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桐嶋ノドカ、ファンに飛躍を誓ったツアーファイナル!

April 4, 2016 11:30

桐嶋ノドカ

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桐嶋ノドカ、ファンに飛躍を誓ったツアーファイナル!

4月2日、桐嶋ノドカの東名阪「1st ワンマンライブツアー2016」がShibuya WWWにてツアーファイナルを迎えた。

赤色の華やかなドレスを纏った桐嶋は、楢原英介(Gt)/山本健太(Key)/須藤優(Ba)/堀正輝(Dr)によるサポートバンドとともに今回のツアーから初披露している新曲“Bomb”でライヴをスタート。両手を大きく広げながら透き通った歌声を響かせる彼女は、この場を全身で謳歌しているかのよう。隅から隅までフロアを見渡しながら爽やかな笑顔を見せる。

「記念すべき1stワンマンツアーのファイナル、悔いの残らないよう、全精力をかけてみなさんに風を、エネルギーを送っていきますので受け取ってもらえますか?」と意気込みを告げると、真っ青な照明が幻想的な“キミのいない世界”、大切な人を想う気持ちが描かれた“28時”などを丁寧に届ける。「夜にはよく曲を書いたり、自分自身の心と向き合うために時間を使っている」と語る彼女が紡ぐ音楽。オーディエンスはときにステージをじっと見つめながら、ときに身体を揺らしながら、その「夜」の世界に身を委ねているようだ。

ステージ後方に流星群が映された“Star Fishing”のあと、バンドメンバーを自身の楽曲に喩えながら紹介。「みなさんどこから来たんですか?」とオーディエンスに質問するなど、MCはリラックスした空気だ。各地方から集まってきたと答えるファンを前に「何でみんな聴きに来てくれるんだろうなって、不思議に思うんですよ。今までずっと歌が好きなだけで歌ってきて、そんな誰に向けられたものでもなかった私の歌をみなさんがこうして受け止めてくれて、救われています。みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございます」と素直な言葉で感謝を伝えると、フロアから温かな拍手が起こった。

幼い頃から「生きるって何だろう」という疑問を抱いていたが、歌うことを通して初めてその感覚を知ったという桐嶋。「もしも昔の私みたいに生きるのがつまらないという人がいたら、少しでも前に踏み出せるように」という言葉に続けて披露されたのは “風”だった。熱量を増していくバンドサウンドを背負って、まるで感情を全開放させるように放たれる歌声。彼女自身の強い意志が、その歌声に唯一無二の輝きを与えていく。

昨年夏に『round voice』でデビューするまではCDをリリースせず、ライヴを通してシンガーとしての地力を高めてきた桐嶋。その3年間を共に歩んできた“ボーダーライン”からいよいよ終盤へ。本編ラストの“Wahの歌”ではシンガロングを導き、カラフルな風船が会場を彩るなかで大団円を迎えた。

鳴り止まない拍手に応えて再登場したアンコールでは、先日卒業したばかりのFM 802の番組内レギュラーコーナー「歌う!のんちゃん」とのコラボレーションから生まれた“坂の上から”を披露。そしてこの日集まった人々の未来を照らすように“Good night(ぐんない)”が届けられた。

「『round voice』はデビューまでの3年間を終わらせるために作ったアルバムなので、今、ゼロ地点に立った気持ちです。これからどんな私になっていくかは分からないけど、迷いながら、それでも一歩ずつ歩いていきたいと思います」。この日最後のMC、穏やかな笑顔でそう語っていた桐嶋。「夏には新しい曲が届けられるように」とこれから制作期間に入るという彼女の未来が紡ぐ「桐嶋ノドカ・第一章」を、今は楽しみにしていたい。

□ セットリスト
M1.Bomb
M2.スピード
M3.キミのいない世界
M4.恋愛小説
M5.28時
M6.Star Fishing
M7.風
M8.世紀末のこども
M9.柔らかな物体
M10.ボーダーライン
M11.END
M12.Wahの歌
EN1.坂の上から
EN2.Good night(ぐんない)


■ 桐嶋ノドカ オフィシャルサイト
http://www.nodokakirishima.jp

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