Anly、4月26日リリース 1st Album『anly one』インタビュー

April 6, 2017 18:00

ー それはキツいかも（笑）。20歳といえば成人式に着物で歌いましたよね。Anlyさんのブログを見たら着物姿が可愛くて！

えー、嬉しい！でもやっぱり普段のライヴとは全然違うから照れますね。顔には出さないようにはしていたつもりだけど。何て言うか、本名で見られている気がして（笑）。


ー あ、そうだよね！

まるで親戚が「頑張って歌を歌っているね」って見守ってくれている感じがあるし「大きくなってね」という暖かい目が注がれている気がしていて（笑）。私自身も「はい、これだけ大きくなりました！」みたいな感覚で（笑）。でも歌い終わってから「沖縄本島や東京で歌っているから、違う雰囲気が出てきたね」「みんな応援しているよ」と言われたのは嬉しかったです。


ー メジャーデビュー後、ライヴする場所や範囲も増えてきたのでは？

どんどん増えてきて、遠くでは札幌とかにも行くようになりました。あと大阪の盛り上がりやテンションは良いですね。地域によって違う盛り上がり方が分かるのはインストアライヴなんです。京都にも初めて行ったんですが、真剣に聴いてくれるんだけど、話しかけるとちゃんと答えてくれて良い人たちが多かったです。


ー しかもワンマンもあれば対バンもあるし、ショッピングモールでのフリーライブもある。範囲だけでなく様々な違いがあるライヴも経験し出しましたもんね。

ワンマンライヴでは私のことをすごく知ってくれている人たちが来てくれて、家族の集まりみたいな感じ。特にバースデーライヴに関してはそのアットホームさを感じられました。それに対して対バンはアウェイ感を楽しんでいる感じ。むしろそのアウェイ感が良い。そこで新しい出会いがあったら良いなという気持ちでライヴをしているのが楽しいんですよね。インストアライヴやフリーライヴは気軽に触れ合えたり「この曲好きです」って直接話を聞けるのが楽しくて。


ー それと1月には横浜アリーナで行われた【「新宿スワンII」スペシャルライブ～SSIISL～】にギター1本でサプライズ登場し、劇中歌『だから』をアコースティックギターのみで披露しましたよね。

実はちょっと記憶が…（笑）。それくらい私には衝撃的な光景でした。でも「Anly！」って私の名前を呼んでくれた人たちもいたし、ああいうステージにアコギ1本で立てたことには本当に感謝しています。横浜アリーナではONE OK ROCKのライヴを観たことがあったんですが、“そこでライヴをしているんだ。こんな凄い景色だったんだ”と改めて感じました。


ー Anlyさんが考えるライヴの面白さは？

変な言い方かもしれませんが、みんな生きてる！という感じがするんですよね。盛り上がる時は特に。手を上げたり声をあげたり一緒に歌ってくれたりするのが見えると、”あ、ちゃんと届いているんだ”と感じられて、それがライヴの面白さだと思いますし、音源ではなくて私自身の声で届けられるということが良いです。


ー 会場によってだとは思うけど、結構ステージからフロアって見えたりするの？

結構見えます。ライヴハウスだと大体見えるかな。間奏の間とか、“あ、あの人今日も来てくれたんだ”とか、“あの人、見たことない人だけどノッてくれてる！”とか、“一緒に口ずさんでくれてる！”とか。


ー 今までのライヴで印象的だった出来事は？

奈良の奇跡かな。


ー 奈良の奇跡？

夏川りみさんやパーシャクラブさん、ネーネーズさんなど沖縄出身の大先輩アーティストの方々と一緒に出演させて頂いたイベントが奈良であったんですが、その日はすごい雨で、皆さん傘をさしながらライヴを観ていたんです。雨がやむことはないだろうなと思うほどの雨！でも“太陽に笑え”を歌った瞬間に太陽も差し込むほど晴れて。“えー、歌って凄いな。祈りが届いたー！”という気持ちになっちゃって（笑）。その後青空も見える程に晴れてきたのに、私がステージを降りたらまた雨が降り出して。


ー それって歌が凄いというより、Anlyさんが凄い気が（笑）。

本当に奇跡でしたね、あの日は。しかもそのステージで私のファンになってくれたお客さんもいて、歌の力を感じました。ライヴは毎回ドキドキして大変だけど、自分の中で箍が外れて、いつもより頭の中で映像のようなものが鮮明に見える時があって、そういう時は本当に楽しいです。


ー 映像というのはミュージックビデオみたく？

そうです。あくまでも頭の中だけなんだけど、見えています。だからそれを本当の映像に出来ないか企んでいます（笑）。


ー 話はいったんライヴから楽曲へ。少し話は遡りますが、日テレ系ドラマ“視覚探偵 日暮旅人”のエンディングテーマとして書き下ろされた大注目のコラボ曲、Anly+スキマスイッチ=『この闇を照らす光のむこうに』が配信チャートで軒並み1位を獲得。かなりの快挙ですよね。

ありがとうございます！


ー スキマスイッチさんの取材でAnlyさんの印象を伺ったら、最初は年齢差を気にしていたけどそんなことは関係なく、若いのに自分の意見をしっかり持っていると言っていました。

あー、良かった！そういう風に捉えてくださる優しい方たちで！


ー アハハ。

スキマスイッチのお二人は制作中も意見が言いやすい雰囲気を作ってくださるので、どんどん意見を言わせて頂きました。しかもそれを形に出来るのがやはり凄いですよね。大橋さんは出て来たメロディを大体覚えているんだけど、私は忘れることが多いのでiPhoneでずっと録音していたんです。それを後で聞き返したら沢山意見を言っていて（笑）。それに大橋さんや常田さんも「それならこういうのはどう？」って都度返してくださって。そうかと思うと突然誰の声もしなくなって、お互い分散して考えている時間があったり。とにかく全てが楽しかったです。しかも勉強にもなりましたし。私の中で忘れたくない言葉やアドバイスなど、数えきれないくらいにメモしました。