Softly「恋心よあたしにきっと幸あれ」が中高生から支持される理由とは？

今、中高生の女子を中心に500万人が使う動画コミュニティ MixChannel（ミックスチャンネル）で圧倒的な支持を集め、人気急上昇中のニューカマーがいる。札幌在住の10代女性シンガーソングライターデュオ Softly（ソフトリー）をご存知だろうか。

MixChannelとは、スマートフォンで簡単に短編動画を撮影・編集出来るアプリとなり、中でもカップルの愛の形を動画に収めた“LOVE”ジャンルで人気を博す動画共有サービスだ。Softlyが話題となったきっかけは今年の夏、北海道にてポッカサッポロフード＆ビバレッジ『リボンナポリン』TVCMソングとしてオンエアされた彼女たちの楽曲「恋心よあたしにきっと幸あれ」を使用した動画がMixChannelに北海道を中心に投稿され始め、その人気は爆発的に全国に拡散。9月度のLOVE動画使用楽曲でダントツの1位となる他、定額制音楽聴き放題サービス LINE MUSICのチャートにおいても名だたるビッグアーティストを抑えて連日TOP10入りする快進撃を見せたのだ。

さらにYouTubeの「恋心よあたしにきっと幸あれ」公式動画も1分ほどのショートバージョンながら再生数は49万回を突破、コメント欄にはMixChannelで感銘を受けたという絶賛の言葉が並ぶ。そのMixChannelでは現在も同曲を使用した新たなLOVE動画が日々アップされており、1000万回に近い再生数に達するなど本格ブレイク目前のムーブメントになりつつあるのだが、なぜこの楽曲がそれほどまでに10代の若者から支持されるのだろうか。

Softlyは北海道苫小牧出身のMUTSUKI（Vo）とHARUKA（G）による女性デュオで、ふたりは共に19歳（2016年10月現在）。高校1年生の頃にTwitterを介して知り合ったことから結成に至り、10代ならではの心を綴ったリリックをMUTSUKI、類稀なメロディーセンスで魅せる楽曲をHARUKAが担当するかたちで活動をスタートさせた。

結成から1年ほどで早くもインディーズ・デビューを飾り、地元タワーレコード苫小牧店での14日間連続デイリーチャート1位をはじめ、新人では異例の数となるテレビタイアップや各ラジオ局のパワープレイを獲得。2016年1月には、Apple Music/iTunesが今最も注目すべきニューアーティストを紹介する『NEW ARTIST スポットライト』にも選出されるなど、ミュージックシーンの新旗手として大きな注目を集めていた存在だ。

そんな彼女たちの一番の武器となっているのが、同世代のリアルな恋心を綴った等身大のリリックだ。先に紹介した「恋心よあたしにきっと幸あれ」では、“会いたい会いたい会いたい いつだって彼に会いたい”と、何があってもひたむきに彼を思い続ける女の子の片想い、ハレの日に好きな人を想う気持ちを、まっすぐな言葉で真摯に綴った。恋するすべての人たちに祝福を贈るその歌詞は、“今の私にぴったり” “泣ける” “朝に聴いたら1日頑張れる”と広く同世代からの共感を得ることとなった。

また、MUTSUKIの耳に残る絶妙なクセがキュートな歌声とHARUKAの柔らかいギターの音色も大きな魅力となっており、“覚えやすい” “何度も聴いてしまう”とリピーターが続出。MixChannelには付き合いたてのカップルによるLOVE動画だけではなく、歌詞に合わせて女の子たちがかわいく踊る動画も多数投稿され、その動画を見て共感した若者が同曲を使用した動画を新たに投稿するという、SNSならではの口コミ効果で爆発的に拡散されていったのだ。

なお、彼女たちは同曲を収録したアルバム『言えなかったこと。言いたいこと。』を9月28日にリリースしたばかり。本作にはWebムービー『先生に恋した夏』オープニングテーマであり、19歳の女性監督 松本花奈が監督し、10代の注目俳優 山田杏奈と濱田龍臣が出演と10代スタッフで制作されたMVも話題を呼ぶ「あなたのことを想って指先でなぞる文字は」など、やはり10代から高い共感度を誇るキュートな楽曲が目白押しとなっている。

画一的なプロモーションとは一線を画する新時代の“口コミ”から誕生した、10代の10代による10代のためのアーティスト Softly。現在も札幌に在住する女の子らしい純朴なテイストも非常に好感が持てるだけに、その人気がより幅広い層まで浸透するのは時間の問題と言えそうだ。


■ Apple Music
http://applemusic.com/NewArtistSpotlight

■ iTunes
http://itunes.com/NewArtistSpotlight

■ Softly公式サイト
https://softly1997.com/