Anly「笑顔/いいの」インタビュー

March 23, 2016 23:00

ー いると思います！特に「そっけないメールの返事も保存してるよ　たったそれだけでも嬉しいから」や「目線を追うとあの子のもとに辿り着くの」という歌詞なんて、本当に恋心がリアルに描かれていまから。

そういう人が、まるで友達が話を聞いてくれているような感覚でこの曲に触れてもらえれば嬉しいです。


ー “Teacher”は卒業シーズンにぴったりですよね。Anlyさんの高校時代の先生へ向けた曲だと伺っています。「めざましテレビ」にも出演されたあの先生ですよね。

そうです！高校一年生の時に担当だった先生なんですが、クラス全員が信頼していたし、お母さんみたいな雰囲気なんです。すごく優しくて、私が吹奏楽部を辞めてシンガーソングライターを目指したいと思って悩んでいる時に、先生のところへ相談に行くと何時間でも話を聞いてくれるんです。多分クラスのみんなにもそうやって接していたんだと思うんです。だから私がすごく助けられたのと同じように、みんなそれぞれに先生とのエピソードがあって。でも高校二年生になると先生が変わってしまうので、先生に感謝の気持ちを伝えるために歌を作ってプレゼントしたいってみんなに提案したら「いいね、いいね！」って賛同してくれたので、色々なエピソードを集めてそれを歌詞にして、みんなに曲を教えてサプライズで先生へ向けて歌いました。


ー 先生はどういう反応でしたか？

もう号泣でした！一年間だけで、これだけ信頼されるってなかなか無いと思うし、ここまで思い入れを持てる先生というのも居ないと思うんです。でも高校三年生になったら奇跡的にまたその先生が担任になって！


ー おお！

もうみんな大喜びでしたよ。しかも高三って大切な時期じゃないですか。


ー ええ。

進路を決める大切な時期に、またその先生と一緒に過ごせたのは本当に楽しい一年間でした。だから卒業前に、ちょっと成長した自分たちを見せたいと思い、「自分たちは新しい道に進むけど、応援してください。」という意味を込めて歌詞も少し書き換えて、みんなでまた先生へ歌ったんです。


ー いいですね！エピソードを聞いているだけでもウルッと来ちゃいますよ。でも歌詞の中に「怒られたときも愛を感じてた」とありますが、Anlyさんはどういうことで怒られたのかなって気になりました（笑）。

でも自分はそんなに怒られることはなかったんです。男の子たちはうるさくして怒られていましたけど（笑）。


ー アハハ！それはどの時代も一緒ですね。

私の場合は怒られたというより、色々な場面でリーダーを担当することが多かったので、つい一人で頑張ろうとしすぎちゃったんです。そういう時に「頑張りすぎだよ。」と声をかけてアドバイスをくれました。


ー それと、歌詞にある「黒板の上の空き缶増えてゆくたび『時が過ぎるの早いね』と笑った」という部分が気になったのですが、黒板の上の空き缶って？

そうですよね（笑）。これは本当に自分たちしかわからない部分で。一年生の時に、ある男の子がお昼に飲んだミルクティの缶を何故か黒板の上に置き始めたんです。それからその子が毎日缶を置くようになったら、いつの間にかクラス全員が置くようになって（笑）。


ー ええ！（笑）

それが6月頃だったんですが、どんどん缶が並んでいって2月になった頃には黒板の上がミルクティの缶だらけ（笑）。


ー アハハ！

それで「こんなに溜まったの？こんなに時は過ぎたんだ」という話をしたことを思い出して、歌詞に入れたんです。しかも同じメーカーのミルクティじゃないとダメだという暗黙の縛りがあって（笑）。


ー 面白いですね、それ！

他愛ないけど、すごく良い思い出です。


ー 先ほど頑張り過ぎちゃうという話もありましたが、Anlyさんは学生時代どういう子でしたか？

先日先生とお会いした時に聞いたら、「すごい真面目だったね。」と言われました。確かに「そこはもっと緩くて良いんじゃない？」というところまで、変にこだわっていた記憶があります（笑）。見た目も真面目だったと思うし。でも友達もいたし、本当に普通の子でした。


ー 現在Anlyさんは19歳ですが、まだパーソナルな部分がわからないので、ものすごい単純な質問をさせてください。まず好きな食べ物は？

ゴーヤ（笑）。


ー ああ、やっぱり沖縄といえばゴーヤなんですね。

でも生はあまり得意じゃないかな。おひたしとかが好きです。しかも赤ちゃんの時に初めて食べたのはゴーヤだったらしいんです。


ー ということは離乳食がゴーヤだったの？

離乳食はあまり食べなかったらしく、まずゴーヤから食べたみたいで（笑）。


ー 渋いね！

渋い、渋い（笑）。「りんごとかもあげたけど食べなかった。」って親に言われました（笑）。


ー じゃあ嫌いな食べ物は？

ネギ！玉ねぎは焼くと大丈夫なんですが、長ネギは…。まだ大人になれないのかな。


ー でもゴーヤ好きでしょ。

あと、らっきょうも食べられるんですよ。


ー えー、それでなんでネギがダメなんだろう？

らっきょうを食べられるのは、多分伊江島の特産物だからだと思うんです。


ー なるほど！では何をしている時が一番幸せ？

歌っている時が幸せというのは当然ですが、この頃は料理が楽しいですね。