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菅田将暉と仲野太賀がタッグを組んで主演YOSHIを教育!?

August 26, 2019 21:30

映画

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菅田将暉と仲野太賀がタッグを組んで主演YOSHIを教育!?

映画『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』で知られる鬼才・大森立嗣監督によるオリジナル最新作『タロウのバカ』が、9月6日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開される!

公開直前となる8月26日(月)にテアトル新宿で完成披露試写会が行われ、YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、大森立嗣監督がなんと劇中で登場する動物のマスク着用で登場!!それぞれ息のあったやり取りを見せ、観客からも終始笑いの絶えない、まるで撮影中の熱気が再現されたかのようなイベントだった。

■ 日時:8月26日(月)15:15-15:15:45 上映前
■ 会場:テアトル新宿(新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F)
■ 登壇者:YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、大森立嗣監督

『タロウのバカ』は、社会からはじき出された少年3人の、ピュアで過激で乱暴な疾走を描いたアナーキーな問題作。約200席の満席になった会場の観客に対し“生まれてから一度も学校に通ったことのない主人公・タロウ役”を演じたYOSHIは、人生初の主演作&舞台挨拶に「まだナーバス!体が凍りついている!すげー緊張」と最初は落ち着かない様子だったが「撮影中は全力でやってやった!ぶちかましてやった!」とこぶしを振り上げた。

やるせない悩みを抱え暴力に走ってしまう少年・エージ役の菅田は、大森監督のことを“たっちゃん”と呼んでしまうようなYOSHIについて「YOSHIに関してはエピソードがあり過ぎる。絶句というか、撮影から1年経って今はだいぶ大人になっているけれど、当時、撮影中はずっと裸だったし、新人類という感じだった」と独特過ぎる個性に驚き顔。理性的で臆病な少年・スギオ役の仲野も「普通は歳相応の礼節ってものがあるものだけれど、初対面で『太賀でしょ?知ってるよ!見たことあるよ!』みたいな感じで…。色々なことを飛び超えてきた」と衝撃過ぎる対面を明かした。

そんな自由過ぎる当時15歳のYOSHIと共演するにあたり、菅田と仲野は“大人”としてミーティングを行ったという。菅田は「YOSHIの才能を活かすも殺すも俺ら次第。結構会議をしました。その個性を放っておきたいけれど、でも放っておいたら事故にあうのが目に見えているし。そんなしょうもないことで彼の未来が失われるのもイヤなので、何を教えようかと…」と真剣な表情。その結果、プライベートは菅田、撮影現場は仲野が面倒を見ることに。菅田は「どうしたらこんなに興味深い生物が生れるのかと、YOSHIのご両親に挨拶に行きました」と報告して会場を驚かせた。

『14歳 有名人』とネット検索してYOSHIという存在を見つけ出したという大森監督は「YOSHIみたいなやつを撮影現場に迎え入れるときに、俺たちの方が問われているような気がした。YOSHIみたいなやつを現場に迎え入れるのは俺たちが問われてる気がした。YOSHIをつまらなくさせたら俺たちが悪いと思っていた」とそのピュアすぎる存在に畏敬の念すら覚えているよう。仲野が「YOSHIの中には子供っぽいものと大人っぽいもの、その相反する二つが共存している気がする」と分析すると、当のYOSHIは「3人(YOSHI・菅田・仲野)でゴハンを食べに行ったのが大きいかな。そこで仲良くなった。でも何を話したのかは忘れた」と自由で、菅田に「それでこそYOSHIだ」と言わしめいてた。

初演技のYOSHIは、アドリブを繰り出したとあるシーンを回想し「あれができたのは大森監督のおかげ」と感謝も、すかさず菅田から「それは映画10本目くらいの奴が言うセリフだぞ」と“教育”されて照れ笑い。それでも「タロウの持つ内面にある勢いや欲望は自分と似ていて、演じやすかった。根っこの部分は自分と一緒。リンクしたからこそ、タロウになれた。怒りを通して現代社会というマンネリ化した世の中をフラッシュバックさせたい」と思いを明かし「今の若者には欲がない!」と16歳ながらも声高に訴えていた。

最後にYOSHIは「何も考えずに観てほしい!映画はひとつの答えに行きがちだけれど、この映画には何個かの答えがあって、その中には正解もあるし、間違いもある。アグレッシブだし、人間の欲を出した賛否両論の映画になりました」と猛アピールした。


■ オフィシャルサイト
http://www.taro-baka.jp/

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