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ナオト・インティライミ、デビュー15周年!NEW ALBUM『REBOOT』のリリース当日に開催した一夜限りスペシャルライブの模様をレポート!

February 5, 2026 18:00

ナオト・インティライミ

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ナオト・インティライミ、デビュー15周年!NEW ALBUM『REBOOT』のリリース当日に開催した一夜限りスペシャルライブの模様をレポート!

2026年2月4日(水)、ナオト・インティライミが東京国際フォーラム ホールAにて『ナオト・インティライミ 15th Anniversary Special Live "REBOOT"』を開催した。本公演は、ライブ当日にリリースされた15周年記念アルバム『REBOOT』を掲げて行なわれたもの。2010年のデビュー以降、抜群のポップセンスを発揮した楽曲で多くのリスナーの日常を彩ってきたナオト。『REBOOT』は、彼が世に送り出した名曲の数々をリアレンジし、“REBOOT”(再起動)して届けるというコンセプトで制作された作品で、2026年現在のナオト・インティライミの歌と姿がパッケージされている。同作のリリースを記念した一夜限りのスペシャルライブは、チケットが即完売になったことを受けて生配信も実施。15周年を締め括る“レア曲連発の祝宴”に、多くのファンが参加した。

サポートバンドがファンキーな演奏で客席の熱を高める中、クラップを煽りながらナオトがステージイン。ライブは「アカルイミライ」で幕を開けた。この日の公演では、ナオトのライブ史上初の試みとして、生のストリングス(バイオリン、チェロ)が参加。お馴染みのサポートメンバーと共に、流麗かつ迫力あるアンサンブルを響かせる。MCによると、ストリングスをバンドに入れることは2020年の10周年のタイミングで計画していたそうなのだが、コロナ禍の影響を受けてライブ自体が中止になってしまったとのこと。「6年越しに叶えることができた」と喜ぶナオトは、時折ストリングスへ視線を送りながら、楽しげに歌を届けていく。

そこからミディアムナンバーの「アレコレ」や「たいせつな」で心地よく会場を揺らしていたのだが、いつものアッパーなオープニングとは異なるムードであり、意外な楽曲達の登場に、客席には少し様子を窺うような空気も漂う。そんな中、「今日はオマットゥリは封印します!」とナオトが宣言。「今日は楽曲と歌にフォーカスしていくので、そこを楽しんでいただけたらと。今日は初めてライブでやる曲もあります!」という発言に、客席からは喜びの声が上がっていた。この15年間、観客と熱い空間を生み出してきたナオトだが、時にはトリッキーなライブも行なってきた。この日もまた、予想外の展開で観客を驚かせる構成となっており、そうしたチャレンジ精神もナオトらしさと言えるだろう。

そこからもレア曲が続々と披露されていく。夏にツアーを行うことが多いのもあって演奏する機会が限られていた「冬枯れのボレロ」や、2017年に音楽活動を一旦休止し世界19カ国を巡った旅の中で生まれた「Beautiful」、「AAO」のセルフカバーに、「ボクハキミガ」をはじめとするシングルのカップリング曲など、ファン待望の楽曲が次々に届けられる。ライブ中盤ではスツールに腰をかけ、「愛してた(REBOOT ver.)」「君に逢いたかった(REBOOT ver.)」と、『REBOOT』収録曲を届けていたのだが、「今のキミを忘れない」は、原曲ともリブート版とも異なったストリングスバージョンで披露。照明が星空のように美しく輝くドラマティックな一幕となった。

コミカルな動きを交えた「同窓会」で客席をアットホームに温めると、「これはみんなに伝えておかないとね」と、コロンビアのインディーレーベルと契約したことを報告。現在は日本での活動と並行して、ラテン音楽の中心地・マイアミにも拠点を置き、NAOTO名義で世界進出に挑戦中で、先日BSフジにて放送された特別番組では、その一歩を踏み出した瞬間に涙する姿も映し出されていた(同番組は好評につき、YouTubeでの公開も決定。本日18時公開)。「ここから世界と戦って、いい報告ができるように頑張ってきます!」という宣言に、客席から祝福と激励の歓声が上がる中、「La cancion de un hombre enamorado」「トリステーザ」といったラテン色豊かな楽曲で会場を揺らしていた。

今回は普段なかなか披露できない楽曲を届けられる機会ということもあり、セットリストを選ぶ際にかなり悩んだそうなのだが、「全然絞りきれなかった」とのことでメドレー形式で披露することに。「同じ空」「TOWA」「この手の中に」と次々に曲を切り替えていく中でも、最後にセットされていた「起志快晴」と「Brand new day」は、原曲とはまったく異なる壮大なスロウナンバーにリアレンジ。「このバージョンでもやっちゃうよ!」というナオトの声に、オーディエンスは大音量のシンガロングで応えた。後半は「セトリオーディションに1度もノミネートされたことがなかった」というセクシーな「DON-PACHI」からクラブミュージック的なグルーヴを強め、2ステップ調に変貌を遂げた「Brave(REBOOT ver.)」へノンストップで繋げると、「タカラモノ~この声がなくなるまで~(REBOOT ver.)」をまっすぐに歌いかけていく。そして、「今日だけのために“REBOOT”した」という「ユニーク」で本編は終了。情感豊かな演奏と観客の大合唱が場内に美しく響き渡っていた。

アンコールでは、『REBOOT』を制作するにあたって「正直かなり難しかった」と語るナオト。自分の手から離れ、リスナーそれぞれの中で大きく育っていった楽曲達を、どこまでアレンジしていいのだろうか。その判断をする上で大きな指針となったのが、「みんなが書いてくれたライブのアンケートだった」と明かしていた。以前からナオトのライブアンケートは驚異的な回収率と言われていて、「これは誇るべき異常ですよ」とナオトも胸を張る。

「15年間、みんなからの声を全部読んできたから、全部自分の中に入ってる。孤独な作業をしながらも孤独じゃなかったのは、あなたのアンケートが、あなたの声があったからです。いつも声を届けてくれてありがとう。そして、一緒にこのアルバムを作ってくれてありがとう」

涙に言葉を詰まらせながら伝えた感謝の言葉に客席から鳴り止まない拍手が送られる中、「この気持ちを次の曲に込めて届けます」と、「つもり」を披露。うまくいっていないところも、ダメなところも、あなたにだけは見せられる、むしろ見ていてほしい──アコースティックギターを爪弾きながら、そんな飾らない思いを温かな歌声に乗せて届ける。曲を終え、「一夜限りだからこそ価値があって、心の奥底にずっとしまっておけるような、特別なライブになりました」と柔らかな声で語りかけ、深い余韻が漂う中、スペシャルな一夜はその幕を下ろしたのだった。

15周年を締め括ったナオト・インティライミだが、今後の活動も続々と決定している。6月からは全国ツアーがスタートし、毎年恒例となっている“ナオトの日(=7月10日)”のライブも、今年は8年振りに大阪で開催されることが発表された。また、NAOTO名義の活動も、今春から本格的にリリースを始めていくとのこと。さらに勢いを上げて突き進んでいく彼の活動からますます目が離せなくなりそうだ。なお、『ナオト・インティライミ 15th Anniversary Special Live "REBOOT"』は、2026年2月11日(水・祝)23:59までアーカイブ配信が行なわれている。普段のライブとは一風変わったスペシャルなステージをぜひ体感してほしい。

ライター:山口哲生
カメラマン:森好弘



■ ナオト・インティライミ「REBOOT」特設サイト
https://sp.universal-music.co.jp/naoto/reboot

■ ナオトの日2026」特設サイト
https://www.nananaoto.com/2026_special/

■ 「全国ツアー2026」特設サイト
https://www.nananaoto.com/2026_tour/

■ ナオト・インティライミ Official HP
http://www.nananaoto.com/

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