米米CLUB「a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 ～おせきはん～」インタビュー

2006年に再結成した米米CLUB。昨年8月にリリースしたベストアルバム『LAST BEST ～豊作参舞～』を携え、同年9月より14公演のツアーを開催。今年1月には東京と大阪で追加公演も開催し、多くのオーディエンスを魅了した。今回、1月9日NHKホールでの追加公演を、3月4日（日）22:00からWOWOWにて独占放送するにあたり、米米CLUBのカールスモーキー石井とリーダーのBONに、4年半ぶりの今ツアーについてやMCでも聖地と言ったNHKホールへの想い、米米CLUBの魅力など伺ってみた。


ー まずは【a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 ～おせきはん～】追加公演も含め無事終了、お疲れ様でした！

BON：ありがとうございます。


ー 今回、公演を観ることが出来なかったんですが、WOWOWさんの映像を観させていただきました。

BON：そうでしたか。


ー 実は昔から米米CLUBさんのライヴにはよく行っていたんですが、今回も映像からそのエンターテインメント性をたっぷり感じ取ることが出来ました。生で観られなかったのは本当に残念でしたが。

石井：有難うございます！


ー ツアーはいかがでしたか？

石井：終わってから得体の知れない虚無感みたいなものを感じましたね。


ー それは約4年半ぶりということも大きいんでしょうか？

石井：うーん…なんだろうな。気分的には体の色々なところを切ったり縫ったりされながら「治ってるよ」と言われるんだけど、最終的には老人ホームに入れられるみたいな（笑）。

BON：恐ろしいな、それ（笑）。どういう感覚なんだよ。

石井：ボーっとしている感覚（笑）。

BON：まあ確かにね。それくらいつぎ込んでやっているから、みんなそうでしょうね。追加公演の大阪でのステージが終わった時、みんな結構ポカーンとしちゃってたもんな。

石井：最近美奈子（石井の実妹でありSUE CREAM SUEのメンバー）から電話があるんですよ。「お兄ちゃん、何やってるの？」って。「仕事だよ。」って言うと「へー…。」って言って電話切っちゃったして。

BON：それ危ないじゃん！何が言いたかったんだろう（笑）。やっぱり虚無になっているのかもしれないな。

ー BONさんのお言葉ではないですが、やはりそれだけメンバーの皆さん、このツアーに全身全霊傾けてきたということですよね。

石井：そうですね。今回のツアーを開催するにあたり、とにかく色々ありましたから。ツアー中というより、ツアー前になんだかんだとあって。まあそれに関しては細かく言いませんが、それでも4年半ぶりのツアーが決定すると「米米が動くなら！」とプロモーションで色々な方々がお力を貸して下さり、ありがたかったです。


ー ではツアー中で何か印象深いことはありましたか？

石井：みんなで滝に打たれたりして…。

BON：これ嘘ですからね（笑）。

＜一同爆笑＞

石井：自分としてはマドロス三部作（“いとしのドミンゴ”、“ブルース錨の波止場”、“オイオイオイ マドロスさん”）を一番最初に演らされたのが…って、自分で企画して自分で演りたいって言ったんですけどね（笑）。でも3公演目くらいかな、“演らなきゃ良かった…”って心から思いましたよ！

BON：アハハハ！

石井：だってマドロス・ショータイムであんなに体力使っていたら、次に声出ないよ！


ー でも腹綿腸次郎さんが出て来た時は、マドロスさんが帰ってきた！と思いました。

石井：そりゃ喜ぶよね、お客さんは。だってお金払ってるだけで何の責任もないんだもん。

BON：おいおい（笑）。

石井：こっちはお金貰っていると思うから必死でやりますよ。


ー でも全力でパフォーマンスされている石井さんを、BONさんはじめメンバーの方々が本当に楽しそうに見ているじゃないですか。

BON：もうお客さんですよ。一番のお客さん。“待ってました！”という気持ちでね。

石井：こっちは案外前日にホテルで練習とかしてるんです（笑）。

BON：アハハハ！