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スキマスイッチ・インタビュー Part 2「ミスターカイト / リチェルカ」編

スキマスイッチ・インタビュー Part 2「ミスターカイト / リチェルカ」編

September 12, 2017 20:00

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ー イントロのホーンもすごくクールでカッコ良いですよね。

大橋:あの部分も、聴いた瞬間に「“リチェルカ”だ!」と分かるイヤーキャッチにしたくて。

常田:それとドラマの性質上、恋愛ソングではなく「前向きになれる曲」というテーマを頂きました。今まで作っている曲にも、似たようなテイストはあったんですが、ひとつ違うテイストが出せないかなと考えて。僕ら自身、RPGはずっとやりたかったテーマでもあったんです。


ー そうだったんですか。お二人ともRPGは?

大橋:昔はよくやったよね。

常田:そうだね。ドラマともすごく似通っている部分があるんです。主人公がいて謎を解いて、ボスもいて(笑)。


ー 確かに(笑)。

常田:ハードルもあってスキルを身につけていって、今あるスキルで一生懸命戦っていく。


ー 私はRPGをやらないので気づけなかったですが、謎解きの部分ではドラマにもピッタリだし、人生そのものな気が。

常田: だからこそ名RPGが売れていくんでしょうね。


ー そうですね。 個人ごとになりますが2番の歌詞は、こうやって色々なミュージシャンの方にインタビューをさせていただくための準備時間にすごく似ていると思っていて。

大橋:へー、そうなんだ。特にどういう部分ですか?


ー 歌詞全体です。例えばアルバムやシングルなど曲を聴いて、どういう想いが入っているのか?そこは横着出来ないですし、インタビューでお話いただいた言葉を手がかりに、当初質問しようとした内容と関係ないフレーズが出てきた時、そこをどう発展させられるか?注意力と感覚を研ぎすませるスキルが必要だったり。もうこれで一時間使うくらい語れますよ(笑)。

常田:アハハ!


ー でもそれはミュージシャンの方も一緒なのかなと。

大橋:そうですね。やはり現状に満足してつい横着してしまうと、「ああ、あの時こうしておけば良かった」って、きっと後悔が生まれるし。人生を生き抜くための…と言うと大げさですが、みんなそれぞれそういう場面があると思うんです。それをスキマスイッチらしく表現すると、こういう感じ。それこそRPGのゲームをやっている時は、失敗すればいくらでもリプレイ出来る。そういうことも人生と照らし合わせると面白いと思ったんです。そこに今回のドラマの謎解きが合わさると、スキマスイッチの中でも新しく、面白い曲になるんじゃないかなというのは思っていました。


ー “さよならエスケープ”は、以前『re:Action』のインタビューで少し伺っているので、“ココロシティ”のお話を。

大橋:はい。


ー この曲は、メ~テレ(名古屋テレビ放送)の開局55周年テーマソングとして書き下ろしたそうですが「栄」「久屋大通」「テレビ塔」など、地元を感じさせるワードがいくつか入って、ちょっと胸が締め付けられるような懐かしい切なさみたいなものを感じました。

大橋:ありがとうございます。


ー やはり歌詞はお二人の思い出などを織り交ぜて?

常田:はい。歌詞は色々な書き方が出来ますが、まずひとつ大きかったのは現在僕らが名古屋に住んでいないこと。その中でどういうアプローチが出来るのか、二人で色々とディスカッションしました。今現在名古屋に住んでいる人、僕らみたいに出てしまった人、違う土地から初めて名古屋に移り住んだ人など色々いますが、名古屋に関わった人すべてに届けば嬉しいなと思ったんです。そのためにはまず自分たちの経験も入れないとと思って。せっかくスキマスイッチは二人とも愛知県出身で名古屋に関わってきているので、やっぱりそこは出さないとリアリティも落ちてしまうんじゃないかな。


ー よく空気感という言葉を使いますが「地下鉄のホームでぬるい風が吹いた」なんて、まさにそういう部分を感じました。

常田:本当にぬるいんですよ、地下鉄のホームの風が!東京や神奈川のホームでは感じないようなぬるさ(笑)。


ー アハハ!

常田:でもそれがまた懐かしいんです。だからあえて出したいんですよね。地元あるあるじゃないですけど(笑)。知らない方にもリアリティに似た何かを感じてもらったり「うちの地区にもこういう部分があるな」なんて思ってもらったりするのも面白いかなって。例えばテレビ塔のような町のシンボルって、きっとどこの地域にもあるような気がするんです。だからそれを自分の土地の何かに置き換えて聴いてもらっても良いです。まず自分たちが「なるほど」と思うような曲を、歌詞を、書かないと。特にこういう曲ってそうじゃないですか。


ー そうですね。

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