コアラモード．1stアルバム『COALAMODE．』インタビュー

February 6, 2017 22:00

ー なるほど！それと、“損得感情”はどんどんリズムが変わるし鍵盤もユニークな音だけど、すごく女子心が溢れていて個人的にも大好きな曲です。

あんにゅ：嬉しい！この曲はアルバムのために作った曲なんです。アルバムの中で一番最後に出来た曲で、歌詞もすごく悩みました。でもサウンドは新しいコアラモード．を見せられたし、面白い曲になったと思います。


ー 鍵盤の音がユニークで、最初テルミンかと思いました。

小幡：あー！確かにちょっと面白い音していますよね。エンジニアの方とも何度も試行錯誤してMIXしたので、何種類かMIXがあるんです。


ー 損得の後に続く漢字が「勘定」ではなく「感情」なのが面白いけれど、タイトルを見た時はどういう曲なんだろうと思いました（笑）。

あんにゅ：そうなんです。タイトルだけ見ると、どういう曲か分からないけど、実は意外と乙女な曲。

小幡：このタイトルはどうなんだ？という話にもなったんです。「損」が一文字目に来るとネガティブなイメージがつくんじゃないかって。でもこのアルバムのアクセントになる曲だと思ったんです。CDジャケットのデザインもそうですが、期待を越えていきたいので、そういう意味でも“損得感情”というタイトルはこだわりを持ってつけました。


ー 恋愛での損得、そこにおける感情ってやはり自分から告白してフラれたらみっともないとか傷ついてしまうリスクということですかね？

小幡：そうです、そうです。その積み重ねな気がします。


ー メイクを重ねて素肌が荒れたり、新品の靴で足をひねったり。何か、こういうことありそうですよね（笑）。

あんにゅ：新しい服を着て来たらタグが付いていたとか（笑）。


ー ありそう（笑）。

あんにゅ：そういう初々しさならではの空回りって、情けない反面ちょっと可愛かったりしますよね。


ー そうですよね。でも特に先ほどあげた女の子っぽい歌詞を見た時、何故か小幡さんの顔が浮かんできて…（笑）。

小幡：え、それは何故ですか？！


ー 以前『さくらぼっち』のインタビューで、小幡さんは人にどう思われているか気にするというお話をされたのでそれでだと思うんですが、相手が自分のことをどう思っているか気を遣いすぎたり考えすぎたりして、結果空回りしちゃうかなと。

小幡：それすごいです！当たっているし、この曲の女性的な表現、実は結構僕が書いているんです。


ー そうなんですか！

小幡：ヒールの部分や、それこそメイクの部分も。だから僕目線から見た…というか、男性目線から見て、女の子が歌って面白い言葉は反映されていると思いますし、逆にあんにゅが「これは歌えないよ」というのもいくつかありました。

あんにゅ：例えば「地肌」だったのを「素肌」にしたり、「厚塗り」だったのを「やりすぎて」になったり。

小幡：そうそう。そのギャップを詰めながら作りました。


ー サウンドの展開がめまぐるしいのもかえって面白いですし、例えば2番のAメロ「恋はいつも女の子を キレイにするっていうけど」の「けど」でコードが外れる感じも好きなんです（笑）。

小幡：あー、細かいところまで聴いてくださって（笑）。


ー 特にこの曲は音の作りが、歌詞に近い感じがしたんですけど。

小幡：メジャーデビューして二年間で、より意識するようになってきた部分かもしれません。だからこそ最後に制作したこの曲では如実に出ているのかも。逆に歌詞をサウンドに寄せていく場合もありますし。

あんにゅ：ただこの曲はAメロ、Bメロ、サビと本当に変化のある曲なので、歌っていて訳分からなくなりました（笑）。でもそれが主人公の女の子の焦っている気持ちを表現できているのかなと。


ー デビュー曲の“七色シンフォニー”は今作にも収録されていますが、この曲はお二人にとって、今でも大きな存在かと思うのですが。

あんにゅ：自分たちの曲なんですが、私は自分たちの曲ではないような不思議な存在だと思っていて。今までのコアラモード．の曲と違ってポップな曲調だったので、この曲でメジャーデビューするのが少し心配でした。


小幡：え？


ー ということは、あんにゅさんはこの曲がデビュー曲になるのは意外でした？

あんにゅ：勿論大好きな曲なんです。でも一生懸命考えてサビも何パターンも作ったので、この曲でのデビューが決まるまでどれが良いのか本当に分からないくらいの状態だったんです。

小幡：確かにそうだね。色々なパターンを作ったもん。Aメロ、Bメロをあんにゅ、サビを僕が作ってという形で、結構組み合わせながら作っていった、パズルのような曲なんです。

あんにゅ：この曲以外にも二人が考えたものを組み合わせて一緒に制作をしてきた曲はありますが、この曲は更に新しい作り方が出来た気がします。

小幡：結果的に、この “七色シンフォニー”でコアラモード．のことを知って下さる方が本当に多くて、この曲がくれた出会いは大切です。先ほどあんにゅが言った、自分たちの曲ではない感じというのは、それだけ多くの人に聴いて頂いて、それぞれの解釈でこの曲を愛して下さっている気がするので、良い意味で僕らの手元を巣立ったというか。

あんにゅ：そうだね。そういう感覚なのかもしれない。この曲のレコーディングでは、メジャーデビュー曲ということもあり、とても力んでいたことを覚えています（笑）。緊張して、力を抜こう抜こうと思うと更に緊張して。でも初めてストリングスをレコーディングして、自分の声も重なった時、涙が沢山溢れてきて…。音楽活動をしてきて、この曲でメジャーデビューすることに決まって、ブワーっと春風が、しかも追い風が吹いてくるイメージでした。やはり特別な曲ですね。


ー 大きな存在ですね。それと気になったのは“充電器”。いつ頃作った曲なんですか？

小幡：“七色シンフォニー”が出来る前ですね。2013年頃かな。


ー そんなに昔からある曲なんですね。今のあんにゅさんが歌うからかな。歌詞の世界観がとても大人っぽく聴こえました。

あんにゅ：（髪を整えながら）本当ですか？大人あんにゅが出ていますか？

小幡：笑。


ー 出てます、出てます（笑）。

あんにゅ：いつも主人公を演じているような気持ちで歌っているんです。だから全編通してどの曲も本当に歌い方が違うんですよね。“メモリーズ”を聴いた後にこの“充電器”を聴いたら全然違うし。

小幡：この曲で面白かったのは、MIXによって主人公がいる部屋の天井の高さや広さが変わってくるんです。少し高級なマンションだったり木造だったり。最初はもう少し派手で響き渡るMIXだったんですが、アルバムの13曲目というポジションも考えてもっと素朴に仕上げました。

あんにゅ：「もう少し狭めの部屋でお願いします」って注文したり（笑）。

コアラモード．全国ツアー“THIS IS COALAMODE．!!2017 ～春らんらんツアー～”

3月25日（土）横浜・横浜BAYSIS
4月1日（土）仙台・enn 3rd
4月2日（日）福岡・DRUM SON
4月8日（土）神戸・ VARIT.
4月9日（日）名古屋・名古屋HeartLand
4月15日（土）東京・イイノホール
4月23日（日）大阪・大丸心斎橋劇場

詳細：http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/coalamode/tour2017-spring/


コアラモード.1stアルバム『COALAMODE．』 発売記念ミニライブ&購入者特典会イベント
※予約会は終了致しました。

＜購入者特典会＞
2月7日（火）名古屋・イオンモール大高 3F タワーレコード店舗前スペース 18:00～
2月8日（水）神奈川・トレッサ横浜 リヨン広場 ①17:00～ ②19:00～
2月9日（木）神奈川・タワーレコード横浜ビブレ店 20:00～
2月10日（金）東京・HMV & BOOKS TOKYO 6Fイベントスペース 19:00～
2月11日（土）神奈川・クイーンズスクエア横浜［アット!］クイーンズサークル ①13:00～ ②16:00～
2月12日（日）神奈川・海老名ビナウォーク ①13:00～ ②16:30～
※新星堂presents 7!!×コアラモード.スペシャルイベント

2月13日（月）仙台・山野楽器仙台店 19:00～
2月19日（日）東京・新星堂サンシャインシティアルタ店 店内イベントスペース ①14:00～ ②17:00～
2月25日（土）岡山・アリオ倉敷 1F屋外イベントスペース ①13:00～ ②15:30～
2月26日（日）神奈川・湘南T-SITE ①12:30～ ②16:00～