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Nozomi Nobody、New Album『Everything Goes Back to You』インタビュー

Nozomi Nobody、New Album『Everything Goes Back to You』インタビュー

September 19, 2017 18:00

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コーラスをループさせ、重ねていく独自のスタイルでライブを行うシンガー・ソングライター・Nozomi Nobody。前作『We Are Always a Bit Lonely』から1年3ヶ月ぶりの新作となる『Everything Goes Back to You』を9月13日にリリース。自身のルーツに立ち返り、よりシンプルでストレートな”フォーク・ポップ・アルバム”に仕上がった今作。生音を基調とし、ヴィンテージのエフェクターやアンプ、アナログ機材を多く使って録音された温かみのあるサウンドが、ヴォーカルの繊細さと強さを際立たせる。レコーディング&ミックスに、GEZANや幾何学模様、柴田聡子等を手がけるつばめスタジオの君島結。マスタリングにU2、The Rolling Stones、Lana Del Rey等を手がけるPete Maherが参加している。


ー お久しぶりです。『We Are Always a Bit Lonely』から約1年3ヶ月ぶりのインタビューですね。

よろしくお願いします!


ー ニューアルバム『Everything Goes Back to You』ですが、 フォーク・ポップなど自分のスタンダードに立ち返ったとか。その部分を意識するきっかけがあったんですか?

何かを意識したというよりは、割りとふと思いついた感じかな。前作『We Are Always a Bit Lonely』では初めてセルフプロデュースで作品を作って、自分がやりたいと思うことを一通りやれて完結した感覚が大きかったからかもしれません。だから今回は自然と自分のルーツに立ち返ってみようという気になって、年末年始から曲作りを始めたんですけど結構良いペースで出来ました。


ー じゃあしっかりと曲作りモードになっていたわけですね。

そうだと思います。きっちりスイッチが入りました。今回収録したのは8曲なんですが、その倍くらいは書いたと思います。


ー 今作はつばめスタジオにてレコーディング。君島結さんがミックスを担当されたということですが、君島さんとは以前から面識が?

君島さんとは、昨年出演させて頂いた“sofar sounds”というイベントで初めてお会いしました。その時君島さんがPAを担当されていたんですけど、私のライヴを気に入ってくださりCDも買ってくれたんです。私もつばめスタジオというお名前は知っていたし、君島さんも「今度スタジオへ遊びに来てください。」と言って下さって。イベントの時にも色々とお話してマイクのことを教えてもらったりしたんです。


ー それがきっかけで今回レコーディングすることに?

そうですね。ミックスを含め、レコーディングをどうしようか考えていた時に君島さんのことを思い出したので、改めて君島さんが担当された楽曲の音を聴いたらすごく良くて。それで今回のアルバムでやりたいことをご相談して、ご一緒させてもらうことになりました。


ー 実際レコーディングはいかがでしたか?

君島さんは、いわゆるただのエンジニアさんという感じではなくて。 アレンジの部分まで色々とアドバイスをしてくれて、歌のテイクも一緒に選んでもらったり、歌い方についても相談しながらだったので、本当に一緒に作った感じでした。だからこのアルバムは君島さんがいてくれたからこそ出来たと思います。


ー マスタリングにはピート・マハーさんが参加しているとのことですが、君島さん経由で?

そうです。君島さんが以前別のバンドでピートさんとお仕事したらしく、すごく良かったし、私の音とも合うと思うからということで紹介してくれました。それで私からピートさんに今回のラフミックスを一曲送ったんですけど、気に入ってくれてマスタリングをお願いしました。


ー 今回、アルバムとしてイメージした部分を教えてください。

今回は全体の雰囲気もそうですし、音作りもアナログっぽいものにしたいというイメージはなんとなくですが持っていたんです。『Everything Goes Back to You』というタイトルには「すべてあなたに返る」という日本語訳を付けました。「あなた」っていうのは「音楽」のことを指しているんですけど、子供の頃から大切に思っていることを閉じ込めたような作品にしたかったんです。それでMVやアートワークもモノトーンにして。でも今回ビジュアルは本当に難しくて。実はアーティスト写真も一度撮影をやり直ししているんです。


ー そうなんですか?

自分の中では、”こう撮りたい”というイメージがあったんですけど、意外とそれがはまらなくて…。それでカメラマンの山川哲矢さんにお願いして、再度撮影をしてもらったんです。だから二回目に関してはどういうものが良いかすごく時間をかけて考えました。結果的にはとても素晴らしい写真に仕上がって。山川さんには本当に感謝してます。


ー ティザー映像では、本作で唯一自宅録音・ミックスしたM1“Introdunction”が聴くことが出来ますが、その中で着ていたワンピースってお母様のだとか?

そうなんです。


ー 何故今回、お母様のワンピースを着ようと思ったんですか?

アーティスト写真では違う服を着たんですけど、着る服の候補をいくつか考えていた時に、母親の服を着るということが今回のテーマにも合っていると思ったんです。


ー 懐かしいという意味で?

そう。ルーツとか原点とか、自分が元々いたところに戻るというか…、単純に感覚的に良いかなと思ったっていうのもあるんですけど。だから実家に帰って母親に借りて(笑)。


ー 懐かしいという観点でもぴったりだし、変に古臭くないのが素晴らしくて。

でもあれって、本当に母親の学生時代の服だと思う(笑)。何かすごく物持ちの良い人なんですよ。


ー あー、分かる。母親って、驚く程昔の服を持っていたりしますよね。

そうそう!

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