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高橋優、アルバム『HAPPY』インタビュー!「『ライフワーク』というタイトルにしても良いぐらい、この2年3ヶ月の集大成になったんじゃないかな」

高橋優、アルバム『HAPPY』インタビュー!「『ライフワーク』というタイトルにしても良いぐらい、この2年3ヶ月の集大成になったんじゃないかな」

January 24, 2025 12:00

高橋優

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ー これはファンクラブに入会するしかないね!

是非、読者の皆様へお知らせしてはいかがでしょうか?「U are not alone」という名前で月額と年額では会費が別々で……あ、秋田弁講座は年額会員で。


ー テレビショッピングみたいになってるから(笑)。

僕、ブログ毎日更新しているんですよ!更新しないと逆に気持ち悪くて。うがい、手洗い、歯磨き、ブログ更新くらいの並びですよ。


ー 素晴らしい!しかもこれで「WINDING MIND」が何故秋田弁かもわかりました。

僕が今、長々と話したことなんて理解していただかなくても構わなくて、みんなで一緒に歌えば、もう老若男女楽しめます。あと江⼝亮さん作ってくれたサウンド格好良いのでそういう部分もチェックしてもらいたいです。


ー そして「明⽇から戦争が始まるみたいだ」ですが今の時代、日本も対岸の火事ではないと思いました。でもつい目先のことにばかりに気持ちがいって忘れがちというか。「はなうた-pray for Akita-」もそうですが、この日常が当たり前ではないんですよね。

まさしくそういう曲です。僕は想像することが大切だと思っていて。これからどういうことが起こるんだろう、あの時こうしていたらどうなってただろう。それをジョンレノンは「イマジン」という曲で<もし戦争がない世の中ならどうだろう>と歌ってるんですよね。でも「明⽇から戦争が始まるみたいだ」は<戦争が起こったらどうする?>という逆説を歌っています。それと僕の「明日はきっといい日になる」を認知してくださっている方が多いので、この曲は自分にとってまた別の風が吹く気がしています。タイトル最後の“みたいだ”の部分は、明日から戦争が始まる世の中になってからの話ともとれるし、THE BACK HORNのマツさん(松田晋二)は、まるで明日から戦争が始まる“みたいだ”ともとれると言ってくれました。先程「はなうた-pray for Akita-」に通じると言われましたが、まさに今日ここに建っているこのビルが明日も建っていると信じ過ぎている世の中に対して、僕が今、思っていることを書いた曲です。


ー この曲では、スネアとかを軽く叩いてるような音が入っていたり、ハイハットの音が印象的だったりしました。

ドラムのDUTTCHさんには、どういう風にドラムを叩いて欲しいか結構リクエストさせてもらいました。アルバム特典にレコーディング風景の映像を収録するんですが、(取材時)まだ編集中なのでそのシーンが使われるのか分かりませんが、めちゃくちゃリクエストさせてもらったんです。この曲も「オープンワールド」や「BRAVE TRAIN」と一緒で、同じテンポ感で曲を続ける概念はいらないと思っていたので、あまり規則性に囚われずただカンッとかカチカチカチという音を鳴らしたり、急にきちんと4つ打ちで入ってきて8ビートを刻む。で、8ビートの曲かと思いきや、今度は16ビートでダカダカ叩いてまたエイトの戻ってくるとか、感情任せのドラムを叩いてもらいたかったんです。なにせDUTTCHさんは感情ドラマーですからね。


ー そうですよね!

あと、“機関銃でハチノスになって”という歌詞の部分では細かく叩いてもらいましたし、Aメロの“明⽇から戦争が始まるみたいだ”の最後でドドンっていう音が入っていて、あれ結構ゾクッとするんです。DUTTCHさんさんとも、ドラムの音が爆発音に聞こえたり銃声に聞こえたりするなという話はレコーディング中にもよくしていました。この曲は、ハーモニカやタンバリンなど細かい音はありますが、主な楽器はドラムとギターとバイオリンだけ。あえて3人奏でることをしたかったんです。


ー 2011年4月にアルバム『リアルタイム・シンガーソングライター』をリリースして、この言葉は優さんのキャッチコピーでもありましたが、今回は楽曲としての「リアルタイムシンガーソングライター」。なぜ今この言葉を曲のタイトルにしたんですか?

まんま自分という曲にしたかったんですよね。もし自分が転校生として黒板の前に立ったら自己紹介としてこの曲を歌うぐらいの気持ちで、改めて自分の代名詞になる曲だと思ったんでこのタイトルにしました。


ー この曲は、あきたこまち40周年記念CMソングでもありますが、あきたこまちといえば30周年記念CMソングは「同じ日々の繰り返し」、JA全農あきた「あきたこまち」CMには「悲しみのない場所」、「白米の味」も起用。今回、JAグループ秋田「あきたこまち」公式映像も観ましたが、あの部分からまさかこういう曲の流れになるとは……

でしょ(笑)。CMのお話をいただいて、Aメロの部分を使用していただくようお願いしました。とにかく楽しい曲作りがしたかったんですよね。作り手がワクワクしていないと聴き手には失礼だから、自分の一番良いものを出したいと思ったんです。ただ、これやってもワクワクしない、あれやってもワクワクしないと試行錯誤しました。その中でふと“ジャジャッジャジャ”ってギターリフが出てきて、1人でくすくす笑いながらこれヤバって(笑)。そういうことの繰り返しで出来ていきましたね。アルバムを作るにあたりすでにこの曲は出来ていたんですが、この曲への信頼は最初からあったしアルバムの指針になるくらい力のある曲だと思っています。


ー そして今年デビュー15周年。優さん自身、15周年は意識していますか?

個人的には意識してないです。ただ祝ってくださる方がいらっしゃるかもしれないことと、事務所やレコード会社の方々がこのタイミングで何かやっていこうということに対しては僕も前向きです。学校祭とかで一致団結する感覚ってワクワクするじゃないですか。もっと良いものを、もっと楽しんでもらうためにはって考えるあの感覚に似ているというか。そこは僕も盛り上げていきたいです。ただ僕自身、ずっと歌っていこうと思っているから15年も20年も正直、通過点のひとつなんです。多分呆れられたって歌っていますから(笑)。


ー では今回のタイトルは「よく歌う一般人」?(笑)

いやいや、ライター失格。「かくれんぼ」の話が出来ませんでしたって(笑)。


ー 本当にそれ!これでもうインタビュー時間は終わるので、違う意味で「かくれんぼ」の話が出来なかったです。

だから「かくれんぼ」に関しては秋山さんが思ったままを書いてくださいよ。ビール飲みながら読んじゃいますもん!本当は今ビール控えているけど、その記事を飲む時だけはビール飲んで良い気持ちになって読ませていただきますから。


ー わかりました!頑張ります(笑)。ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。記事楽しみにしています(笑)


インタビュー:秋山雅美(@ps_masayan


■ 高橋優 Official HP
https://www.takahashiyu.com/

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