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ポール・マッカートニー、アーカイヴ・コレクション第10弾『フラワーズ・イン・ザ・ダート』発売決定!

December 16, 2016 08:00

Paul McCartney

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ポール・マッカートニー、アーカイヴ・コレクション第10弾『フラワーズ・イン・ザ・ダート』発売決定!

グラミー賞を受賞したアーカイヴ・コレクションの待ちに待った第10弾の作品が、3月24日にMPL/キャピトル/ユニバーサル・ミュージックからリリースされる。

商品形態は、スペシャル・エディションのCD2枚組、LP2枚組、CD3枚組+DVDのデラックス・エディション・ボックス・セット。このボックス・セットには未発表のデモ音源、未発表の記録映像、ポールの手書きの歌詞とメモが書かれたノートブック、リンダ・マッカートニーの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』展覧会のカタログ、アルバムの制作過程が書かれた112ページのハードカバー・ブックなどが含まれる。

グラミー賞を複数回受賞したポール・マッカートニーの待ちに待ったアーカイヴ・コレクション第10弾が、2017年3月24日にリリースされることが決定。この『フラワーズ・イン・ザ・ダート』は、ポールが1989年に発表し、世界中で1位を獲得したアルバムで、スペシャル・エディション盤はマルチ・フォーマットでリリースされる。MPL/キャピトル/ユニバーサル・ミュージックから発売されるこのアルバムは、世界的に称賛されているこのアーカイヴ・コレクションに新たに加わる名作ソロ作品となる。

ポール・マッカートニーのアーカイヴ・コレクションとしてリリースされるこの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』では、以前と同様に、ポール自身が監修を手掛けている。

BRIT賞とグラミー賞の両方にノミネートされ、1980年代のアルバムとしては最も評価が高いアルバムの一つであるこの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』では、アルバムの三分の一(「マイ・ブレイヴ・フェイス」、「ユー・ウォント・ハー・トゥー」、「ケアレス・ラヴに気をつけて」、「ふりむかないで」)がマッカートニーとエルヴィス・コステロとの共作となっている。また、プロデューサーのクレジットもミッチェル・フルーム、トレヴァー・ホーン、デヴィッド・フォスター、スティーヴ・リプソン、エルヴィス・コステロ、そしてポール・マッカートニー自身と、蒼々たる顔ぶれが並んでいる。ピンク・フロイドの伝説のギタリスト、デイヴ・ギルモアが参加した「幸せなる結婚」、ジョージ・マーティンの手による「プット・イット・ゼア」の弦楽器のアレンジは、このアルバムの多くのハイライトのほんの一部だ。

PaulMcCartney_20161216.jpg『フラワーズ・イン・ザ・ダート』のデラックス・エディション・ボックス・セットは、間違いなくポール・マッカートニーのファンなら誰でもコレクションに加えたくなる必須のアイテムとなるに違いないだろう。豊富な音源や映像コンテンツだけではなく、デラックス・エディション限定で、ポールの手書きの歌詞とメモが書かれた32ページのノートブック、1989年に開催されたリンダ・マッカートニーの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』写真展覧会のカタログ、「ディス・ワン」のミュージック・ビデオ撮影時の写真を収めた64ページのフォトブック、そしてアルバム制作過程の完全なストーリーがポール、エルヴィス・コステロ、他の主要関係者との独占インタビューで語られたオリジナルの112ページの本。この本には詳細な楽曲解説に加えて、リンダ・マッカートニーの未発表写真や、アルバムとシングルのアートワークも収録されている。

『フラワーズ・イン・ザ・ダート』のレコーディング・セッションは1987年に始まり、アルバムのほとんどの曲がイースト・サセックス州にあるポールのホッグ・ヒル・ミル・スタジオで録音された。このセッション中に、コステロはポールのアイコンとも言えるヘフナーのベースを、久しぶりに弾いてみるようにと説得した。その時の様子をマッカートニーはこう説明している。「びっくりしたよ。僕としてはもうあの楽器は卒業したと思って放置していたから。またプレイしてみて、あれ以来ずっと使っている。エルヴィスが、また使うようにと提案してくれて本当に良かった」。何年かぶりの大規模なワールド・ツアーを前にして、ポールはツアーで演奏出来るような曲を探していた。ポールはバンドのメンバーに、心からアルバムを気に入らなければツアーには出ないと言ったそう。当時を振り返り、ポールはこう語っている。「いつも、“新曲を作って、ツアーで演奏しよう”と考え、その新曲が成功する事を祈っている。“マイ・ブレイヴ・フェイス”などは、ツアーの初めには誰も知らなかった曲だったけれど、ツアーの終盤には皆が知っていて、ツアーのハイライトにもなった」。

元々のオリジナル・アルバムに収録されていた13曲は、すべてが今回アビイ・ロード・スタジオにて新たにリマスターされた。デラックス・エディションでは2枚のCDに、ポールがエルヴィス・コステロと共作した18曲の未発表のデモ・ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されている。これらの楽曲についてポールは、以下のように語っている。「デモは、まさに鍋から盛りつけたばかりの出来立てホヤホヤだったから、このボックス・セットに入れたかった。これらの曲は、まさに書かれたばかりの曲だった。これ以上、新鮮なものはないって感じだったから、そういう即興的なところが最高なんだ。もう何年も聴いた事がなかったけれど、再び聴いてみて、絶対にリリースしたいと思った。当時、テープにしてエルヴィスにも渡して、彼も気に入ったって言っていた。EPか何かの形にしたいね、と話していたけれど、やっとのことで発売出来る運びになったわけだ」。

デラックス・エディションにはデジタル・ダウンロードのみでリリースの未発表のカセット・デモも含まれている。
「アイ・ドント・ウォント・トゥ・コンフェス」、「シャロウ・グレイヴ」、「ミストレス・アンド・メイド」の3曲。

デラックス・エディションに付属のDVDにはアルバム曲のミュージック・ビデオすべてと、アルバム制作風景を収録した未公開の短い映像が3本、そして元々は1989年に映像商品として発売された『プット・イット・ゼア』が収録されている。『プット・イット・ゼア』は、『フラワーズ・イン・ザ・ダート』の制作過程や、1989年のワールド・ツアーの模様がフィーチャーされたドキュメンタリー。

CD2枚組のスペシャル・エディションには、DISC 1がリマスターされたアルバム本編で、2枚目にはポールとエルヴィスの未発表のオリジナル・デモ音源が収録されている。

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