ー 個人的にはその部分を詳しく伺いたいのですが(笑)、ギターのTSUCHIYAさんはどういう方ですか?
中園:一言で言うなら「お兄ちゃん」…いや「お母さん」?
RYOTA.:おかん的存在であり、おとん的存在でもあるよね。
HIROKI:うんうん。僕らの両親。
RYOTA.:一人やのに(笑)。
中園:疑問に思ったことを訊くと、いつもちゃんとした答えが返ってくるというか。
RYOTA.:本当に頼れる存在です。
HIROKI:落ち着いていますしね。練習の休憩中や楽屋でのワチャワチャにも、ちょっと遅れて入ってくるんですよ。でもその頃にはもうみんな次の話題に入りかけてるというね。その辺もお父さん感というか(笑)。
RYOTA.:「あのゲーム流行ってるんやろ?」「いや、もうそのゲームは流行ってないから…」みたいな(笑)。ただ楽屋とかではそんな感じですが、彼はもともと編曲やDTMをしていたので、僕であれば作曲の面で教えてもらうことが沢山あって、そういう面でも頼れる存在です。
ー ではドラムのKENSUKEさんは?
HIROKI:KENSUKEはツッコミ担当ですね。
RYOTA.:でもボケでもあるよね。何やろう…いじられキャラ?
中園:いじられるし、ボケるしツッコむし。
HIROKI:ムードメーカーという言葉が一番しっくりくるよね。
ー 皆さん、本当にそれぞれキャラクターが違いますね。ではベースのTAKUYAさんは?
中園・RYOTA.:多趣味!
ー バイクをいじったりするのはTAKUYAさんでしたっけ?
HIROKI:そうです、そうです!あと車も好きだし、釣りに料理、絵を描いたり映画が好きだしボードゲームも好きですね。あ、それはRYOTA.もそうか?
RYOTA.:そうそう。
中園:僕からすると、TSUCHIYAがお父さんならTAKUYAはお兄ちゃんなのかな。
HIROKI・RYOTA.:あー、納得!
HIROKI:僕らはキャラクターだけじゃなくて音楽のバックグラウンドが違うんです。僕はクラシックで、RYOTA.は吹奏楽をしていて。勇樹は昭和歌謡出身でしょ。
中園:出身って!(笑)
HIROKI:他のメンバーもハードロックやパンクなど色々な音楽に触れてきたメンバーが集まっています。
写真:中園勇樹(Vo)
ー では皆さんが最も影響を受けたアーティストは?
中園:僕は尾崎豊さんです。
ー ああ、そういえば好きなんですよね。でも世代は全然違いますが何がきっかけでしたっけ?
中園:テレビでライブ映像を観て、こんなにも汗だくでエモーショナルに歌う人がいるんだと思ったら気になりはじめて、CDを買ったり調べたりと掘り下げていったらどんどん好きになっていったんです。
ー 特に一番好きな曲は?
中園:うーん、何だろう。難しいな…。(少し考えて)歌詞も含め“僕が僕であるために”。
HIROKI:良い曲だよねぇ…。僕も尾崎豊さんもすごく影響を受けていて。
ー 歌詞の言葉選びに出ていますよね。
HIROKI:そうなんです。歌詞にもすごい憧れがあって、考え方も含めリスペクトしています。
ー でもクラシックからロックに転身するきっかけはTHE BEATLESだとか?
HIROKI:はい。僕は4歳からバイオリンを習っていたんですが、家にあった『The Beatles1』を何となく聴いてみたら「これだ!」って。それがロックへ転身するきっかけとなりました。
ー RYOTA.さんは?
RYOTA.:僕は、音楽というよりエンターテイメントというか、ステージングに影響を受けたのはMichael Jacksonです。両親がMichael Jacksonを好きで、小さい頃から家でライブ映像がずっと流れていたので、ああやって大勢の前でステージに立って何かパフォーマンスをしたいという気持ちが芽生えたのもそこからでした。その後ピアノを習い、軽音楽も始めた頃に一番ハマったのはORANGE RANGEさんです。CDやライブDVDなど色々買って聴きました。
ー マイケル・ジャクソンからORANGE RANGEへの流れは意外でした。
RYOTA.:当時カーラジオからよく流れていたことや、色々な曲がアニメの主題歌になっていたことに加え、友達がORANGE RANGEさんを大好きだったことも大きかったかもしれません。一緒にライブを観に行ったり、少しですがコピーバンドも演ったりしていました。
HIROKI:あとTHE BEATLESも好きだよね。
RYOTA.:そうそう。大学でビートルズ研究会に入っているんです。基本はコピーバンドの軽音楽部なんですが、最初は友達に誘われて入って、段々THE BEATLESの良さがわかるようになってきました。
HIROKI:今回、衣装もBEATLESを意識しているんです。
ー アーティスト写真を見た時、思いました!ではニューシングル『It's all in the game』についてですが、90年代の王道的なJ-POPを彷彿とさせるサウンドだと感じました。
HIROKI:90年代に寄せようというわけではないんですが、世代問わず「良い曲だよね」と言ってもらえるような曲って王道的な部分が大切じゃないかと考えたんです。
ー タイトルナンバーは、テレビ東京系アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS(以下:BORUTO)のオープニングテーマですが、テーマソングに決定した時はいかがでしたか?
中園:もう感無量でした。僕らはBORUTOの前作『NARUTO -ナルト-』をずっと観てきた世代なので、BORUTOのお話を頂いた時、最初は本当に信じられなかったです。ちょっと疑っていましたもん。「え、ほんまに…?」って(笑)。
HIROKI:『NARUTO -ナルト-』は青春そのものですからね。
中園:それくらいありがたいのと同時に僕らとしても責任は重いから、気合を入れて良い曲を仕上げなければいけないという気持ちで挑みました。