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ましまろ、2ndアルバム『ましまろに』インタビュー

ましまろ、2ndアルバム『ましまろに』インタビュー

August 26, 2016 22:00

ましまろ

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ザ・クロマニヨンズの真島昌利、ヒックスヴィルの真城めぐみ・中森泰弘からなる「ましまろ」が、8月31日に2ndアルバム『ましまろに』をリリース。80年代初頭からの長い付き合いの彼ら。それぞれのバンドを持ちながら鳴らす「ましまろサウンド」は、気負いも無駄もなくR&B、ネオアコ、ブルースその他身体に染み付いた音楽を、しごく自然に表現している。今回はポップシーン初登場ということで、彼らの出会いもなぞりつつアルバムのことだけでなく、今年6月にリリースされた2ndシングル『遠雷』のc/w天国の扉”についてや、真島の感性について、オフィシャルキャラクター「ましまろ君」誕生秘話なども伺ってみた。


ー 三人は元々は新宿JAMで知り合ったとのことですが、「マーチ・オブ・ザ・モッズ」がきっかけですか?

真城:私とマーシーはそうです。あのイベントも第四世代くらいまであって、マーシーは本当にごく初期だよね。

真島:そうだね。東京にまだモッズシーンなんてなかった頃、黒田マナブくんが企画して。最初はFACEやモダーンズというバンドが出ていたね。

真城:懐かしい!

中森:いきなりコアな話になったな(笑)。

真島:そこら辺からモッズの人たちが集まり始めて、マナブが中心となって「マーチ・オブ・ザ・モッズ」を始めたんだったんじゃないかな。僕も別にモッズではなかったんだけど、モッズの人が好むようなR&Bとかを演る似たような編成のビートグループだったから、モッズの人たちも気に入ってくれてイベントに呼んでくれたというところはありますね。


ー そのバンドがTHE BREAKERSですか?

真島:そうです。 でもどちらかというと、ドクター・フィールグッドとかに近かったんだけど。


ー 真城さんはTHE BREAKERSを観に行っていたとか。

真城:はい。でもそんなに毎回行けるわけでもなく、三ヶ月に一回とか。今思えば、ほんの数年の出来事でした。


ー その頃、中森さんは?

中森: 当時ブルースバンドを組んでいたので、 僕は違うシーンで新宿JAMに行っていたんです。だからまだその頃は二人と出会っていなくて。二人は当時から知り合いっていう感じだったんでしょ?

真島:当時はシーンと言ってもすごく狭かったし、お客さんも少ないからバンドもお客さんもみんな知り合いみたいな感じだったからね。

真城:ライヴが終わったら話しかけるし。で、そうこうしているうちにTHE BREAKERSも解散してTHE BLUE HEARTSに変わり、会う機会も次第に減ってきました。


ー そこからましまろ結成に至るにあたり、以前のインタビューなどを読ませていただくと、「水島さん」という方のお名前がキーワードとなっているようなんですが。

真城:彼は三人共通の知り合いで、私にもマーシーたちにも「お前たち、バンドやれよ。」ってそれぞれ別に言っていて。中森さんが水島さんとは一番仲良いよね。

中森:そうだね。付き合いは一番古いね。

真城:マーシーはバンドやらないと思ってたんだけど、「とりあえず呑みますか?」という感じになって、水島さんのライヴを観に言ったんだよね。

真島:そうそう、ロカビリーバンドね。

真城:そこからちょくちょく呑むようになって、そこまで言うなら楽しいかもしれないと思うようになり、結成することになりました。


ー そういえば当時、中森さんはカメラマンをされていたんですよね。

中森:そうです。


ー ましまろの最初のアーティスト写真は中森さんが撮影されたんですよね?

中森:はい。


ー あの写真を初めに見た時「何で中森さんが写ってないんだー!」って思っちゃって。

真城:あれは、ましまろという名前だから、真島、真城の二人じゃないとややこしいだろうという思いが、こちら側にはあったんだけど。

真島:逆にややこしくなっちゃった(笑)。

真城:あれ、急に一人増えた?ってね。

中森:そうそう。ちょっと反省しています(笑)。


ー ちょっと話題はズレますが、中森さんがTwitterにアップしてる写真に記載している「勝手にTribute To Y.Ishimoto」というのは、写真家の石元泰博さんですか?

中森:そうです。もう大好きなんです!


ー いいですよね、石元さん。

中森:あ、ご存知ですか?いいですよね。日本だとあまり話題にされることは少ないけど。


ー やっぱりアメリカで活動されていたからですかね?

中森:そうそう、シカゴでね。


ー 石元さんの写真も素晴らしいですが、いつも中森さんのTwitterを拝見して、中森さんの写真も素敵だなと思っていたんです。

中森:ありがとうございます。

真城:(中森を見ながら)私には話しても無駄だと思って、一切そういう話が出たことはないですけどね。


ー 話は戻りますが(笑)、ましまろを結成するにあたり、ザ・クロマニヨンズでも、ヒックスヴィルでもない、「ましまろ」としてやりたいことは何だったんですか?

真城:それぞれのバンドがあるけど全然違うし、会って喋っているうちに、一緒に組むなら今ましまろでやっているような音楽をしたいという話は漠然とはありました。でもそんなに明確なビジョンがあったわけではなかったんです。

真島:みんなそれぞれ色々な音楽を聴いているから、音楽の話はすごく通じるんですよ。「こんな感じ。」といえば「あぁ、あれね。」って。だからその辺はすぐに共通認識を持てました。別に「ヘヴィーメタルやろうぜ!」っていう話にはならなかったし(笑)。


ー ヘヴィーメタル!(笑)

真城:でもマーシーって、ロックバンドをやっているけど、すごく意外なものまで知っていて、私はとても驚いたんです。何を言っても何を聞いても知ってる。それは音楽に限らず。カルチャー、TV、その他色々な話を本当に何でも知ってるから、それがまずびっくりでした。だから話しいて楽しかったし。

 

Information

Release

ましまろ
「ましまろに」

2016年8月31日発売

-収録曲-

□ CD
1. 朝
2. さがしもの
3. けあらしの町
4. ひき潮
5. ナポリの月
6. 遠雷
7. ローラー・コースター
8. 成りゆきまかせ
9. 妙なねじれ
10. わたりどり

□ LPレコード
Side-A
1. 朝
2. さがしもの
3. けあらしの町
4. ひき潮
5. ひき潮(inst)
6. ナポリの月
Side-B
1. 遠雷
2. ローラー・コースター
3. 成りゆきまかせ
4. 妙なねじれ
5. わたりどり

ましまろに

CD

BVCL-745 / ¥2,913+税

ましまろに

完全生産限定盤

BVJL-22 / ¥3,241+税