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コアラモード.1stアルバム『COALAMODE.』インタビュー

コアラモード.1stアルバム『COALAMODE.』インタビュー

February 6, 2017 22:00

コアラモード.

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「これ、さっき出来上がったばかりなんですよ。」インタビューの冒頭、あんにゅと小幡康裕は2月8日リリースのコアラモード.1stアルバム『COALAMODE.』のブックレットを見せてくれた。2015年2月18日に『七色シンフォニー』でメジャーデビュー。去年は初のワンマンツアー、更に初のホールワンマンライヴを開催。 地元横浜を大切にしながらもどんどんと広がりを見せるコアラモード.待望の1stアルバム『COALAMODE.』は、インディーズ時代からファンに根強い“ダンデライオン”でスタート。アニメ『四月は君の嘘』オープニングテーマであり彼らのデビュー曲の“七色シンフォニー”へ繋がり、「NHKみんなのうた」の為に書き下ろした“ママのママのママのママ”、アルバムの為に制作された“損得感情”、ライヴの最後で歌われることが多い“未来”など、過去から現在までのコアラモード.が詰め込まれたファンならずとも必聴の一枚!今回はデビューしてから今までを振り返りつつ楽曲制作への想いやエピソードを語ってもらった。


ー 話は去年に遡りますが、12月3日の初のホールワンマン【“We Are Coalamode.!! 2016~あのさ、あのねの大発表~】お疲れさまでした!チケットもSOLD OUTでしたね。

あんにゅ・小幡:ありがとうございます!

あんにゅ:ありがたいですね。実はお客さんの表情がライヴハウスよりも良く見えるので、不思議な感覚でした。でもすごく楽しくてあっという間で。

小幡:ホールって、音が広がっていくイメージがあったので、お客さんとの空気感や距離感がどうなるんだろうと思っていたんです。でも考えていたよりお客さんとの一体感があったので、自分たち自身とても楽しんで演奏が出来ました。曲数は今までのワンマンライヴの中でも多いはずなんですが、体感上は一番短かかったです。


ー 去年はお二人にとってどういう年でしたか?

小幡:去年の初旬を思い出すと、二年目だから少しずつ周りが見えてきたので、ならではの成長を見せていきたいと意気込んでいた気がするんです。でも去年は去年で初めてのことが本当に沢山あって。それこそ5月に初めてのワンマンツアーだったり夏には『GIRL’S FACTORY16』と『坂崎幸之助の第2回 ももいろフォーク村デラックス』で代々木国立競技場第一体育館のステージに4日間立たせて頂いたり、年末には初のホールワンマンがあったり。必死で駆け抜けながらも「あ、初めてのことってまだまだあるんだな」と気付きました。

あんにゅ:でも、一年目があったからこその「初」だったように思うんです。一年目の出会いや、先輩方の活動している姿などを見て勉強してからの二年目の「初」。それに大晦日には、ももクロちゃん(ももいろクローバーZ)の【第二回 ゆく桃くる桃 〜年またぎ笑顔三昧〜】の前に3B seniorというアイドルの子たちとコアラモード.の曲を演奏する「3B senior サロンコンサート」で小幡さんが初の音楽監督、私が司会とコーラスを担当させて頂いたんです。生放送だったんですが貴重な経験でした。でもそれは一年目の経験がなければ出来なかったことだと思うんです。


ー 個人的なニュースは?

小幡:うーん、何だろう。


ー ひとり焼き鳥を食べてるとか(笑)。

小幡:アハハ、確かによく食べてますよね(笑)。ちょっと仕事に関係しちゃうんですが、ミュージシャン仲間やステージで共演させて頂いた方と飲みに行ったりして、僕個人的にはミュージシャン同士、横の繋がりが増えました。それこそスキマスイッチの常田真太郎さんとは『Dan Dan Dan』でお世話になって以来、ずっと可愛がって頂いていますし。


ー 良いですね。ではあんにゅさんは?

あんにゅ:趣味が増えましたね。ヨゼフ・パレチェクさんというチェコの絵本作家さんが好きで、パレチェクさんのアニメーション作品の上映会でゲスト出演してお話させて頂いたことは印象的でした。それとポーランドの骨董品を見たり。可愛いポットとか見て、ひとりで雑貨屋さんとかに行くようになりましたね。

小幡:骨董品見てるんだ!初めて知った(笑)。でも確かに一昨年くらいまでは、ライヴが終わったらまっすぐ家に帰るイメージがあったけど、ここ最近は「ちょっと展示会があるから行ってくる。」って突然出かけることも多くて、楽しそうだなと思っていました。

あんにゅ:海外のアニメーションを観るのも好きなんです。皮肉的な作品や、何でこんなオチをつけるんだろう?と思うようなバッドエンドの作品も多くて。すごく可愛い絵なのにダークだったりブラックな面があるのが面白くて。

小幡:趣味って大切だよね。色々なミュージシャンの方と接していても、皆さん何かしら趣味を持ってるし。

あんにゅ:私はなかなか趣味の合う友達がいないから一人で行くことが多いんだけどね(笑)。ただデビューして一年目はなかなか友達と会わなかったんですが、二年目は積極的に会うようにしたんです。友達の恋の話を聞いたり、友達が元気なかった時に何と言ってあげれば良いんだろう?と考えたり。以前より人に興味が湧いてきたというか。友達だけでなく、ライヴでお客さんと話したりするうちに、応援歌を書けないか考えるようにもなりました。それは今も変わってないけれど、常にそういうことを考えていた一年だった気がするので、心の変化は大きいと思います。


ー 今作『COALAMODE.』ですが、1stアルバムって特別なものだと思うんですが。

小幡:そうですね、やっぱり。いつか出したいと思っていましたし。

あんにゅ:音楽を始めてからアルバムを出すというのは憧れでした。人生初アルバムですから。

小幡:メジャーデビューしてからシングルを4枚。インディーズ時代から数えたら当然もっとありますし。だからアルバムに収録したい曲は色々ありました。このアルバムを作る上でコンセプトを考えた時に、コアラモード.を知っている人にも知らない人にも改めて僕らの名刺代わりになるような作品を、メジャーデビューして二年経ったタイミングで打ち出せたらと思っていたんです。だからタイトルはそのまま『COALAMODE.』。収録曲を決定して、このタイトルしかないと思ったんです。

あんにゅ:あとはタイトルを大文字にするか小文字にするか全角にするか(笑)。


ー 確かにそこは悩みますよね(笑)。でもメジャーデビュー後のシングル曲だけでなく、インディーズ時代からの曲も収録されているので新旧問わずファンには嬉しいアルバムになりましたね。“ダンデライオン”もかなり昔からあった曲だったような。

小幡:2013年だったかな。

あんにゅ:そんなに…経ちましたね!

小幡:インディーズ時代のCDには収録しましたが、メジャーデビュー後は初音源なので、この曲に関しては色々と悩みました。例えば“雨のち晴れのちスマイリー”も同時期に作った曲ですが、シングル化するにあたって全部の楽器を弾き直したんです。でも“ダンデライオン”はインディーズ時代に録った音源が、拙いながらに雰囲気が良かったのでそれを超えようとするよりも、その良さを生かして収録することに意味があるんじゃないかと考えたんです。だからヴォーカルは録り直しましたがギターは弾き直していません。あと当時、ドラムが打ち込みだったのでそれは生に差し替えました。今アルバムはコアラモード.のこれまでとこれからを表せるものにしたいという想いがあったので、すべて新しくするのではなく、良い部分は残しつつ制作したので昔から知っている方々にもしっくり聴いて頂ける形になったと思います。


ー “みんなのバス”は核心を突いたことをユニークなメロディやテンポで表現していますよね。

あんにゅ:実はお風呂で生まれたメロディなんです。お風呂でサビを鼻歌で歌ったものを録音して。


ー 歌詞の「次 止まります」の響きはお風呂じゃないですよね?(笑)

小幡:アハハ、あれはエコーですね(笑)。

あんにゅ:確かにお風呂っぽい(笑)。アルバムを作ることが決定して、小休止的な力の抜けた曲を作りたいと思っていたタイミングだったので、「こういうのがあるんだけど。」って、録音した鼻歌を小幡さんに聴いてもらいながら隣で打ち込みをしてもらってAメロを新しく作って。ちょっと渋谷系のエッセンスを取り入れた曲にしたかったんです。

Information

Release

1stアルバム
「COALAMODE.」

2017年2月8日発売

-収録曲-

1. ダンデライオン
2. 七色シンフォニー(フジテレビ“ノイタミナ”アニメ「四月は君の嘘」後期オープニング)
3. 豆の木(tvk『ハマナビ』 2016年エンディング・テーマ)
4. みんなのバス
5. 拝啓、5年後の私(愛知学院大学「安心Net出願」TVCM)
6. メモリーズ(tvk『saku saku』2014年12月度エンディング・テーマ/tvk『ハマナビ』 2015年エンディング・テーマ)
7. ママのママのママのママ(2016年12月-2017年1月「NHKみんなのうた」)
8. Dan Dan Dan(2015ハウス食品カレーキャンペーンTVCMソング、高知さんさんテレビ「おちゃのまLIVE さんスタ!」テーマソング)
9. 海
10. 碧空の下~flower of youth~(2015tvk高校野球神奈川大会中継応援ソング)
11. 損得感情
12. さくらぼっち(NHK-FM ミュージックライン 2016年4・5月度オープニングテーマ)
13. 充電器
14. 雨のち晴れのちスマイリー(tvk『saku saku』2016年10月度エンディング・テーマ)
15. 未来(2015年セントラル総合開発株式会社 ”クレアホームズ”TVCM)

COALAMODE.

初回生産限定盤(Blu-ray付)

BVCL-772~3 / 5,000円(税込)

COALAMODE.

通常盤

BVCL-774 / 3,000円(税込)