Anly「笑顔/いいの」インタビュー

March 23, 2016 23:00

ー 得意メニューは？

やっぱりゴーヤを使った料理かな（笑）。それとこの頃は、色々なものを混ぜていますね。豆腐とアボカドを混ぜてハンバーグを作ったり。


ー 美味しそう！

混ぜちゃうっていうのは、チャンプル精神ですね（笑）。料理をしていると無になれるんです。その時に曲のアイデアが浮かぶことも多いですし。だから歌詞やメロディが思いついたら料理そっちのけになっちゃいますが（笑）。


ー ちなみにお休みの日は何をしているんですか？

お散歩しています。あと私はバスに乗る時に歌詞を考えることが多いんです。景色が流れていくのを見るのが好きで、人が歩いていると「何しているんだろう？」って勝手に想像したりして。だからバスに乗るのは好きですね。


ー もし1日だけ違う人間になれるとしたら誰になりたいですか？

えー、誰が良いだろう…（しばらく考えて）そうだな…エド・シーラン！


ー エド・シーランになって何をしたいですか？

ウェンブリー・スタジアムで8万人を前にライヴをしたいです！


ー じゃあAnlyとして、ここでライヴをしてみたいというところはありますか？

やっぱりウェンブリー・スタジアムでやりたいですね。あとは伊江島で音楽フェスをやりたいです！伊江島の人たちや、沖縄県内外から来てくれた人たちの前で歌うのが一番の夢です。


ー では楽曲に戻りますが、岡村孝子さんのカヴァー“夢をあきらめないで”は、大塚製薬カロリーメイトのTVCMですでに話題を呼んでいますが、あの黒板アートに、ストリングスアレンジされたAnlyさんの歌声はすごく印象的でした。

ありがとうございます。あの黒板アートを作成している美大生のチームは私と同い世代の方たちも沢山いたんです。約2,600時間くらいかけて作った映像に自分の歌声が乗った時は本当に鳥肌が立ちました。それにストリングスの方たちとレコーディングをするのが初めてだったんです。吹奏楽部で金管楽器はよく聴いていましたが、弦楽器の合奏は聴いたことがなかったので、ヘッドフォンから流れてきたストリングスの音を聴いた時は、びっくりするくらい感動して、「こんな綺麗な音があるんだ！」って心が浄化されました。この曲ではストリングスと歌を同時に録音したんですが、彼らの奏でる音に気持よくなって歌っていると歌声やリズムに合わせてくれるし、そういう経験を今までしたことがなかったので、すごいプロジェクトに参加できているんだと嬉しく思いました。


ー コーラスも美しかったですよね。

中学生の女の子たちが合唱団として来てくれたんですが、私も合唱をやっていたので「懐かしい！」と思いながら見ていました。


ー そもそもこの曲を歌うきっかけは何だったんですか？

このCMに携わった広告代理店の方が、デビュー前の私のライヴを観てくださっていて、いつか私と何かでコラボ出来たらと思ってくださっていたそうなんです。そんな矢先にこのCMの企画があり、歌わせていただくことになりました。ただそれまでこの曲のサビしか知らなかったんです。でも季節的にもすごく合っているし、覚えやすいメロディだったので気持ちよく歌わせて頂きました。


ー その中でもどういう部分を一番大切に歌おうと思いましたか？

miwaさんの“オトシモノ”同様、優しさの中にもぶれない芯がある曲なので、そういう部分を出せる歌い方を意識しました。それに語りかけるような曲だったので、自分にも語りかけているように歌おうと思ってレコーディングしました。


ー この“夢をあきらめないで”や、“太陽に笑え”が「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」（以下：サイレーン）の主題歌がTVで流れた時、どういう感覚でしたか？

すごく不思議な感覚でした（笑）。最初は「え、これ自分なのかな？」と思ったり、サイレーンで自分の曲が流れた時に「どれくらいの人が聴いているんだろう？」と思うとすごいドキドキしてきて（笑）。嬉しい気持ちと不思議な気持ちが混ざり合っていましたね。


ー 周りの人からの反響も大きかったのでは？

反響として一番分かりやすかったのは、伊江島の人たちが以前より色々と話しかけてくれたことです。おじいやおばあも「怖いドラマだけど観てるよ。」って言ってくれたりして、みんなが親戚みたいな感じになって嬉しいです。


ー 勿論アーティストとしてのAnlyさんの魅力や楽曲の良さがあるからこそですが、miwaさんのフロントアクトや、ガブリエル・アプリンさんとのロンドンレコーディング、ドラマ主題歌など、新人としては異例なほどの活躍ですが、逆にプレッシャーを感じたりはしましたか？

先ほども話に出ましたが、今まで歌詞を書くときは想像や自分の実体験、友達の話を自分なりに消化して書くスタンスでした。でもドラマの書きおろしなどは台本を頂いたり、ドラマのイメージを考えて書くので、自分がどれ位良い曲が書けるのかというプレッシャーは感じていました。でもメジャーデビューしてからもインディーズ時代と何ら変わらず応援してくれる人たちも沢山いるので、そういう意味でのプレッシャーはありませんでした。


ー 今後、どういうアーティストになりたいですか？

人の心に寄り添えるような曲を作るアーティストになりたいです。


ー 最後にポップシーンの読者のみなさんへ一言お願いします。

ポップシーン読者の皆様！これから色々な曲をお届けしていきますので、どれかひとつでも皆さんの心に届く曲が書けたら良いなと思って毎日頑張りますので、応援よろしくお願いいたします！


ー ありがとうございました！


取材・文／秋山昌未


■ Anly official site
http://www.anly-singer.com/