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【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.1

【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.1

September 10, 2015 18:31

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ー アンコールでは何が大変ですか?

最後、花火が出るじゃないですか?


ー ええ。

あれはジャーブというものなんですが、出演者に「最後バンと閉まったら、ドカンと音玉が鳴るからすごい音がするので、その筒の辺りには出ないで下さいね。」ってリハーサルでも全部伝えておくんです。でもみんな、全く聞いてないから! 実際、音玉がバーンって鳴ったら全員僕の方を見ますからね! 聞いてないみたいな顔して。「だから言ったじゃん!」って!


ー アハハハハ!じゃあそのシーンを見ておきます。

今年見ておいてくださいね! 杏子以外は分かってないから(笑)。

AC2013_EN20150910.jpgー【Augusta Camp】プロデューサーという視点から、一番印象に残っていることは何ですか。

うわ、難しいな。2つあげるとしたら、一番最初に関わらせてもらった2000年の【“YMAC2000” Yamazaki Masayoshi in Augusta Camp 2000】。あの時はアップアップで、弁当200個とか余らせて…。


ー 弁当200個!

あれから15年、少しは成長したかなと思います(笑)。思い入れという意味では、2013年【Sukimaswitch in Augusta Camp 2013~Sukimaswitch 10th Anniversary~】かな。スキマスイッチに関してはデビューからずっと担当しているということもあって、思い入れも強かったと思うんですが、彼らの向かう姿勢や完成形が半端なかった。この年の内容、本人たちのパフォーマンス、アレンジも何もかも、あまりにも金字塔だったというか、非常に統一されていました。危うく号泣しそうになったら、空が号泣したというね(笑)。恐ろしいほどの豪雨になって。でもこの年が一番達成感がありましたし、すごく感動しました。


ー いいですね。

2013_2photo20150910.jpgずっと担当しているからやり易さもありますが、どうしたいかというイメージが的確に出てくるので、出来ること出来ないことの判断が早い段階で決められたんです。スキマスイッチの二人はいつも前向きですが、それ以上に前向きでした。ホストとして、全アーティストのことを考えて、何をしたら良いか、楽しんでくれるかというところまで、僕も一緒にプロデュースできて。これにはスタッフみんな驚いていました。本当に彼らはよくやったと思います。これは今となっては思い出話ですが、前の日に卓弥が知恵熱を出して、実はリハーサルが出来ていないんですよ。


ー そうだったんですか!?

オーガスタキャンプは前日にランスルーといって完全な通しリハーサルをやるんです。でもリハーサルの日、「朝から熱出していけない。」と連絡があって「どうするの!?」って。だからリハでは何曲かマネージャーが歌ったのもあります。


ー 当日は大丈夫だったんですか?

当日も実は具合が悪かったんです。でも気合いで乗り切ったということもあって、一致団結しました。


ー 現場で焦ったことは?

雨です。降らない年はないのでこればかりはいつも悩まされます。まぁ長年やっていると、本当に細かいトラブルはあるんですよね。先程言った西武ドームでの雨漏りもそう。




これは山さんからの愛のムチでした。「もっと緩やかに、柔軟に考えていいんじゃないの?」って毎年言われるので。

AC2014stage20150910.jpgー 昨年2014年の【Augusta Camp】は、本編の他に初の前夜祭やプレイベント、新人による【After Augusta Camp】の開催と充実の内容でしたが、何故こういう形にしようと思ったのですか?

この時は、僕の頭が凝り固まってると山さんから言われ…。


ー おや(笑)。

僕、A型なんです。だからか、性格的にどうせ仕切るならバシッバシッと仕切りたくて。だって1万人以上呼ぶわけだから実際問題、アンプだけ置いといてコード突っ込んで演るわけにはいかないイベントじゃないですか。


ー 確かに。

でも山さんは、アーティストとしてそういうステージにしたいイメージもあるんです。偶然の産物みたいのを望んでいて。だから山さんに「今年山中湖で演る前に、一回俺らに全部演らせてみな」って言われたんです。「最初から最後まで1曲も決めないライヴをするからお前はそれを見てろ」って。それで渋々押さえたのがZepp DiverCity(笑)。


ー 渋々って!(笑)

あの時は前の日にリハーサルも一切演らないし、曲も決めない。譜面も用意しない。入り時間に来たアーティストで「何演る?」って話し合ってちょっと、練習してあとは本番。

まさに賛否両論! でもこれは山さんからの愛のムチでした。「もっと緩やかに、柔軟に考えていいんじゃないの?」って毎年言われるので。

だから僕らとしては、1本のライヴとして考えた時に、ステージ上だけでなく、「オーガスタ食堂」もそうですが、お客様を飽きさせないような工夫も色々と考えています。


ー そして今年2015年【YAMAZAKI MASAYOSHI in Augusta Camp 2015 〜20th Anniversary〜】は山崎まさよしさんのデビュー20周年を祝うステージ。すでにチケットはSOLD OUTしていますが、どういうステージになりそうですか?

今年はまさに山さんの20周年のお祝いです。でも山さんだけじゃない。これが今迄と違うところだと思います。今迄は山さんが中心でしたから。でもそうではないアーティスト達の個性も、山さん自身が引き出そうとしているので。まだ多くは語れませんが、いくつか枠が分かれていて、そこで全然色合いが違うステージになるので、是非それを楽しみにしておいて下さい。


Interview/Text:秋山昌未

 

  インフォメーション

profile201509101716.jpg

麻畠 聡
株式会社オフィス オーガスタ コンサート制作部課長


YAMAZAKI MASAYOSHI in Augusta Camp 2015 ~20th Anniversary~
2015年9月26日(土)
開場12:00 / 開演14:00 / 終演20:30予定
会場:横浜 赤レンガパーク 野外特設ステージ
http://www.office-augusta.com/ac2015/index.html


■ Augusta Camp ヒストリー
http://www.office-augusta.com/ac2015/history.html

■ オフィス オーガスタ公式サイト
http://www.office-augusta.com/

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