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【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.3

【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.3

November 5, 2015 21:00

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スキマスイッチファンなら、その名前は必ず耳にしている筈だろう。スキマスイッチを発掘し、現在もマネジメントで活躍中の樋口健氏。彼は昨年7月オフィス オーガスタ内に「Bandwagon」という名前のマネジメントレーベルを立ち上げた。今回は樋口氏に、所属アーティストのことやマネジメントとしての経験談を語ってもらった。


ー オフィス オーガスタ内に昨年7月設立した「Bandwagon」ですが、設立のきっかけは何だったんでしょうか。

元々、忘れらんねえよのマネジメントをオフィス オーガスタで担当しようという話があったんです。その時、オフィス オーガスタから堂々デビューというよりは、レコード会社であるVAPからデビューし、うちはそのサポートをさせて頂くという形が良いだろうということになり、スタートしました。1、2年過ぎた頃、忘れらんねえよのレーベルプロデューサーが異動で担当を外れなければいけなくなったんです。でもそのプロデューサーは忘れらんねえよを担当したい気持ちが強かったので、忘れらんねえよのマネージャーとして弊社に入社してもらうことになりました。


ー 現在Bandwagonは、竹原ピストルさんに加え、先日NakamuraEmiさんも所属が決定。大野雄二さん、eastern youthさんは業務提携という形でマネジメントされているんですよね。

そうです。忘れらんねえよのレーベルプロデューサーに来てもらった時、“忘れらんねえよ”と同レーベルだった大野雄二、eastern youthのマネジメントも可能かという話を頂いたんです。でもそのメンバーをすべて担当するには、オフィス オーガスタというより、彼がメインで担当しているアーティスト達をまとめて世に出せる場所を作った方が良いんじゃないかと思い、「Bandwagon」を立ち上げたのが始まりです。


ー 現在、事務所としてのオフィス オーガスタの他に、自社レーベルのAUGUSTA RECORDS、自社インディーズレーベルのAtsugua RecordsとAugument Recordsがありますが、正直それらのカラーとも違いを感じていました。

そうですよね。オフィシャルサイトで、オフィス オーガスタの所属アーティストの中に、忘れらんねえよ、大野雄二、NakamuraEmi、eastern youthが並んでいるのも良いんですが、別括りの方がきっと興味を持ってもらえるんじゃないかと思ったので、何かしらの形で分けた方が面白いと考えたんです。竹原ピストルも久しぶりに戻ってくることになり、オフィス オーガスタ所属でも勿論良かったんですが、折角自分の世界観を強く持って活動してきた面々が揃ったので、それに対して僕らがサポート出来る場所を作った方が良いんじゃないかと思って。


ー Bandwagonとしての指針はどういったところでしょうか。

なんでしょうね。指針とは違うかもしれないけれど、オーガスタって「A」始まりで、Bandwagonは「B」始まり。オフィス オーガスタの次…という意味ではないですが、ちょっとした皮肉が入っていたり(笑)。


ー なるほど(笑)。

元々Bandwagonという名前を付けたのは“忘れらんねえよ”のヴォーカル、柴田(柴田隆浩)なんです。


ー “忘れらんねえよ”にも同名の楽曲がありますよね。

そうそう。あの曲は元々あったんですが、新たなレーベルを立ち上げるにあたって名前をどうしようか考えた時に「Bandwagonが良いんじゃない?」って柴田が提案してくれて。でも僕自身、Bandwagonという言葉の意味をあまりよく分かっていなくて。鈴木茂さんのソロアルバム『BAND WAGON』と、ツアーで回る時のワゴン車みたいなイメージだけはあったんですが、先輩に聞いたら「時流に乗っている側、人気のある側」という政治的意味合いも少しあるらしく、それも皮肉っぽくて良いと思ったんです(笑)。


ー アハハ。

僕はオフィス オーガスタのアーティストと、Bandwagonのアーティストの音楽の違いという点は考えたことがなかったんです。でもオーディエンスの方々の中でオフィス オーガスタと言うと、「アコースティックギター」や山崎(山崎まさよし)を代表とする「優しい歌声」のようなイメージも強いと思うんです。だからそういうイメージとは真逆…ではないですが、もっと分かり易く分類する方が良いかなと考えました。だって歌詞の内容もそうだけど、オフィス オーガスタの中で「THANK YOU SEX!」って叫ぶ人はいないから(笑)。


ー 確かに(笑)。現在、忘れらんねえよや、竹原ピストルさんはかなり勢力的にライヴを行われていますね。

そうですね。忘れらんねえよは、今ライヴで見せるべきバンドだと思うし、竹原はライヴがライフワークなので、自分でライヴスケジュールをガンガン入れるんですよ。勿論僕がブッキングすることもあれば、竹原から「ここスケジュール入れていいですか?」って連絡が来ることもしょっちゅうあります。


ー 樋口さんから見た、忘れらんねえよ、竹原ピストルさん魅力は何でしょうか。

忘れらんねえよはライヴに行ったら絶対に楽しいし、120%踊れます。エンタテインメントを追求しているので踊れるし泣ける。エンタテインメントと言っても派手な演出があるわけではなく、彼らのバンドサウンドがどんどんと会場を盛り上げていって踊り、踊らせるという感じです。


ー 確かに忘れらんねえよはステージはアツくて、踊って泣けるというのはすごく分かります。ちなみにBandwagonを命名した柴田さんは、どういう方ですか?

メチャクチャ良いやつ(笑)。勿論人としての常識はきちんと持ち合わせていますが、こだわりは強いです。お客さんが楽しむ為にはどうすれば良いかということを、ずっと考えていますから。でもそれは竹原も一緒です。彼もMCでどう笑わせるか…ここで笑わせてここで落とす。それを四六時中考えているような人ですね。「お客さんに楽しんでもらう為にはどうすれば良いか」ということはどのアーティストも考えますが、この2組は特にその部分が強い。

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