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Anly「笑顔/いいの」インタビュー

Anly「笑顔/いいの」インタビュー

March 23, 2016 23:00

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ー 沖縄の音楽シーンはどういう感じなんですか?

すごく独特です。沖縄の人ってみんなが音楽家みたいな感じで。自分が初めて行ったライヴハウスで、お客さんだと思っていた人に「自分も音楽をやっています!」と言われたりするんです。そういう人たちが多いので、沖縄は本当に音楽が盛んだと思います。


ー ジャンルも色々ですか?

色々ですね。ロックもポップスも。民謡も民謡で確立されているんです。民謡の中でもちょっとポップな感じもあるし、古典的なザ・民謡!という感じもある。ロックと民謡が混ざり合っている感じもあるので、ジャンル的にはものすごく広いです。ただ、沖縄のバンドが持つ独特なメロディがあるので、自分は聴いただけで沖縄のバンドということはすぐに分かります。


ー 勝手なイメージですが、確かに沖縄は民謡をはじめ、踊りや歌が大好きな人が多いというイメージがあったんです。

そのイメージは間違いではないと思います。


ー 2014年、miwaさんのツアー【miwa acoustic live tour 2014 "acoguissimo 3"】の沖縄公演でフロントアクトを努められましたね。

はい。自分のオリジナル曲の他に、miwaさんの“オトシモノ”を歌わせていただきました。あの曲は優しい中に、芯の強さがあって大好きなんです。


ー その時のライヴはいかがでしたか?

約1000人くらいのお客さんがいらしていたんですが、あんなに沢山の人の前で自分ひとりが注目を浴びて歌うことは初めてだったので、楽しい気持ちと緊張する気持ちが行ったり来たりしていました。でもmiwaさんのファンの皆さんがすごく暖かい目で見守ってくれたので、自分らしく歌えたと思いますし、とても思い出に残りました。


ー miwaさんとは何かお話しましたか?

挨拶くらいでした。もう緊張しちゃってほとんど喋れなかったです(笑)。でもあのライヴがきっかけで、応援してくださる方々が増えたので本当に嬉しいです。


ー 3月23日にセカンドシングル『笑顔/いいの』がリリース。“笑顔”は、読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ「ぼくのいのち」の主題歌ですが、書き下ろしなんですよね。

はい。事前に台本を頂いて描き下ろしました。制作の方からは「希望が持てる応援歌のような曲を作ってもらいたい。」という要望があったので、その点は意識しました。このドラマは実話なんですが、4歳でガンになってしまった男の子が家族と一緒に笑顔で病気に立ち向かうという内容の物語で、シリアスだったり気持ちが暖かくなったりする要素が色々あるんです。主人公の男の子が本当に力強い子で。お母さんからすると自分の子供がガンになるってショックじゃないですか。


ー そうですよね。

だからお母さんは「自分が変わってあげたい。」と言っていつも泣いていたんですが、逆にその男の子が「泣いていたら元気になれないよ。」と励まして、そこから家族一丸となって頑張っていくんです。だからこの物語を自分の日常生活に当てはめた時、自分のことを笑顔にしてくれる人って周りにいっぱい居るし、当たり前だと思っていた幸せを今まで自分は見過ごしてきたんじゃないかということに気付かされたんです。そういうことを思いながら曲を書き始めました。


ー なるほど。

制作中に伊江島に帰る機会があって、作りかけのデモを聴きながら散歩していたんですが、15年間住んでいて見慣れていたはずだけど、東京にいることも増えてきた今、また伊江島に帰ってくると違って見えたというか、もっと綺麗に見えたんです。


ー 綺麗に?

ええ。こんな綺麗な景色や「おかえり。」って言ってくれる人たちが居るんだということに感動して、そういう想いを切り取って書いてみようと思い、伊江島で歌詞も進んでいきました。


ー だから、より暖かい歌詞になったんですね。今回のドラマは家族がテーマですが、Anlyさんにとって、家族とはどういう存在ですか?

うーん、どういう存在だろう…難しいな。というか、質問されて悩むということはやっぱり、居て当たり前と思っちゃっているんですよね。そういうのがダメなんだよな(笑)。でも「大丈夫だよ。」と言ってくれて、いつも支えてくれる父と母がいるから、今私がいるんだということも、このドラマを通じて改めて考えさせられました。


ー サウンド面ではどういう部分に重きをおきましたか?

サビ前のドラムのタムで、命の鼓動みたいなイメージというか「さあいくぞ!」という力強さを出して、その後のストリングスへ繋げました。それと実はアコギで16ビートを刻んでいて、それも自分の中では欠かせない隠し味なので、ぜひ聴いてくれた人が壮大さも感じてくれたら嬉しいと思います。それに暖かい空間も感じとれるように、今回も根岸孝旨さんとご一緒させていただき、自分の中のこだわりをお話して、色々と試行錯誤しながら作りました。


ー その根岸さんですが、昨年11月にリリースされたデビューシングル『太陽に笑え』のプロデューサーを担当され、今回はこの曲と“いいの”のアレンジを担当。根岸さんはどういう方でしたか?

私が好きな音楽をリサーチしてくださっていて、私の頭の中で鳴っている音より更に良い音で返してくださる方です。「そんな方法があるんだ!」とか「こういうグルーヴを入れるとかっこ良くなるんだ。」とか、とても発見も多かったです。自分はまだまだ未熟なので、根岸さんのおかげで本当に想像以上の楽曲になったし、音楽の広さを教えて頂きました。それにとても楽しい方なんです。自分の昔の話などもしてくださって、現場は和やかでした。


ー いいですね!それと切ない恋心を歌った“いいの”は高校生の頃に書いた曲だとか。

高校二年生の時に書いた曲で実体験を交えた、珍しく恋の曲です(笑)。


ー 歌詞を書く時は実体験を交えることは多いんですか?

少ない方だと思います。普段はストーリーを考えたり、友達の話を聞いて歌詞にすることが多いんです。この曲は、当時私が片想いをしていたんですが、その時に自分の気持ちを汲みとってくれる曲をいくら探しても出て来なくて。それなら自分で作っちゃおうと思って書いた曲なので、本当に自分が歌う用の曲だったんです。


ー じゃあ、人に聴かせるつもりで書いた曲ではなかったと?

そうなんです!「あぁ、もう!」って思いながら歌うだけのつもりで作った曲だったので、すごく恥かしくて(笑)。


ー そうだったんですね(笑)。

でも月日も経ち、こういう素敵な形で世の中に出せるのは嬉しいですし、自分と同じような気持ちで曲を探している人もいるかなと思って。

  リリース情報

Anly
「笑顔/いいの」

2016年3月23日発売

-収録曲-

CD
M1:笑顔
M2:いいの
M3:Teacher
M4:夢をあきらめないで
M5:笑顔 -instrumental-
M6:いいの -instrumental-

DVD 初回生産限定盤のみ
M1:Don’t give it up! Music Video
M2:Anly Debut Live「太陽に笑え」@Shibuya eggman
M3:カロリーメイトCMレコーディング風景

笑顔/いいの

DVD付初回限定盤

SRCL 9001-9002 / ¥1,620(税込)

笑顔/いいの

通常盤

SRCL 9003 / ¥1,258(税込)

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