Nozomi Nobody『We Are Always a Bit Lonely』インタビュー

June 13, 2016 20:00

ー 特に日本語詞の曲ではフォークさを感じました。例えば太田裕美さんとか。

あー、たしか太田裕美さんも聴いていましたね。


ー 洋楽は？

ザ・ビートルズやカーペンターズもよくかかっていた気がします。でも洋楽をちゃんと聴くようになったのは中学、高校生の頃からかな。あと小学校の頃に合唱団に入っていたので合唱曲もよく聴いていました。NHKのコンクールにも毎年出ていたんですよ。


ー すごい！

金賞をもらったことはないんですけどね（笑）。


ー では改めて6月15日に初の全国流通盤となるミニアルバム『We Are Always a Bit Lonely』がリリースですが、（わたしたちはいつも少しだけさみしいー）と題された今作、改めて想いを教えてください。

今回、殆どの曲が書き下ろしなんですが、昨年の夏くらいから一人でデモを作り始めました。音のイメージとしては、去年スフィアン・スティーヴンスの『Carrie & Lowell』を聴いていて、あのアルバムが衝撃だったというかすごく良くて、こういう作品を作りたいという何とないイメージがあったんです。そのイメージで最初に“Someday”を作りました。音的には当初からバンドで録るつもりはなくて、自分の出来る範囲内で音作りをしようと考えていました。アコースティックなんだけどアコースティックすぎず、色々な音も入れて。あと私、プリシラ・アーンもよく聴くんですが、ああいうコーラスの感じもイメージの中にはありました。


ー なるほど。
    
コンセプト的なことで言うと「こういうもの」と決めていたわけではないんですが、何でもないことを歌えたら良いなと思っていました。意味や理由をあまり求めないというか。景色や想いなど、その時その時にあるものや感じたものを、そのままサラッと書きたかったし、そういう作品に出来たら良いと思ったんです。私、夕日がすごく好きなんですが、夕日が沈んでいくのを見ると、何か切なくて胸がキュッとなったりするじゃないですか？


ー ええ。

それは夕日に限らずですが、日々の中で胸がキュッとなる瞬間みたいなものを閉じ込められたら良いなと思って作りました。


ー 前作『ふたり』との違いなど？

『ふたり』はgomesさんと一緒に作って頂いたんですが、自分で作った初めての作品だったんです。それまではプロデューサーがいて、アレンジもお任せして私は歌うだけで。それが『ふたり』の時は初めて自分が主体となって、gomesさんにお願いする部分と自分がやる部分を、お互い時間が限られている中でやりとりしながら手探りで作りました。その時に初めてLogicを覚えたし、アレンジも初めてやってみたんです。それで自分の中でいろんな発見や手応えがあったので、今回はアレンジも演奏もミックスも自分でやろうと決めました。制作に入る前に、ひとりでアルバムを最後まで作りきる、孤独と向き合う覚悟をして。それから単純に、ひとりでやってどこまで出来るのかとか、その結果どういうものができるのかということにも興味があったので、このタイミングで一度やっておくのも良いんじゃないかと思いました。なるべくパーソナルな作品にしたいという想いもあったので。


ー アレンジで大切にした点は？

色々ありますが、ひとつは音のバランスです。やり過ぎもせず足りな過ぎもせず。だけど純粋なアコースティック…アコギやピアノ、鳴りものであればカホンとか。ただそういうものを私がやってもあまり面白くないだろうと最初に思っていたんです。だからエレキギターを使ってみたりエフェクトをかけたものやシンセを入れたり。ドラムも今回打ち込みにしているんですが、そういう部分のバランスは考えました。ものすごく新しいというわけでも派手というわけでもないけれど、聴くとちょっと面白い。そういうバランスになれば良いと思いました。


ー 今作はベーシスト・ガリバー鈴木さん（Predawnトリオ等）をサウンドアドバイザーに迎えているんですね。

はい。今回ひとりで作ることは決めていたんですが、助けて欲しい時に誰かいたら良いなということで（笑）。相談役というかアレンジやMIXの段階で悩んだ時に相談させて頂きました。

"We Are Always a Bit Lonely"リリースツアー
6月17日（金）熊谷 モルタルレコード
6月20日（月）恵比寿BATICA
6月24日（金）大阪 FLAKE RECORDS インストアライブ
6月25日（土）大宮 more records インストアライブ
7月2日（土）盛岡 nutmeg
7月3日（日）仙台 SENDAI KOFFEE
7月6日（水）渋谷 EdgeEnd
7月16日（土）米沢 ARB
7月17日（日）酒田 hope
7月18日（月・祝）郡山 THE LAST WALTZ
9月4日（日）名古屋 HONEY BUNNY
9月11日（日）熊谷 モルタルレコード
9月24日（土）難波 artyard studio
10月1日（土）原宿 VACANT ツアーファイナルワンマンライブ
and more..