも秋田の無形文化財として受け継いで行ってほしい。

高橋優が1曲目に選んだのは「雪月風花」。昨年のACMFの最後にリリース情報が発表された曲だ。まるで前回からの続きをやっているような錯覚になる。そこにはきっと、1年間毎日をきちんと繋いできたオーディエンスへの想いが込められているのだろう。その次が「虹」。2曲目で、もうほとんどクライマックスみたいな盛り上がりを見せる。だからやっぱりACMFはずっと続いているのだ。「初めての雨でのACMFを経験させてもらいました。今日ここまで残ってくれたみんなが一番偉大でカッコいいです」。「はなうた」を弾き語りで披露した後、リズムに乗せて「秋田の底力見せてもらっていいですか?」とオーディエンスを煽ると、「現実という名の怪物と戦う者たち」「象」「こどものうた」とアップテンポ、かつ、アグレッシブな曲を連続でパフォーマンス。「素晴らしい出演者の皆さんが秋田に来てくれて本当に誇らしいなと思います。最高だったでしょ? 1個だけでも、何か良かったなっていうものを持って帰ってくれたらうれしいです」。最後は、9月11日に配信リリースした最新シングル「現下の喝采」。高橋優からここに集まったオーディエンスへの拍手が贈られた。

■ DAY2 9月22日(日)

2日目の能代市長の開会宣言、高橋優によるテーマソング「秋田の行事」のパフォーマンスに続いてトップバッターで登場したのはキタニタツヤ。「聖者の行進」「次回予告」「スカー」と、言葉による映像喚起力、そして生音とシーケンスを高次元で融合させたハイパーなサウンドがオーディエンスを一気にゆらす。一転、「旅にでも出よっか」など疾走するポップネスが心地よい中盤の構成が素晴らしい。高橋優バンドにも参加しているキーボーディストの平畑徹也と相談してこの日のセットリストを決めたというキタニ。「高橋優さんのファンは歌詞をよく聴く人たちだから、歌詞に自信のある曲をやったらええよ」というアドバイスを平畑からもらったと明かした。5月14日にリリースしたシングル「ずうっといっしょ!」、そしてラストに披露した「青のすみか」のちょっとゾッとするような言葉と歌詞世界がライブを終えてからも沈殿し続けた。

ヤバイ人がステージに出てきちゃったと思った瞬間、ミスチル桜井和寿の美声が響く。モノマネ芸人、だしおさんだ。そのまま桜井の声で歌うフジファブリック「若者のすベて」は、ある意味で奇跡のコラボだった。ここから山下達郎、福山雅治、森山直太朗、尾崎豊など一人フェス状態に突入。最後はミスチル桜井で高橋優の「おかえり」を披露。なんだろう、得した気分になった。

まずは挨拶がわりに「ebiture」をパフォーマンスし、シアトリカルでダンサブルなステージを披露していった私立恵比寿中学。ACMFとアイドルポップがハイブリッドを果たし、夢見るようなエンターテインメントが展開していった。ライブイベント「秋田分校」の開催や秋田美の国ガールズを務めるなど、秋田とは縁の深いエビ中。「このステージに立てて本当にうれしいです!」というMCに続いて披露したのは、8月17日にリリースした「いろはにODORYANSE」。突然のムチャブリに応えてステージに登場した高橋優もタオルを振って盛り上げた。「トーキョーズ・ウェイ!」から最後は秋田への「YELL」でステージを終えた。

漫談を披露したのは、ピン芸人・街裏ぴんく。かつて、EXILEのボーカルオーディションを受けたことがあると告白。そして、レンタルDVDで借りた「アンパンマン」が変だという話へ。トルコアイス男爵という謎のキャラ、いまいちやる気のないTシャツ&ジーパン姿のアンパンマン……嘘だとわかっていても引き込まれる話芸の迫力に、最初の話もネタなのではないかと、キツネにつままれたような気持ちになった。

一際大きな歓声に迎えられてステージに登場したのは斉藤和義。1曲目は「ずっと好きだった」。8ビートのロックンロールは時代に関係なくいつでも圧倒的に正義だ。「デビュー時のディレクターさんが能代出身でした。ACMFにやっと来れました」。ギターを手にした時の初期衝動を詰め込んだような「Boy」を聴いて、会場にいる、特に地元の若いオーディエンスは何を感じただろう。能代に斉藤和義が来たんだぜ、おれは雨の中それを見たんだぜ――そうした衝動を起こすことこそ、高橋優がACMFを開催している理由のひとつだ。3ピースのロックバンドにしか出せないソリッド、かつ荒々しい音で奏られた「歌うたいのバラッド」「歩いて帰ろう」が能代の大地に染み渡った。

賑やかに登場したニューヨークが「まだ歩いて帰らないで!」と斉藤和義の曲を引用しながらオーディエンスに呼びかける。披露したネタは、悪そうな高校に赴任した高校教師がヤンキーの生徒を更生させるというもの。ヤンキー、教師と役を入れ替えても際立つ嶋佐のクレイジーぶりに的確なツッコミを入れつつも笑って受け流す屋敷の温度感の方に、より深い狂気を見た気がした。

2024年のACMF、トリを飾る高橋優のステージは「ありがとう」からスタートした。「一人じゃなくて、2人、3人といろんな人のつながりがあってここまでこのフェスをやってこれました」と言うと、昨日に続いて実は会場で観ていたということでその様子を写した写真をビジョンで公開。最初のMCを挟んで披露したのは、秋田の生放送情報番組「サタナビっ!」のテーマソングとして秋田県民にはお馴染みの「オープンワールド」をフルで初披露した。転がるように放たれる言葉が独特のリズムを生むAメロからメロディアスな展開を辿るのが印象的な曲だ。続いて、サビに四季を織り込んだミディアムバラードの「キセキ」が陽の落ちた野外の会場に夏の終わりを告げる風と共に流れていく。「明日はきっといい日になる」「福笑い」では、2日間音楽のバトンを受け継いできたつながりでしかつくれないハッピーな空気が会場を満たしていった。最後に披露したのは、「現下の喝采」。あいにく天候には恵まれなかった今年のACMFだった。しかし、それも野外フェスのいい思い出だ。高橋も言っていた通り、何かひとつでも「よかったな」と思えるものがあれば、それでOKだ。逆に言えば、何もかも苦しいばかりの日々はない。音楽が喝采となって鳴り響き、今年のACMFはフィナーレを迎えた。

秋田にある13の市を巡る「秋田CARAVAN MUSIC FES」、7回目の今回で折り返しを過ぎた。前例のないフェスの次なる一歩へ、また日々をつないでいく。

取材・文:谷岡 正浩
撮影:新保 勇樹



高橋優から2つの発表もあった。

まずは、2025年1月22日に自身2年3か月ぶりとなる9thオリジナルアルバム『HAPPY』をリリースが決定。『HAPPY』は「spotlight」(NHK夜ドラ『褒めるひと褒められるひと』主題歌)、「雪月風花」(NHK Eテレアニメ『ドッグシグナル』オープニングテーマ)、「キセキ」(TBS『news23』エンディングテーマ)、「現下の喝采」(日本テレビ『Oha!4 NEWS LIVE』テーマソング)他、現在未配信の「オープンワールド」(秋田朝日放送『サタナビっ!』テーマソング)など多数のタイアップ曲の他、本CDのみに収録のボーナストラックとして、2023年の秋田豪雨災害を受けて制作された「はなうた-pray for Akita-」を初音源化した、全12曲を収録(予定)。来年メジャーデビュー15周年を迎える高橋優がこれまで歩んできた道のりやライブを通じて「幸せ」について模索し続け、様々な視点から「幸せ」を描いた高橋優ならではのドラマチックな作品になっている。

初回限定盤Aには、2023年に行われた「ReLOVE & RePEACE ~ReUNION 特別編in沖縄~」と、自身初の47都道府県弾き語りツアー「ONE STROKE SHOW〜一顰一笑〜」茨城公演の2本のライブ映像をBlu-rayにて一挙映像化。初回限定盤Bと初回限定盤C付属のDVDには同ライブ映像がそれぞれ分けて収録されるので是非チェックしてほしい。そして、2025年2月にはアルバムを携えたツアー “高橋 優 LIVE TOUR 2025 「ARE YOU HAPPY?」”の開催が決定。2025年2月22日(土)山梨県・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール) 大ホールを皮切りに、28会場30公演で実施予定。

チケット最速先行受付は本日9月23日(月・祝)正午12時から高橋優オフィシャルファンクラブ先行にて開始となる。リスナーのもとへ会いに行き、直接歌を届けることを信念とする高橋優のパフォーマンスをお近くの会場へぜひ足を運んでご覧いただきたい。


9thアルバム「HAPPY」本人コメント

幸せですか?
と聞かれたら、何の躊躇もなく深く頷く大人になりたかったけれど、実際には、「なんですかその質問は?」と誤魔化して笑うのが上手になったような気がします。どこかで、そういうことから目を逸らして話す方が無難だと悟ったのかもしれません。
しかしその一方で、人に話さずとも楽曲の中では、揺れ動くこの時代におけるぼくらの幸せとは?産まれて良かったと思える瞬間はどこに?その答えをデビュー以来14年間今尚模索し続けているように思います。

ときに、もう十分に幸せと感じる瞬間があり、しかしまだまだ戸惑いや怒りの中で我を失い、探し、奪い合い、何かが足りないような日々があります。未だ自分の中で渦巻いているものがあります。

以前と少し変わったのは、自分以外の誰かの幸せを芯から願えるようになったこと。繋がりの中で自分自身も変化し続けているのかもしれません。あなたの中で、そのような変化を感じることはありますか?そこに幸せはありますか?
今改めて、そんなぼくらにとっての「幸せ」をテーマに、音楽を奏でたいと思いました。
夢を追いかけること、のんびり生きること、叶えること、諦めること、自分の幸せを願うこと、誰かの幸せを願うこと。
問いかけも含め、様々な視点から今描くべき幸せの形を音楽に乗せてお届け出来たらと思い、「HAPPY」というアルバムを作ることを決意しました。

高橋優



■ 秋田 CARAVAN MUSIC FES 2024 特設サイト
http://www.acmf.jp/2024/

■ 高橋優 Official HP
https://www.takahashiyu.com/

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