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高橋優、アルバム『HAPPY』インタビュー!「『ライフワーク』というタイトルにしても良いぐらい、この2年3ヶ月の集大成になったんじゃないかな」

高橋優、アルバム『HAPPY』インタビュー!「『ライフワーク』というタイトルにしても良いぐらい、この2年3ヶ月の集大成になったんじゃないかな」

January 24, 2025 12:00

高橋優

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ー そんな高橋優は見たくないけどね(笑)。

まぁね(笑)。でも本当にめっちゃ元気なんですよ、まだ。


ー ほぼデビュー当時からインタビューさせてもらっていますが、変わんないですよね。見た目もエネルギーも。

多分20代の時より今の方が元気だと思います。サプリメントを飲んでますから。


ー え、そういう理由?(笑)

いや、大切なんですよ!だってメンタル面の話ってあまり掴みどころなくないですか?「僕、あの頃より今の方が頑張ってるんで!」とか。あ、でも文字なってそれを読んだら元気が出るのかな?僕は具体的なことしか伝えられないというか、信憑性を持たせたいのかもしれません。「なんでそんなに元気なんですか?」と聞かれたら「新しいサプリ買ってみたんですよ!」とか。一歩間違えるとテレビショッピングっぽいけど(笑)、栄養管理っていうのかな。自分の体に取り込むものが自分になるわけじゃないですか。血となり肉となり。


ー (耳を塞ぎながら)そうですね……

なんで!?


ー ちょっと耳が痛いなと思って(笑)。

あ、板チョコ1枚食べちゃったとか?(笑)


ー (小声で)焼肉いっぱい食べちゃったとか……

焼肉良いじゃないですか!ハラミとか大好きですよ、僕。あ、でもまた噛む噛むキャンペーンはやってます。よく噛んで食べるだけなんですけど噛まないで飲んじゃいがちでしょ。ゆっくり食べた方が良いんですよ、やっぱり。あとサプリメント。栄養管理、睡眠とかも含めた自己管理。色々なことのせいにして、不調を訴えるのは簡単なんですよ。僕もし四十肩になって良い歳だけど、それを言いたくないです。なったことを誇らしいかのように自慢する人っているじゃないですか(笑)。


ー いますね(笑)。

年齢によって起こることに抗わない方が良いのかもしれないけれど、幸か不幸か僕はまだ何一つ成し遂げた実感もなければ人の上に立った実感もなければ、自分が一芸に秀でた芸能人みたいな実感もないんですよ。


ー 優さん、それよく言っていますよね。

そうそう。でも……というかだからこそ歌っている時は夢中です。それをプロだと言ってもらえるんだったら僕は夢中になるプロだと思うし、よく歌う一般人だなって思われたら嬉しいです。「あいつ何にも特徴ないくせに歌だけは一生懸命歌っているよな。よっぽど歌が好きなんだね」って言われればそれで良い(笑)。でもそのモチベーションが大切だと思っているんですよ。だって全然面白くないダジャレを言ってるのに気を遣って笑ってもらうような奴になったら裸の王様だし。そんな奴から出てくる言葉に誰が期待しますかということなんですよね。とはいえ実際40代にもなると気を遣ってもらえるわけですから、それはそれでありがたいですけどね。


ー メジャーのキャリアも15年になるわけですし。

そう、キャリア!何もしてないのにキャリアがある人みたいになってるのが……


ー 何にもしてなくはないでしょ(笑)。でも優さんにとっての成し遂げるとはどういうことですか?

もっと良い曲を書くこと。自分でも泣けちゃって泣けちゃって歌えないぐらいの曲。もしくは笑い転げる歌。その両方ともまだ書けていないし。


ー それで言えば「かくれんぼ」が私にとってのそういう曲です。ライター失格と言われるでしょうが、この曲のことを細かく伺おうとするだけで絶対に泣いてしまうので、もう優さんに丸投げしようと思っていましたもん(笑)。

嬉しいですねぇ。じゃあ見出しは「ライター失格!」


ー やめて!誤解される!!

<一同爆笑>

アハハ!でもライターさんが自分の気持ちを熱い想いで書いている文章って良いけどね。この人、ちゃんと曲を聴いて本人のことを知ろうとしてんだなという記事の方が良いから「私はライター失格です」っていう書き始めの文章とか、みんな読みたいと思いますよ。


ー そうかなぁ……じゃあそれを書こっと(笑)。

そこで広告収入が入ったら、ちょっとだけ僕に(笑)

<一同爆笑>


ー ところで、「誰と⾏く?冬の秋⽥」のPR動画の中で、優さんの出身地である横手市の<横手のかまくら>というのがありましたが。

え、横手のかまくらを知らないんですか?そりゃライター失格だ!


ー そこに繋げるか!是非ご伝授ください(笑)。

横手市って秋田県の中でも一番と言っても過言ではない豪雪地帯なんですよ。最近は地球温暖化や気候の変動で少し減ってきましたが、以前は一階が雪に埋もれて2階から出入りしていたので、僕も二階から学校に行ってました。そのぐらいの豪雪地帯なので、かまくらを作る文化は昔からあったんです。横手市の人達は真面目に雪かきやそれぞれの仕事をする中で、1年に一回くらいはお酒を飲んで日頃のうっぷんを解き放つ夜があっても良いじゃないかということで、かまくらを作ってその中にこたつを入れてお酒を飲むと。


ー こたつで雪は解けないの?

それが解けないんですよ!


ー 不思議。

でしょ。女性が「あがってたんしぇ」って言いながらかまくらの中で迎えてくれるんです。「あがってたんしぇ」は秋田弁で、どうぞあがってくださいという意味なんですが、女性と共にお酒を飲むという酒飲み文化の名残です。子どもたちも家の前で小さなかまくらを作って写真を撮ったりするんですよ。僕もやりましたし。それをひとつのイベントにした<かまくら祭り>は、町の至るところに作ったかまくらの中にろうそくを灯す。それがすごく幻想的な景色で!是非一度観てみてください。