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ましまろ、2ndアルバム『ましまろに』インタビュー

ましまろ、2ndアルバム『ましまろに』インタビュー

August 26, 2016 22:00

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ー 去年9月に東京キネマ倶楽部で、初めてましまろさんのライヴを観させて頂きました。その時、真城さんが「ましまろはネオアコのつもりで始めたけど、ネオアコってニコリともしないから、もう違う」みたいなことをおっしゃられていて。

真城:ネオアコってそういうイメージがあって(笑)。でもましまろでそういうことも出来たら良いなと思って始めたんだけど、そうはならないんですよね。楽曲があって、それを自分たちがどう楽しむか味つけしていくかというところで、いつの間にかネオアコのイメージは端の方に来てしまったんですが。でも当初は確かにそういう涼し気な音楽も良いなと思っていたんです。

中森:当初の三人の共通話題はそこでしたから。


ー そうだったんですか。

中森:実はみんなネオアコ好きだったよねって。

真島:うんうん。

真城:でもマーシーがネオアコ好きって、すごくびっくりした。


ー はい、正直言って驚きました。

真城:まあ、海外のネオアコシーンと、日本で認識されているネオアコもまた違うしね。

中森:日本でネオアコって言うと、急にソフトになっちゃうよね。


ー キュートな雰囲気ってありましたよね。

中森:男性全員、草食系みたいな。


ー で、ボーダー着て。

中森:そうそう!


ー 私はそういうネオアコを愛してきてしまっていたので、特にマーシーさんがネコアコって、やはり…。

真城:意外ですよね。


ー はい。

中森:だから僕らの言っているネオアコって少し違うかもしれない。どちらかというと海外寄り。


ー なるほど。そういえば東京キネマ倶楽部のセットリストにも組まれていましたが、『遠雷』が今年6月にリリース。しかもそのc/wがマーシーさんの“天国の扉”!

真城: “天国の扉”についてはあまり話す機会がなかったんですが、あの曲を収められたのはすごく嬉しくて。言ってしまえば、あの曲は偶然録ったというか。


ー え、そうなんですか!?

中森:前回のアルバム『ましまろ』を録っている時に、時間が余ってしまって。

真島:ああ、そうだったね。

中森:そしたらマーシーがギターを弾きだして。

真城:それに私たちが乗ったら、たまたま録音していたという。だからああいう音なんです。でも改めて再度録り直すというのも違う気がしていたし、このまま残しておきたかったから、そのテイクにコーラスを1本だけ追加したんです。だからマーシーも一発録りだし、中森さんもその場で演奏したテイクで。

中森:歌詞が沁みますよね。


ー 歌詞も沁みますし、マーシーさんの歌声も沁みます!でもたまたま録音されていたって、本当に奇跡ですよね。

真城:本当に。私も大好きな一曲なので嬉しいです。


ー そして今回、8月31日に2nd Album『ましまろに』がリリースですが、アルバムのイメージやコンセプトは決めていたんですか?

真島:特には決めていなかったかな。

真城:ツアーで演奏した曲などもあって、そこに録り溜めていた曲を足したら、「アルバムがまた出来るね。」という話になって、それで制作することになったんです。


ー 皆さん、ツアーやライヴで今年もずっとお忙しかったと思うのですが。真城さんもオリジナル・ラブのツアーが7月に終わったばかりですよね。

真城:そうですね。私もですが確かにマーシーはその間、ザ・クロマニヨンズとしてすごく長いツアーがあったから、休みはましまろのレコーディングや制作にあててたんじゃないかな。


ー そういう時間を縫っての制作は大変だったのではないですか?

中森:いや、そうでもなかったかな。

真城:うちはレコーディングが早いんですよ。


ー マーシーさんはジャッジが早いと伺ったんですが。

真島:「いいじゃん!」と思える音が録れていれば、それでいいわけじゃないですか。勿論「これは駄目だろう。」というものはまずいけど、聴いていて良い雰囲気で録れていると思えば、そのテイクをキープしておきながらもう一度か二度は録るくらい。何回繰り返しても、ある水準に達すると、たいして変わらないんですよ、レコーディングって。そこで、細かい差異を見いだしてこっちの方が良い、こっちの方が良いってやっていると、段々と煮詰まっていくんです。僕の今までの経験からして(笑)。だから録り終わってプレイバックを聴いて「いいじゃん!」と思えば、それでたいがい完成しているんです。

真城:性格の違いで、それを詰めないとやった気にならない人もいるけど。

真島:そうそう。

真城:でも私たちはその部分があっさりとしているというか(笑)、今、マーシーが言ったことが良いと思ってるというか。


ー それは中森さんも同じですか?

中森:今までは結構、詰めないと気がすまない的なレコーディグをずっとしてきたんです。

真城:でもようやく意味のないことに気付きました(笑)。


ー 勿論アーティストの考えや音楽によって方法は変わってくると思いますが、ましまろさんの場合はそういう早いジャッジがライヴ感として生かされている気がします。

中森:そんなに詰めて行く必要性を感じないんです。だから自然。いつも何か足りないような気がすることが多いけど、ましまろに関しては全然そういうことがないですね。

真島:ひとつひとつの楽器が良い音で鳴っていれば、そんなにゴチャゴチャ入れなくても気持ちよく聴けるんです。

真城:それはレコーディングでいつも感じているな。

 

  リリース情報

ましまろ
「ましまろに」

2016年8月31日発売

-収録曲-

□ CD
1. 朝
2. さがしもの
3. けあらしの町
4. ひき潮
5. ナポリの月
6. 遠雷
7. ローラー・コースター
8. 成りゆきまかせ
9. 妙なねじれ
10. わたりどり

□ LPレコード
Side-A
1. 朝
2. さがしもの
3. けあらしの町
4. ひき潮
5. ひき潮(inst)
6. ナポリの月
Side-B
1. 遠雷
2. ローラー・コースター
3. 成りゆきまかせ
4. 妙なねじれ
5. わたりどり

ましまろに

CD

BVCL-745 / ¥2,913+税

ましまろに

完全生産限定盤

BVJL-22 / ¥3,241+税

  インフォメーション

ましまろ ほーぼーツアー 2016
9月18日(日)福岡 Gate's7
9月19日(月・祝)広島 広島クラブクアトロ
9月21日(水)香川 高松DIME
9月23日(金)大阪 梅田クラブクアトロ
9月24日(土)愛知 ボトムライン
10月01日(土)岡山 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
10月02日(日)京都 京都磔磔
10月06日(木)東京 渋谷クラブクアトロ
10月07日(金)東京 渋谷クラブクアトロ
10月09日(日)新潟 NEXS NIIGATA
10月10日(月・祝)宮城 仙台darwin
10月15日(土)北海道cube garden

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