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藤巻亮太、配信シングル「Heroes」インタビュー

藤巻亮太、配信シングル「Heroes」インタビュー

January 13, 2020 12:00

藤巻亮太

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ー 自分を肯定してあげるって、結構難しい時がありますからね。

それもひとつの<殻>なんですよね。殻を脱いだ時に、違う価値観で物事を見ることが大切だと思うんです。


ー まさか海老からこんな深いお話になるとは……。

海老ってすごいんですよ(笑)。


ー 確かに(笑)。地続きといえば、【RYOTA FUJIMAKI 紀伊國屋サザンシアター 5days「Back to the Music!!! 」】と銘打って、2月25日から紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで5日連続のライヴ開催されるんですね。

はい、そうなんです。テーマの一つは「カヴァー」。5日間また全然違う曲を演ろうと思っていて。勿論自分の新曲も含めたオリジナル楽曲も歌いますけど、テーマを変えて毎日毎日色々なカヴァー曲を演ろうかなと。バンドの曲や男性女性問わずソロシンガーの曲、色々なジャンルの曲を取り込んで5日間全く違う色のライヴに出来たら良いなと思っています。


ー カヴァーをテーマにした理由はなんでしょうか。

『Mt.FUJIMAKI』の存在が大きいです。初めて自分がホスト役になって、多くのミュージシャンの曲をご本人と一緒に演奏しながらカヴァーさせて頂いた時に学ぶことがものすごく多かったんです。他の人の曲を聴く分には大好きだったけど、自分のオリジナル曲を作ることに一生懸命だったのであまり自分で歌おうと思わなかったんです。ただ一緒に歌わせて頂いた時に、圧倒的な魅力を肌で感じて。そこからカヴァーをすることの面白さに取り憑かれました。

ー アーティストさんによってカヴァーの捉え方って結構違いますよね。積極的な方がいればそうでない方もいて。

分かります、僕は面白いと素直に感じます。でもカヴァーに興味がない時期があったからこそ、今カヴァーの楽しみが自分の中にあることが楽しくて、ある意味、贈り物みたいな気分です。“あぁ、40代はカヴァーがあるな。面白いなぁ〜”って。それが今度、自分のオリジナル曲に繋がってくればそれはそれですごく良いことだなと思うし。今はサザンシアターでのカヴァーを心から楽しみたいです。


ー 楽しみですね!

ここからリハーサルの日々が続くんですけどね(笑)。でもこれもひとつの挑戦ですよね。海老的な(笑)。


ー そうそう、海老的な(笑)。では改めて40代の目標は?

やはり停滞せず、自分なりに挑戦出来るものは挑戦し続けたいし、挑戦出来るだけの体力があると思っているんです。ただそれは音楽だけじゃなくても良いと思っていて。連載やラジオもそうですが、色々な人と会って色々なお話をしたり。もしかしたら音楽じゃないことへ挑戦していく方が、自分が耕されて最終的には自分の音楽に帰って気がするんです。だから人間としてしっかり成長したい。音楽だけ頑張るという生き方ではなく、沢山のことを吸収したいです。それで自分という人間を練って音楽に繋げたい。やっぱり「Heart to Heart」も大きかったです。自分の役割として自分が出来ることはなんだろうと見つめ直すことが出来ましたし。この番組は一年で次の方へバトンを繋ぐので、3月で僕も終了するんですが。そういう挑戦を繰り返して、歌も変わっていかなきゃいけないと思うんです。最初は“僕はこういうことで悩んでいるんだ”とかの一人称。そこから徐々に関係性が出来てきたら二人称でラブソングを歌うようになる。でも僕達って、もっともっと社会と繋がっているじゃないですか。


ー そうですね。人や社会との関係性は沢山あって、その分だけ自分の個性も変わってくるし。

そういう社会への繋がりという意味での広がりを40代で歌っていく人間にならなきゃいけないと思っているので、そのために学びたい。それが40代の目標です。


ー そういう意味ではこの「Heroes」は40代の開きかけた扉の部分にある曲な気がします。勿論今までもBPMが高い曲はありましたが、曲のメッセージとして新たな藤巻さんを感じました。

あぁ、そうかもしれませんね。自分の中でもすごく新しいメッセージの曲が書けました。


ー では最後にポップシーン読者の皆さんに一言お願いします。

小さい頃から今に至るまで、皆さんそれぞれにヒーロー像ってあると思います。そのヒーローに憧れて大きくなってきた方もいるでしょうし、もしかしたらいつかは親になって自分がヒーローにならなきゃいけない人もいるでしょう。もう一回、“ヒーローって何なんだろう?”って考えて、感じてもらえるような楽曲に仕上がったと思います。それにサウンドと歌詞の調和も楽しんで頂ければ嬉しいです。そして僕は今、歌うことが楽しくて仕方ないので、カヴァーも含めてサザンシアターのライヴに是非とも遊びに来て頂けたらと思います!


ー ありがとうございました!サザンシアターも楽しみにしています。


インタビュアー:秋山雅美(@ps_masayan


■ 藤巻亮太 公式HP
http://www.fujimakiryota.com/

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