コアラモード．2ndアルバム
「COALAMODE.2～街風泥棒～」インタビュー

May 25, 2018 19:30

ー じゃあこの曲がこういう声のバランスで出たら、もうライヴで声を小さくするわけにはいきませんね（笑）。

小幡：やばいですね。頑張ります（笑）。


ー これで更に小幡さんの男性ファンが増えそうな（笑）。

小幡：ありがたいですけどね（笑）。でも異性はどこにいるんだ、まったく！

＜一同爆笑＞


ー “ホップステップジャンプ”ですが、昨年 イイノホールで観た【THIS IS COALAMODE．2017 〜春らんらんツアー〜】であんにゅさんがボンボンを持って踊りながら歌っていた姿が印象的でした。

あんにゅ：踊りましたね（笑）。実は“大旋風”をリリースする時に、 シングル曲として“大旋風”にするか、この“ホップステップジャンプ”にするか、最後まで候補に残っていた曲なんです。結果的にアルバムに収録しましたが。


ー そうだったんですか！「毎日はきっとアレンジ次第でぐんと輝くはず」という歌詞がとても好きです。

小幡：ありがとうございます。僕もその部分は気に入っています。実際は難しいことだと思うんですけどね。

あんにゅ：この曲は歌いながら、もっと楽しんで過ごして良いんだ。あんまり思いつめなくて良いんだという気持ちにさせてくれるから、私も好きなんです。


ー “どろぼう猫”は、ピアノとタンバリンだけの短い曲ですが、面白い曲ですよね。発想の起点は？

小幡：アルバムの収録曲が次々決まってくる中で、抜き挿しも含めてどうバランスを取ろうか考えている時、「最後のピースとして小粒でピリリと…みたいな曲があったらまとまるね。」という話をみんなとしていたんです。サブタイトルの「街風泥棒」はもう出来ていたので、そことひっかけて泥棒というテーマで曲を書いたら面白いのではないかと思って、ぱっと閃いたのは「どろぼう猫」というワードでした。この曲は絶対にシングル表題にならないタイプの曲なので自由に遊べたというか。普段やらないようなことを沢山盛り込んで遊んじゃおうみたいなことを 短いながら詰め込めた曲だと思います。前アルバムで言うところの“みんなのバス”や“損得感情”のような、アルバムだからこその遊び心がにじみ出たし、これくらい音数も少なくてあんにゅの声もドライなのは珍しい気がして。

あんにゅ：意外とこういう曲はなかったよね。でも小幡さんが「ニャーニャーニャー」と書いてくるとは思っていなかった（笑）。

小幡：やっぱりそこもアルバムならではでしょ（笑）。


ー アルバムならではの曲って聴いていても面白いです。あと”僕に足りないものは”も、かなり前からある曲ですよね。ライヴでも何度か聴いていて大好きな曲のひとつです。“どろぼう猫”からの繋がりも好きで。

あんにゅ：ありがとうございます！歌詞で言えば猫繋がりですよね。”僕に足りないものは”の冒頭「猫は鳴き止んで」で、やっとニャーニャー言ってる“どろぼう猫”の猫が鳴き止んだみたいで、ちょっと笑っちゃうんです（笑）。


ー 確かに（笑）。

あんにゅ：この曲のイメージは、アパートに住んでいる少年がベランダから外を眺めながら思っていること。それこそ街の風を感じながら。だから早い段階から今回のアルバムに収録したいという希望を持っていました。コアラモード．として初めてのプリプロをした時に出来た曲なので、私にとっても特別な曲です。

小幡：アウトロの「ララララ」というコーラスは、最初にプリプロした2012年のあんにゅの声とミックスしているんです。


ー そうだったんですか！

あんにゅ：だからあの頃からどれくらい自分は成長出来たのだろうかって色々と考えることもあって、昔の自分に向けて色々な想いで歌いました。今回のアルバムは新しい曲と昔の曲が混ざっているので、自分にとってもキラキラしてとても眩しいアルバムになっています。

小幡：僕ら、よくインタビューとかで「ストックが300曲あります！」とか言っているけど、ストックがあるわりには新しい曲ばかり書いているので（笑）、ようやく秘蔵曲を出せることは嬉しいですね。


ー アルバム最後の“セキララ☆キラキラ”ですが、この曲もはっちゃけていますね（笑）。

あんにゅ：この流れを見ると、意外とはっちゃけた歌詞を書いているのは小幡さんだよね。

小幡：確かに。何ですかね…多分シンガーソングライターが歌詞を書くより無責任なんですよね。変な意味ではなく。

あんにゅ：だって「どうせなら呑みいく？野毛いく？」なんて私は絶対に書かなそうな歌詞だし。ある意味、オヤジっぽいといえばオヤジっぽいじゃないですか。


ー 確かに（笑）。

あんにゅ：でもそれを私が歌うことで全然印象が変わったので、そのバランスが今回歌ってみないと分からないものが多くて面白いですね。でもこの曲、最初私が歌詞を書いたんですが、反応が良くなくて結局小幡さんが書いたですよ。

小幡：メロディも全然違ったしね。

あんにゅ：そうそう。だから私もスネて「じゃあいいよ。小幡さんが書けばいいじゃん！」って（笑）。

小幡：すねてた？すねてた印象がないんだけど。

あんにゅ：すねてたよ。


ー そういえばデビュー当時もありましたよね？小幡さんのディレクションに納得しなくて…。

小幡：あんにゅがヴォーカルブースで反応がなくなるやつ。


ー そうそう（笑）。まあ作り手同士はエキサイトすることもありますよね。

小幡：そうですね。どちらが作る曲を採用するかなどのユニット内コンペでは必要かもしれません。

あんにゅ：そうですね。でも結果的にすごく好きな曲になりました。


ー 6月から、コアラモード．全国ツアー“THIS IS COALAMODE.!!2018 ～街風泥棒ツアー～”がスタートしますね。

あんにゅ：すごく楽しみです！前回のツアーが本当に楽しくて。ラジオもやっているせいか、最近小幡さんと話していると漫才みたいだねと言われることが多いんですが、前ツアーの終盤戦から段々二人の話のバランスがとれてきた気がして、MCで話すことへの苦手意識がなくなってきたんです。だから後は楽しんで歌おうという気持ちです。

小幡：自分たちにとっても待望の2ndアルバムを携えてのツアーなので、皆さんも楽しんでもらえると嬉しいです！


ー ありがとうございました。


インタビュー：秋山雅美（ps@masayan）


■ コアラモード．オフィシャルサイト
http://coalamode.net/

コアラモード．全国ツアー“THIS IS COALAMODE.!!2018 ～街風泥棒ツアー～”
6月23日（土）福岡 Early Believers
6月24日（日）岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
7月8日（日）名古屋 HeartLand
7月14日（土）東京 TSUTAYA O-WEST
7月21日（土）大阪 大丸心斎橋劇場
8月4日（土）横浜 はまぎんホール ヴィアマーレ