松室政哉、ニューシングル『Theme』インタビュー

September 14, 2016 00:00

ー 自分の気付かないところで他の人へ影響を及ぼす。一種のバタフライエフェクトみたいな？

そうです。スポーツ選手として活躍されている髙梨さんを見て勇気づけられる人もいるし、僕もそうありたいと思っているので、その部分を表したいとお話をしたら、1週間くらいでラフが上がってきたんです。最初見た時は「何だこれは！」って驚きました。でも「どういうことなんだ？」って思わせている段階で、すごいじゃないですか。それだけでキャッチー。だからこのジャケットを見て「これだ！」と思いました。


ー 楽曲の話からは離れますが、昨日（取材時）【Augusta Camp 2016】のリハーサルだったんですって？

そうなんです。やっぱり凄かったです。今まではオープニングアクトだったのでリハも自分たちだけでやっていたから、先輩方がいる中でのリハは初経験だったし。でも当日が楽しみになりました！


ー「オーガスタ食堂」で松室くんメニューも初めてですよね。

そうです！僕は鶏肉が好きだから、鶏肉のシュラスコにしました。あとは“オレンジ”にかけたドリンク。あの曲は失恋の曲だから塩気を入れたんです。


ー あ、試食会でソルティードッグみたいにしていた、あれだ！

そう、あれ！でもその中で皆さんが真剣に「こうした方が美味しくなるんじゃないか？」って意見を色々と言ってくださるのには驚きました。それで緊張がほぐれて。僕のだけスーッと終わったらどうしようと思っていたから（笑）。


ー あと今年は秦 基博さん10周年記念ということで、オーガスタアーティストによる「私が選ぶ秦 基博のこの1曲」をリレー形式で発表していましたが、松室くんは“青い蝶”。

はい。高校の頃よくカヴァーしていました。でもあの曲はBメロが高くて…。


ー でも今なら出せるんじゃない？

いやー、自分で作る曲やライヴで出す音域ではないからな。すごく調子が良くて、もし何かの間違いでその音域が出たとしたら、多分聴いたことのない自分の声なので自分もびっくりすると思う！


ー アハハ。でも当時から秦さんの曲は色々聴いていたんだよね？

ええ。バンド時代はアコギで弾き語りをやっていなかったので、ソロのシンガーソングライターというのはどういうものか、その時リアルタイムで聴いていました。だからまさか秦さんの10周年記念イベントのステージに自分が一緒に立つなんて、思いもしてませんでした。


ー 松室くんから見た秦さんはどういう方？

学生時代にテレビとかを観て、想像していた通りの人でした。すごく優しいし。率先して喋るタイプではないけど、質問したことにはすごく丁寧に答えてくれるんです。横浜で秦さんのイベントのオープニングアクトを務めさせて頂いた時も、秦さんに集中して質問できるチャンスは今しかない！って思ったから（笑）、 打ち上げの席で自分が気になっている楽曲のこと、音楽全般的なことなど色々と聞いたんです。そういうことにもひとつひとつ丁寧に答えてくださって、嬉しかったです。


ー 高校時代、“青い蝶”を人前で披露することはなかったようだけど、甘酸っぱい想い出とかは？

甘酸っぱい想い出？


ー 好きな女の子に聴かせたかったとか。

いやー、なかったな。当時、音楽に関しては結構閉鎖的だったから、誰かに聴かせたいというよりは自己満足でしたね（笑）。よくバンドマンが音楽の道に進んだ理由は「もてたいから」って言うじゃないですか。


ー ありますね。

でもそんなこと思いもしなかったし、実際高校でもバンドをやっていたけどさほどモテなかったし（笑）。僕ら、文化祭で校歌をロックアレンジにして演奏したんですよ。


ー え、それって先生から怒られなかったの？

いや、喜んでくれました。普通そんなカヴァーしないじゃないですか。でも僕は学校の先生に媚びるタイプなので。

＜一同爆笑＞


ー では作品の話に戻りますが、 “途切れたメロディ” は『CR仄暗い水の底から』サントラにも収録されたものが『Theme』のc/wとしても収録。切ないけどキャッチーで疾走感もある、耳に残るナンバーですよね。

ありがとうございます。ちょっと歌謡ロックというか、日本人ぽいサウンドなんですよね、この曲は。サントラの中でも異質感があるけどフックにもなっているというか。サントラの世界を意識して作った曲でもあるので、少し怪し気な面も持ちつつ喪失感というか、失った後に気付く気持ちをああいうテンションで歌うことで面白さが出るんじゃないかと思ったんです。人間って、心の脳が一致しない時ってあるじゃないですか。


ー あるある！

そういうのを表現したかったんです。曲調と歌詞を合わせた時に、曲自体は疾走感があるけれど、歌詞はまだ止まっている感じで、そういう感情を表現出来た気がします。


ー なるほど。この曲は勝手に頭の中でMVのような映像が浮かびました。

どんなMVですか？


ー 主人公は松室くん。些細なきっかけで彼女と距離が出来ちゃうんだけど、離れてみてその大切さに気付いて、私鉄の線路沿いを猛ダッシュで走りながら彼女の元へ向かうっていう感じ（笑）。

あー、なるほど。面白いですね（笑）。


ー MVというよりは、映画のワンシーンに近いかも。

確かにこの曲は映画やドラマのような映像的要素があると自分でも思っています。



ー 今年6月から3ヶ月連続でマンスリー企画ライブ【松室政哉Presents「-Plot-」】を開催。無事終了しましたが、いかがでしたか？

マンスリー企画は初めてだったんです。だから今まで対バンしたことない方たちや、ご一緒したかった方々に出演して頂きました。初めてということもあり、最初は不安もありましたが楽しかったです。最後に出演して頂いたスネオヘアーさんは大先輩ですが、同世代のミュージシャンも多かったので、一緒にライヴを出来て、生で彼らのステージを観て刺激になりました。1回目、2回目にアコースティック、3回目はバンドという流れも良かった気がします。今回こういう企画を立ててみて、僕の中でご一緒したいミュージシャンの方が本当に多かったんです。だからまたこういう機会があれば是非色々な方とまた同じステージに立ちたいです！


ー 最後にポップシーン読者のみなさんに一言お願いします。

いつもありがとうございます！9月14日にニューシングル『Theme』が発売です。タイトル曲は自由に解釈して聴いていただくのが一番だと思っているので、「自分はこういう解釈をしたよ。」など、是非感想を教えてくれたら嬉しいです！


ー ありがとうございました。


取材・文・写真／秋山昌未


■ オフィシャルHP
http://matsumuroseiya.com/

■ Twitter
https://twitter.com/matsumuroseiya

Augusta Camp 2016 ~produced by 秦 基博~

2016.9.17（土）
会場：山梨・富士急ハイランド コニファーフォレスト
開場 12:00 / 開演 14:00 / 終演 19:30（予定）
全席指定 ¥7,560（税込）※小学生以上有料
出演：秦 基博 / 杏子 / 山崎まさよし / 岡本定義（COIL）/ あらきゆうこ / 元ちとせ / スキマスイッチ / 長澤知之 / さかいゆう / 浜端ヨウヘイ / 竹原ピストル / 松室政哉 / NakamuraEmi
※このライブの取り置き予約は受け付けておりません。
※チケットなどの詳しい情報はイベントHPをご確認下さい。


SOGO PR.1207

2016.12.7（水）
会場：東京 渋谷 STAR LOUNGE
開場 18:00 / 開演 18:30
前売￥1,000-（1D別）
出演：AIMI / キクチリョウタ / チロル / 松室政哉
http://w.pia.jp/t/sogo-pr/
※このライブの取り置き予約は受け付けておりません。
※チケットなどの詳しい情報はイベントHPをご確認下さい。


『Theme』の発売記念インストアイベント

2016年10月22日（土）①15:00 ②18:00
場所：（香川）タワーレコード 高松丸亀町店前イベントスペース
イベント内容：ミニライブ+サイン会
イベント参加券配布対象店舗：タワーレコード 高松丸亀町店
問い合わせ先：タワーレコード 高松丸亀町店（087-821-6051）

2016年10月24日（月）18:00
場所：（岡山）イオンモール岡山 1F 未来スクエア
イベント内容：ミニライブ+サイン会
イベント参加券配布対象店舗：ＨＭＶイオンモール岡山店
問い合わせ先：ＨＭＶイオンモール岡山店（086-803-6230）

2016年10月27日（木）18:00
場所：（福井）ラブリーパートナーエルパ 1F 西口エルパスペース
イベント内容：ミニライブ+サイン会
イベント参加券配布対象店舗：ラブリーパートナーエルパ 松木屋CDショップ
問い合わせ先：ラブリーパートナーエルパ 松木屋CDショップ（0776-57-2505）
住所：〒910-0836 福井県福井市大和田町2丁目1212番地

2016年10月30日（日）15:00
場所：（北海道）タワーレコード 札幌ピヴォ店イベントスペース
イベント内容：ミニライブ+サイン会
イベント参加券配布対象店舗：タワーレコード 札幌ピヴォ店
問い合わせ先：タワーレコード 札幌ピヴォ店（011-241-3851）

□ 詳細はオフィシャルホームページをチェック
http://www.office-augusta.com/atsugua/artist/matsumuro.html


『CR 仄暗い水の底から』
サウンドトラック
全9曲収録
¥2,000-（税込）



□ iTunes独占配信中
https://geo.itunes.apple.com/jp/album/cr-ze-ani-shuino-dikara-saundotorakku/id1133478899?at=10lc6U&app=itunes

□ CDはライブ会場限定販売