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Nozomi Nobody、New Album『Everything Goes Back to You』インタビュー

Nozomi Nobody、New Album『Everything Goes Back to You』インタビュー

September 19, 2017 18:00

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ー Nozomiさんはお母さんと似ている?

顔は似ていないんけれど、雰囲気は遠くないと思います。


ー あのワンピース、すごく似合ってた!

あ、本当ですか?嬉しい!


ー Twitterでも、年々お母さんのことが好きになると書いていたけど。

子供の頃に言われたことが、自分も大人になった今になって分かってくるからでしょうかね。実家を出てから、母親が作っていた料理を自分も作ったりするし。習慣もそうだけど、なんか染み付いているなって、年々感じたりするというか。


ー それは分かるかも。

なんと無いイメージや家族の記憶とか、そういうものが直接的でないにせよ作品に出ているのかなと思います。


ー “Do You Know?”のMVは写真家・木村和平さんが監督。Nozomiさんが木村さんの写真に一目惚れしたとか。

そうなんです。元々和平くんの写真のファンで。確かどこかで和平くんの写真が使われたフライヤーを見かけて、それが最初だったと思うんだけど、記憶に残っていたんですよね。それで和平くんの作品を色々見るようになって、すごく良いなと思って。


ー じゃあ全く初めましてでオファーを?

そうです。大体いつもそんな感じです(笑)。


ー どういう形でMVのイメージを作り上げたんですか?

例えば前回の”Someday”の場合、自分の中の明確なイメージをベースに制作してもらったんですけど、今回は全然具体的なイメージが沸かなくて。どうしようか色々と考えていたんですけど、イメージが沸かないのであればどなたかにお願いするのが良いかなと思って、まず和平くんにお願いするということだけ決めて、打ち合わせで初めてお会いしたんです。その時和平くんも、どういうMVにしたいかというよりは、曲のことや作品のことをすごく聴いてくれたので、私も色々と想いを話しました。


ー 仕上がりを観ていかがでしたか?

すごく嬉しかったです。打ち合わせで、白黒で撮るのが良いだろうという話が出て、和平くんの実家にあるビデオカメラで撮る白黒の質感が良いからって、それで撮ったサンプルを送ってくれて。それがMVにも使われているバレリーナの女の子たちの映像だったんです。


ー 木村さんはライフワークでバレリーナの写真を撮っているんですよね。

そうなんです。そこに写っていたバレリーナも、めちゃくちゃ良くて、そのまま使ってもらいたいと思ったくらいだったんですけど、バレリーナを撮るのがライフワークということも聞いていたので大切な個人的作品だろうし、それを使って欲しいというのはちょっとおこがましいかなと思って言えなかったんです。でも仕上がったMVではそのバレリーナの映像を使ってくれていたので、本当に嬉しくて。観ているうちに、自分が持っていた子供の頃からの想いみたいなものとすごく重なる映像だなと感じました。


ー では改めて “Do You Know?”に対する想いを教えていただけますか。

サビの「You still hurt my heart」の部分は、「今も胸が苦しい」ということを歌っているんですけど、それってずっと自分の中にある感情だったんですよね。だからいつかそれを曲に書きたいと、ここ2、3年考えていました。それと昨年『We Are Always a Bit Lonely』をリリースした後が結構大変で…。


ー 大変?

初めての全国流通だったし、やることが途切れることなく続いていくじゃないですか。


ー プロモーションもあるし。

そう。それにツアーもあって。そういうことでちょっと息切れしてしまった時期があったんです。そういうこともそうですし、日頃音楽に向き合うことに関しても、必ずしも前向きな気持ちでいられない時が少なからずあったりして。ただそういう時でも、一人で好きな音楽を聴いたり、良いライヴを観に行ったりすると、胸がギュッと締め付けられるような感覚があるんですよね。そういうことは絶対的に自分の中にあり続けることだなと思って、歌詞でも「You’ re still in my heart /Always in my heart」と歌っています。でもそれは決して後ろ向きなことではなくて、自分にとっては前向きというか。


ー 音楽に触れている時、胸が締め付けられるような感覚っていうのは分かりますね。和訳の歌詞でも「その声を聴いてると どこまででも行けそう」とありますが、これは具体的なミュージシャンをイメージしたとか?

誰っていうわけではないんですけど、何人か思い浮かぶ人はいますね。具体的な経験として、この時聴いたあの曲に救われたとか、あのライヴに胸を締め付けられたとか、そういうのはあります。


ー 例えば“Goes Back to You”もそうだけど、今回リリックの軸に「音楽」を置いた曲が結構ある気がして。あえてアルバムとしてのテーマとしてその部分は最初から意識していたんですか?

実はその部分、後になって気づいたんです。レコーディングが終わってからビジュアル面のことを考えている時に、改めて今回の作品はどういうものなんだろうって、すごく考えたんです。そういうことって良く考えたら今までしてこなかった作業だなと思って。


ー そうなんですか?

自分の作品について、作る時は一生懸命考えるしもちろん一生懸命作るんですけど、作り終わって、出来たものに関して考察する作業は殆どしてこなかったなと思ったんです。でも今回、この作品はどういうことを言わんとしているのか考えた時に、“あぁこれは、自分の音楽に対する想いを歌った、音楽のラブレターみたいだな”って、後から気づきました。

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