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高橋優『さくらのうた』インタビュー

高橋優『さくらのうた』インタビュー

March 8, 2016 20:00

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ー でも、歌詞の中では友達を応援しつつも「友だちでいなきゃいけない苦しみなら僕もよく知ってるよ。」と言っていて、逆に失恋した友達への恋心を隠している気が・・・。「友だち」という関係性で。

そうなんですよねえ。そこが人間関係のややこしさ。相談を聞いているからといって、“俺だって男なんだよ。”という気持ちをちょっと臭わす。


ー うわぁ、好きな子から相談を受けている世の男性たちは一斉に頷きそう。

アハハ。


ー そして“クラクション”ですが、改めて歌詞への想いを教えて下さい。

僕の生まれが秋田ということもあり、機械的な音を聞くよりも、虫や蛙の鳴き声や木々のざわめきを聞いて育ってきたんです。だからこそ歌詞のようなことを思うのかもしれないけど、東京って機械音ばかりじゃないですか。クラクションもそうだし、サイレンや着信音、スピーカーから流れる音等々。


ー 意識したことなかったけど、確かにそうだね。

それを単純に「うるさい!」って思う時もあるんだけど、よくよく考えるとその音ひとつひとつも人の意志で流れている音なんですよね。クラクションであれば「どけよ!」っていう怒りの気持ちや焦りだったり、逆に「道を譲ってくれてありがとう。」という気持ちだったり。


ー 確かに。

救急車であれば人を救うために鳴らしているし、パトカーであれば悪を捕まえるために鳴らしている。みんなそれぞれに意味があって、誰かの意志が働いている音が機械音になって流れているんだと思った時に、今聞こえてくる一個一個の音にストーリーがあるんじゃないかなと考えて。それが命の叫び声に聞こえたり、微笑みに聞こえたり、焦りに聞こえたり。この曲は、道を歩いている時にサイレンを鳴らした救急車が走り去ったのを見て、思いついたんです。


ー そうなんだ。でも確かにAメロの歌詞ではないけれど、救急車やパトカーのサイレン音に目を覚まして、「うるさい!」って思っちゃうこと、そういえば毎日かも。

東京ってそうですよね。


ー でも優くんが今言ったように、それも人の感情だと思うとちょっと納得出来ました。

当事者になったりすると、結構冗談にならない音だったりするんですよね、サイレンって。例えば救急車の中に乗っている人や家族からすれば、もしかしたらそこでひとつの命が終わるかもしれない。そのくらい大きなことだからこそ、ああやって大きなサイレン音を立てて走るじゃないですか。


ー ええ。

それを毎日当たり前のように聞いているけど、あれでまたひとつの命が助かったという喜びに変わる音かもしれないし、助からなかったという悲しみに変わる音かもしれないし。


ー 実際「うるさい!」なんて思っていたことが多いけど、そう考えると…。

意外とどんな音も捨てたもんじゃないというか。


ー そうそう!

でも僕も普段は「うるせー!」って思っちゃうんですけど(笑)、そういう中でふと思ったことを書きたくなったんですよね。


ー この曲は、TBS系ドラマ「悪党たちは千里を走る」主題歌でありますが、池田克彦プロデューサーは最初から優くんの曲のイメージがあったとか。しかも岡本伸吾監督も同じ意見で。

ありがたいですね。このドラマを作っているスタッフの方々が、僕と同世代の人が多いです。そういうこともあってスタッフ同士、同世代で盛り上げていこうという想いや団結力も強くて。


ー いいね、そういうの。

一度撮影現場に立ち会わせてもらったことがあって。…立ち会わせてもらったなんて言うと、自分が出演したみたいだけど、そうじゃなくて(笑)。


ー 出演させてもらえば?ほら、ダイハツキャストTVCMみたいに。

「ゴジラ岩」ね(笑)。


ー もし俳優としてオファーがあったら?

大歓迎ですよ!僕は来るもの拒まずなので(笑)。


ー おぉ!

いや、そうじゃなくて(笑)、「悪党たちは千里を走る」の撮影現場におじゃました時に、その熱さを感じたんです。実際自分たちで盛り上げるんだとおっしゃられていましたし。だから一番最初に僕の曲を起用したいと言ってくれたスタッフの方もやはり同世代で、最初から自分たちと同世代の人たちの曲が良いと思っていたようなんです。そこでキレのある曲を歌う人となった時に、ありがたいことに「高橋優」という名前を挙げていただいたんです。


ー “おかえり”も東海テレビ制作・フジテレビ系ドラマ「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」の主題歌でしたが、この時も番組プロデューサーからの熱烈オファーでしたもんね。

そうですね。


ー 自分からは言いづらいかもしれないけど、自分の楽曲が業界関係者から支持される理由は何だと思います?

うーん、どうなんですかね。それは考えたことなかったけど、最近自分がソロで良かったとは思っています。


ー というと?

フットワークが軽いというか、「なんならちょっと作りましょうか?」って言いながらギターをポロンと弾いた曲も、自分の作品だと言えるじゃないですか。


ー 確かにそうですよね。

業界の人たちに支持されているなんて一度も思ったことはないですが(笑)、ただ「ねえ優くん、こういう感じのドラマをやるから曲書いてくれない?」って言ってもらいやすい人でありたいとは思っているんです。「ここにテーマの合う音が乗っかったら良いと思うんだけど、優くんならどんな曲を歌う?」って言われた時に、一人なら「じゃあちょっとやってみましょうか?」って簡単にやれちゃうじゃないですか。


ー なるほど。

厳密に言えばバンドの人だって出来るかもしれないけれど、何ていうのか、そうやって話をしやすい男ではいたいっていつも思っていて。佇まいっていうのかな。声を掛けづらいというよりは、誘いやすかったり話しやすい人間でありたいなと心掛けています。

  リリース情報

高橋優
「さくらのうた」

2016年3月9日発売

-収録曲-

1. さくらのうた
2. 運命の人
3. クラクション
4. メガネが割れそう/メガネツインズ(高橋優&亀田誠治)

□ DVD内容:高橋優デビュー5周年記念 ベストアルバム発売記念祭「秋田で笑う約束」2015.7.25
1. 素晴らしき日常
2. 太陽と花
3. BE RIGHT
4. 靴紐
5. ほんとのきもち
6. おかえり
7. 少年であれ
8. パイオニア
9. 明日はきっといい日になる
10. オモクリ監督~9時過ぎの憂鬱を蹴飛ばして~
11. こどものうた
12. 泣ぐ子はいねが
13. 福笑い
ENCORE
14. 同じ空の下
+ 舞台裏特典映像

さくらのうた

期間生産限定盤 CD+DVD(2016年3月9日~2016年4月8日まで)

WPZL-31114/5 / 2,300円(税抜)

さくらのうた

通常盤 CD

WPCL-12257 / 1,200円(税抜)

  インフォメーション

U are not alone会員限定 弾き語りLIVE TOUR「胡坐」2016
※会員限定LIVEの為、プレイガイドでのチケット一般発売はございません。
4月1日(金)【東京】キネマ倶楽部
4月5日(火)【宮城】仙台・Rensa
4月6日(水)【宮城】仙台・Rensa
4月12日(火)【愛知】名古屋・THE BOTTOM LINE
4月13日(水)【愛知】名古屋・THE BOTTOM LINE
4月20日(水)【大阪】UMEDA CLUB QUATTRO
4月21日(木)【大阪】UMEDA CLUB QUATTRO
5月4日(水・祝)【北海道】札幌・cube garden
5月5日(木・祝)【北海道】札幌・cube garden
5月11日(水)【福岡】Gate’s 7
5月12日(木)【福岡】Gate’s 7
5月19日(木)【広島】HIROSHIMA CLUB QUATTRO
5月25日(水)【東京】キネマ倶楽部
5月26日(木)【東京】キネマ倶楽部


開局45周年記念 FM FUKUOKA SPECIAL LIVE BEAT on BEAT 2016
2016年3月30日(水)福岡・Zepp Fukuoka
開場:18:00 開演:19:00

Coca-Cola presents unBORDE 5th Anniversary Fes 2016
2016年4月10日(日)
開演12:00(20:30終演予定)

OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2016
5月14日(土)/15日(日)※高橋優の出演は14日です
会場:METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)
OPEN 9:00/START11:00

TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2016
5月21日(土)/22日(日)※高橋優の出演は21日です
会場:新木場・若洲公園
OPEN10:00/START12:00

□ 詳細はhttp://www.takahashiyu.com/live/まで

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