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米米CLUB「a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 ~おせきはん~」インタビュー

米米CLUB「a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 ~おせきはん~」インタビュー

February 23, 2018 18:00

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ー プリントではないんですね!?

石井:ええ。そこでも米米CLUBの楽しさみたいなものが出ないとしょうがないので、こだわりました。赤地に白の米が散りばめてある衣装は、遠くから観た時に混ざりあってピンクに見えるんですよね。


ー ピンクだと思っていました。

石井:そうでしょ。あの衣装は赤地に白の米と、白地に赤の米のヴァージョンもあるんですが、全体的に視覚現象でダブってピンクみえる。ピンクってどこかエッチな色だけど明るい感じになるじゃないですか。


ー ええ。

石井:観ている人が「これなら格好つけて観てもしょうがないや!」と思うようにしたかったんです。米米CLUBの衣装って大体ロングコート風なんですが、それをモーニングっぽい雰囲気にして、どこか格好良さが欠落している部分を作った方が「らしさ」が出るんじゃないかなと思って衣装のデザインをし始めたんです。既製にあるものは結構格好良いものが沢山売っているから、それっぽく見えちゃうんですよね。でも米米CLUBは何者にも属さないバンドにしたかったので、こんなの喜んで着る人いないだろうというような衣装が良いと考えているんです(笑)。

67A0227.jpgカールスモーキー石井


BON:確かに。米の粒がいっぱい付いているうえに、胸ポケットにはスカーフじゃなくて稲穂ですよ、稲穂!それはさすがに「お、いいね」とはなりませんからね(笑)。

石井:正直恥ずかしいんですよ(笑)。でも面白いもので、あれだけの規模感というか米米CLUBの人数感であの衣装を着ていると「私もあの衣装、着たい!」って、お客さんの方がそういう気持ちになっていったりして、その辺は面白い現象が起きたと思っています。何でもそうだけど、格好良いと思うものって最初は格好悪いんですよ。例えばマイケル・ジャクソンのムーンウォークを初めて見た時、僕も確かに凄いと思ったけど、“何で歌っているのにこんなことまでやらなきゃいけないんだろう、この人は”とも思いましたもん、正直。ジャケットを脱いだり着たりするパフォーマンスも“どっちんんだよ!”って。

BON:そんなツッコミしながら見てたんだ(笑)。

石井:でもそれが格好良いものになったりするじゃないですか。だって米米CLUBという名前だってダサいですよ。ダッサダサ!

BON:そうだね(笑)。

石井:でも横文字にすると格好良く見えちゃったりして(笑)。あと米米CLUBの音楽性にはちょっと「本物」が混ざりこんでいるから、それにお客さんたちは反応するわけですよ。バカなことをやっていて本物をバッと見せられると「あ、意外と格好良いじゃない」と思えてしまったりする。でも本物の中でバカをやると裏切られてしまった気になるんです。


ー どちらが軸かによって、捉え方がかなり変わるということですね。

石井:そうそう。かといって全てバカをやってしまうと、人って拒否反応を起こすんですよね。「それならコミックバンドと言ってよ」という話にもなるし。僕達はコミックバンドをやりたいわけではなくて、どのジャンルにも属さない「米米CLUB」というジャンルを作りたいという大きな目標があるから、そのジャンルを作るためにはコミックバンドというレッテルの中に入ってしまうことはやはり違うんです。


ー 確かに80年代は…失礼な言い方かもしれませんが「色物バンド」みたいな見られ方も多かったと思うのですが。

石井:そんなのばっかりでしたよ。


ー “浪漫飛行”のような曲もそうですが、その実、BIG HORNS BEEの音やファンキーなサウンドなど格好良い部分が軸にはありますからね。

石井:今でこそホーンは打ち込みで十分出来てしまうことだけど、米米CLUBはずっと生音にこだわってきているので。それこそホーンのみんなは唇を壊す寸前まで吹いてくれていますから、バカなことをやりながら実は究極に命がけのコンサートなんです、米米CLUBって。それこそ僕だって、明日声が出るかというくらいまで歌うしバカやるし。バカなことはやっているけれど、「この人たちどこまでやるんだろう?」という末恐ろしさを米米CLUBはずっと持ち続けているんじゃないかと思うし、そこが一番米米CLUBの大切なところなんです。だから小手先でこしょこしょと笑わせればそれでいいじゃんみたいなことはしていないし。そこが米米CLUBのある意味インテリジェンスなところかもしれません。


ー “Shake Hip!”ではBIG HORNS BEEスペシャルとして、ヒマラヤン下神さんと青木ヶ原パラダイスさんを加えた6人編成。更に音が厚くなってかなりヒートアップしましたね。

BON:あの迫力はやはりすごいよね。

石井:すごい、すごい!ヒマラヤン下神さんと青木ヶ原パラダイスさんの二人がいるってすごいことです。それと米米CLUBのコンサートとしてはSUE CREAM SUEとBIG HORNS BEEが核となる位置づけだから、ある意味ジェームス小野田より大切かもしれない。そうしないとジェームス小野田も生きてこないというか。

BON:うんうん、それはあるね。

石井:だから特に音的な部分で言うと、BIG HORNS BEEにだいぶ助けられてきました。


ー そういうメリハリなんでしょうね、米米CLUBの魅力というのは。音の格好良さがあったかと思えば“ホテルくちびる”みたいな曲もあって(笑)。しかも今回(青空)鳩子ちゃんの動きがいつもより細かったんで、WOWOWさん的に大丈夫か心配になってしまいましたよ(笑)。

石井:僕も心配しながら演っていましたよ。鳩子ちゃん大胆だから(笑)。

BON:やばいね(笑)。

67A0261.jpgBON


石井:鳩子ちゃんも実は結構歳取っているから、経験も豊富なんでしょうね(笑)。


ー そうかもしれません(笑)。それにホテルに隠された衝撃の事実もあって。

石井:次は兄も出てきます!

BON:え、そうなの?鳩子ちゃんにお兄ちゃんいたんだ(笑)。

  インフォメーション

米米CLUB「a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 〜おせきはん〜」

放送日:3月4日(日)夜10:00[WOWOWライブ]
収録日 / 場所:2018年1月9日 / 東京 NHKホール

★プレゼントキャンペーン実施中!
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【応募締切:3/31(水)】

■ 詳しい番組内容やプレゼントの応募は番組サイトでチェック!
http://www.wowow.co.jp/komekome

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