スキマスイッチ『LINE』インタビュー page.4

November 9, 2015 18:30

ー 今、一週間お休みがもらえたら何をしたいですか？

大橋：僕は確実に海外へ行きたいです！5月のインプット期間は体調を崩して何も出来なかったんです。本当はその時NYに行こうと思っていたので、やっぱりNYに行きたい。


ー NYでは何を？

大橋：ライヴハウスに音楽を聴きに行くのもそうですが、ギター1本持っていってオープンマイクで時間を貰って、スキマスイッチの楽曲を歌ってみたかったんです。


ー いいですね！

大橋：どの位通用するのかと思って。リアルな話を聞くと、全く歌を聴いてくれなかったり、それこそブーイングが起こって「帰れ！」って言われたりするんですって。


ー やっぱり厳しいなぁ。

大橋：良い反応だったら当然嬉しいけど、悪い反応でもそういう経験はなかなか出来ないので、やってみたいです。


ー シンタさんは？

常田：一週間というと、初日で用意をして…。

大橋：ちょっと待って！用意は前日にしようよ！

常田：いや、なかなか難しいと思って。深夜便で行ったとしてもギリギリだし。

大橋：だから前日の夜に用意したらいいやん！！

＜一同爆笑＞

常田：でも昔は一人でバックパックをちょこちょこやっていたんです。ツーリングしたり国内でヒッチハイクをしたり。そういうのが好きなので、僕もライヴを観たりサッカーを観たりしたいかな。あとは行ったことのない国に行ってみたいですね。ヨーロッパやアフリカ…、ナオト・インティライミ君の話とかを聞いていると、エジプトとかも面白いらしいし。見たことのないものを見るとことで、直接的に作品へのインスピレーションに繋がることは最近ないですが、でも確実に何か大きな影響はもたらすので、たった一人でリュックサック1個だけ持って、どこかに行ってみたいです。


ー いいですね。では卓弥さん、次の番号を選んで下さい。

大橋：7番。


ー 次に生まれ変わるとしたら何になりたい？人間じゃなくても良いです。

大橋：僕はやっぱり人間になりたいな。しかも男性。女性にはなりたくないな…というか、多分僕には向いていないと思うんだよな。あ、でも生まれ変わってるから良いのか！

常田：そうそう（笑）。

大橋：でも自分が男で良かったと思うしすごく楽しいから、男性が良いな。女性は女性で楽しいとは言いますけどね。


ー そうですね。

大橋：でも僕、男性か女性かと言うよりも、もう一度この仕事をしたいんです。最近よく考えるんですが、この人生が終わって生まれ変わっても、おそらくこの仕事は出来ないと思うんです。なろうと思っても、なかなかなれない仕事ですし。そういう職業は他にも沢山あるでしょうが、歌を歌ったり曲を作ったりするのがすごく楽しい。それが出来ている「今」は幸せだし恵まれているなと思っていて、運が良かったと思うんです。もし生まれ変わっても同じ仕事が出来るなら、次はこうしたいとか考えますね。芸名でやるとか、 サングラスをかけるキャラでやるとか（笑）。


ー おお！

常田：すごく歌が下手くそになってたらどうする？（笑）

大橋：逆にすっごく綺麗な声で生まれてきたらどうする？

常田：いいじゃん。

大橋：そうか（笑）。やっぱり生まれ変わってもミュージシャンになりたいです！

常田：そんな綺麗な流れの中で僕はどう答えるべきか…（笑）。僕は研究職につきたいです。学生時代には遺伝子やバイオテクノロジーの研究がしたくて、そのための勉強もしていましたし、音楽に出会う前はむしろそっちの道に進むつもりでいたので。だからやりたかったことを具現化したいという意味ではそうなります。向いているかは分からないけど、好きだったんです。ひとつのことに没頭することが。


ー なるほど。

常田：音楽もそういう世界だと思っていたんです。ずっとスタジオに籠ってひたすら音楽を作り、それを発表するもんだと。でもTVやラジオに出演させて頂いたり、こうやって取材を受けさせて頂いたり、こんなに人とお話をする機会が多い職業だとは思っていなかったです。勿論それが嫌というわけではないですが、俗世間と絶つレベルで研究職に没頭している人を見ると「いいな。」と思う時があります（笑）。


ー そうだったんですね。では最後にシンタさん、質問番号を選んで下さい。

常田：では10番！


ー 今、お互いにあだ名を付け合ってください。

大橋：シンタ君はすでにあだ名だけどね（笑）。

常田：そうだね（笑）。

大橋：でもシンタくんってちょっと見た目も含めて柔らかい感じだから、“トキさん”とか。

常田： アハハ！ “トキさん”かー。言われたことないね（笑）。 “トキちゃん”っていうのはあったけど。

大橋：でも僕が最初から “トキさん”って呼んでたら、定着していたかもね。

常田：そうかもしれない（笑）。


ー “トキさん”って、着流しが似合いそうなイメージですね。

常田：「あいよ！」って言いそう（笑）。

大橋：“トキさん”って、カッコいいよな。


ー 逆に卓弥さんのあだ名は？

常田：もし卓弥と小学校の頃から一緒に遊んでいたら、“ハシゴン”とか“ハシヤン”だな。小学校時代、何故か“ゴン”を付けるのが流行っていたんです。金子くんは“カネゴン”とか。多分そこから来ていると思うんだけど、あとは“ラン”をつけるのも流行っていたな。でも“ハシラン”はちょっと違うから、やっぱり“ハシゴン”！


ー ありがとうございました！そして『LINE』リリースの同日に、Live Blu-ray＆DVD『スキマスイッチTOUR2015“SUKIMASWITCH”SPECIAL THE MOVIE』も発売。追加公演の日本武道館もすごい熱狂でしたね。

大橋：本当に嬉しかったです。

常田：ちなみに、さっき卓弥が無人島に持っていきたいCDとしてあげた『Q』と同じエンジニアさんに、今回のライヴ盤すべての録音とMIXして頂いたんです。僕らとしては念願叶ったというか、すごく嬉しかったです。


ー そういう部分でも楽しみですね。

常田：はい。 CDとしてきちんと聴けるようにまとめてもらっているので、ライヴ盤ならではの臨場感もありつつ、ベスト盤としても聴ける作品になりました。今回もライヴならではアレンジをしているので、そういう点でも良いバランスで収録されているんじゃないかな。セットもすごかったので、そういう点も楽しんでもらえれば嬉しいですね。


ー 最後にPOPSCENEの読者のみなさんへ一言お願いします。

大橋：“LINE”は、スキマスイッチの中でも新しいタイプの楽曲に仕上がりましたし、 今版 “全力少年”というか、今の僕らが歌う“全力少年”みたいなノリもある曲なので、是非聴いて頂きたいです。とは言え、応援ソングを作ったというつもりでもないんですが、少しでも背中を押せるような曲になっていれば嬉しいです。あと2人で歌詞をすごくディスカッションした“ハナツ”も含め、行間を読んでいただければと思います。遊びも入れてありますし、ちょっとした毒っ気みたいなものも入れてあるので、歌詞カードを読みながらそういう部分を読み取ってもらえたら嬉しいです。今回はすごく重量感のあるシングルに仕上がりましたので、是非リピートして聴いて下さい。昔のスキマスイッチ作品をあまり聴いたことがないという方もいると思うので、そういう方々は僕らの昔の作品も聴いてもらうと、今と全然違う面白さを感じられるんじゃないかな。スキマスイッチの代表曲って “全力少年” や“奏(かなで)”ってよく言われますが、それはそれで聴いてもらいたいですし、今のスキマスイッチも昔にはない挑戦があったりするので、昔と今を行ったり来たりしながら聴いてもらえればと思います。

常田：昨年、6thアルバム『スキマスイッチ』をリリースしましたが、デビュー後3枚のアルバムをリリースしてソロ活動に入り、次にまた3枚アルバムをリリース。それってひとつの区切りではないですが、それこそmFoundからPOPSCENEへ名前が変わったように、僕らも今、新しいことを始めようと思っているところです。そういう中でリリースするシングル『LINE』は「ここからまた行こうぜ！」という良い雰囲気を感じてもらえると思うので、心機一転という方に当てはまれば良いなと思います。


ー ありがとうございました！


Interview/Text：秋山昌未


■ スキマスイッチ オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/



■「NARUTO -ナルト- 疾風伝」オフィシャルHP
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