コアラモード．1stアルバム『COALAMODE．』インタビュー

February 6, 2017 22:00

ー それはイントロから感じました！渋谷系は好きだったんですよ。

あんにゅ：そうだったんですか。あえて文字数も増やして歌詞を詰め込んでみようとか、色々遊びながら作りました。ちなみに小幡さんが歌っている部分もあるんです（笑）。


ー あの声はやはり小幡さんだったんですね！もしかしてとは思ったのですが…。

あんにゅ：分からないですよね。普段歌わないから。

小幡：こういうアレンジの場合は、自分の声を楽器として考えたらとても効果的だと思えたんです。

あんにゅ：「何にもしてねぇ マジやばくね？」って、普段の小幡さんでは絶対に言わないから、それが面白くて面白くて（笑）。是非皆さんにも楽しんでもらいたいですね。それとドラマーに RADWIMPSのサポートもされている森瑞希さんをお迎えしました。

小幡：僕らと同世代のセッションミュージシャンとまだ一緒にプレイしたことがなくて。


ー そうだったんですね。森さんとのレコーディングはいかがでしたか？

小幡：素晴らしかったです！

あんにゅ：まず準備して「とりあえず録ってみて音のバランスを見てみましょう。」という段階で、既に素敵なテイクだったんです。だからその後の1テイクで終わっちゃって、すごいスピードでした。本当はもう少しお話が出来たらなと思っていたのでちょっと残念でしたが（笑）、でも曲をとても聴き込んで下さっていたというお話を聞いて、同世代としても尊敬していますし、衝撃も受けました。

小幡：本当に光栄なことなんですが、今までは諸先輩方とご一緒させて頂くことが多かったんですよね。これからは横の繋がりをもっと作っていきたいし、森さんは自分たちが上の世代になっても繋がっていたいと思える素晴らしいドラマーでした。


ー “ママのママのママのママ”は「NHKみんなのうた」（2016年12月-2017年1月） で1月まで放送中でしたが、とても可愛らしく暖かい曲ですね。

あんにゅ：ありがとうございます。「NHKみんなのうた」は自分がギターを持ち始めた中学生の頃、いつか自分の曲がアニメーションと一緒に流れたら良いなとずっと夢見て活動をしていたので、もしコアラモード．を組まずに一人で活動していたとしてもきっと目指していたと思うんです。だから今回曲を書かせて頂けることになったのは本当に嬉しかったですし、それだけ思い入れがある曲です。


ー 親戚の子どもの頃の写真をみつけたことがきっかけだったとか。

あんにゅ：そうなんです。親戚の家に行った時、祖母の写真を整理することになったんです。古い缶に入っていた白黒写真を見ていたら知らない人が沢山いて。でも何か似てるんですよね。中には自分の母親が赤ちゃんの頃の写真もあったりして、色々と思うことがありました。昔の写真、本当に古い古い写真って色が飛びすぎちゃってお面みたいに見えるの分かりますか？


ー 分かります！

あんにゅ：だから少し怖い印象もあったんですが（笑）、でもそれくらい前の写真が今ここにあって、その時代から自分のご先祖様はいるということが、普段の生活の中で意外と意識していなかったなと思ったんです。その人たちがどういう人か分からないし勿論会ったこともないけれど、有り難いことだなと感じて。だってひとつでも途切れたら自分は今ここにこうしていることもないし、歌を歌っていることもないんだから。その有り難さを歌に出来ないかなと思い、作らせてもらいました。


ー 確かにそうですよね。お二人はお父さんとお母さんのどちらに似てるんですか？

小幡：僕は母親似ですね。

あんにゅ：すごい似ているよね（笑）。

小幡：初めて親をライヴに招待した時、あんにゅやスタッフに紹介したわけではないのに「お母さんっぽい人が来てるよ。」って言われて（笑）。

あんにゅ：そうそう（笑）。


ー あんにゅさんは？

あんにゅ：色白のところは母親似だけど、どっちにも似てるって言われます。


ー 子どもの頃はどんなお子さんでしたか？

小幡：僕はあんまり笑わなかったと言われます。卒園アルバムでも100人以上の園児がいる中、僕だけ笑っていなくて。


ー 何か闇があった？（笑）

あんにゅ：笑。

小幡：すごくシャイだったんです。初めて会うカメラマンのおじさんに笑えなくて。それが今、こういうお仕事をしているんですから不思議ですよね（笑）。


ー 確かに（笑）。

あんにゅ：私は本当に男の子みたいで、新聞屋さんに「へい、ぼっちゃん！」って言われていたくらい（笑）。ずっとショートカットで外で元気よく遊ぶ子。木登りしたり自転車に乗ったりしては転んで、目の横を擦りむいたりたんこぶ作ったり。


ー 意外！というか、“メモリーズ”の歌詞そのもの！

あんにゅ：そうなんです！ それが今ではこんなにインドアに（笑）。


ー アハハ。そういえば去年5月の初のワンマンツアー【We Are Coalamode．!! 2016～なんだか会いたくなっちゃった～】東京公演で初めて“海”を聴いたんですが、今までにはあまりないテイストで驚きました。確かコアラモード．結成前の曲なんですよね。

あんにゅ：結成前です。高校の頃軽音楽部だったんですが、その活動も終わりに差し掛かった卒業シーズンに私が一人で横浜のライヴハウスで弾き語りをしていたんですが、ちょうどその頃に歌っていた曲です。小幡さんも来てくれたよね、リザード（Club Lizard Yokohama）。

小幡：ああ、行ったね。

あんにゅ：その時にすごく良い曲だと言ってくれて。そこからずっと歌っているんですが、この曲は祖母が亡くなった時に作ったんです。ただ歌詞のすべてが真実というわけではなく、フィクションですが、祖母の死から失うことの悲しさを知ったので、そこからあの曲が出来ました。


ー 今回収録された音源からも、感情が生々しく伝わってきました。

あんにゅ：ピアノとヴォーカルを一発録りしたんです。クリックも聴いていないのライヴ感がすごく出ていると思います。そこにチェロが加わって更に重厚感が出て。

小幡：いつもストリングスを弾いてくださる方が、同じ東京公演を観てくださったんですが、「あの曲は何だ！」って驚かれて。「もっとああいう曲を作っていきなよ。」と言われたんです。この曲が持っているような闇というか、陽か陰で言えば陰の部分。そういう世界感を出すことに抵抗があったわけではないんですが、コアラモード．の今まで持っていた世界観と違って映るのかなと思っていて。

あんにゅ：アルバムのどこに入れるかもすごく迷うくらい、ちょっと異色な存在感ではありますよね。でもライヴでもコアラモード．を組む前から歌っている曲なので、今回は是非収録したかったんです。


ー コアラモード．＝ポップというイメージはあったので、その方ではないですが、私もこういう曲をもっと聴いてみたいです。

あんにゅ：私たちもコアラモード．って思ったよりポップな雰囲気だと感じているんです（笑）。でもそれも勿論私たちの色ですからね。私たちのアコースティックライヴを観に来てくださっている方たちはこの曲を知ってくださっているんですが音源としても、もっとこういう雰囲気の楽曲は作っていきたいですね。

小幡：この曲はライヴでどのセットリストに入れても肝になる曲なんです。それはアルバムでも同様に、全体を引き締めてくれます。


ー そう考えると、ライヴとアルバムって似ているのかもしれないですね。

小幡：そうですね。それは今回とても感じました。例えば“未来”で終わるライヴが多いし、1曲目にどの曲を持っていくかも、ライヴと同じように悩みました。

コアラモード．全国ツアー“THIS IS COALAMODE．!!2017 ～春らんらんツアー～”

3月25日（土）横浜・横浜BAYSIS
4月1日（土）仙台・enn 3rd
4月2日（日）福岡・DRUM SON
4月8日（土）神戸・ VARIT.
4月9日（日）名古屋・名古屋HeartLand
4月15日（土）東京・イイノホール
4月23日（日）大阪・大丸心斎橋劇場

詳細：http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/coalamode/tour2017-spring/


コアラモード.1stアルバム『COALAMODE．』 発売記念ミニライブ&購入者特典会イベント
※予約会は終了致しました。

＜購入者特典会＞
2月7日（火）名古屋・イオンモール大高 3F タワーレコード店舗前スペース 18:00～
2月8日（水）神奈川・トレッサ横浜 リヨン広場 ①17:00～ ②19:00～
2月9日（木）神奈川・タワーレコード横浜ビブレ店 20:00～
2月10日（金）東京・HMV & BOOKS TOKYO 6Fイベントスペース 19:00～
2月11日（土）神奈川・クイーンズスクエア横浜［アット!］クイーンズサークル ①13:00～ ②16:00～
2月12日（日）神奈川・海老名ビナウォーク ①13:00～ ②16:30～
※新星堂presents 7!!×コアラモード.スペシャルイベント

2月13日（月）仙台・山野楽器仙台店 19:00～
2月19日（日）東京・新星堂サンシャインシティアルタ店 店内イベントスペース ①14:00～ ②17:00～
2月25日（土）岡山・アリオ倉敷 1F屋外イベントスペース ①13:00～ ②15:30～
2月26日（日）神奈川・湘南T-SITE ①12:30～ ②16:00～