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brainchild's、4年ぶりのフルアルバム『STAY ALIVE』インタビュー

brainchild's、4年ぶりのフルアルバム『STAY ALIVE』インタビュー

April 9, 2018 19:30

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ー まさに考えとしては繋がっていますね!

はい。


ー この曲の、約45秒にわたるギターとドラムのエンディング部分は、本当に聴き応えがありました!

やはりギタリストとしてエゴを出すところは出さないと(笑)。


ー アハハ、エゴ大切です!でもこういう部分は聴く人それぞれにライヴシーンなども想像出来そうに思えました。

確かにそうですね。“Better Day to Get Away”もそうだけど、今忘れられているこういうロックの要素は大切にしたいですね。


ー この曲にもありますが、コーラスはbrainchild’sさんの楽曲の聴きどころのひとつですね。レコーディングではどういう感じなんですか?

この曲や“Higher”などは、本当に全員で歌ってせーの録りしました。勿論ワッチのコーラスワークもありますが、全員で出来ることは結構楽しいだろうなと思って。逆にちゃんとしたバンドじゃないからこそ面白みが出るというか。あとは単純に、オーディエンスと歌いたいという気持ちもあります。それこそ静と動じゃないですが、大人しい部分と騒がしい部分の対極。それも出したいんです。


ー こういうコーラスは、アーティスト煽りがなくてもオーディエンスから歌ってくれそう…というか、歌いたくなりますね。

歌ってくれると嬉しいですね。たまに隣の人が音痴なんだけどずっと歌っていて、本当の歌が聴こえなかったという話もありますけけど(笑)、楽しんでもらえた方が良いから、そういうことに負けじと歌ってもらえればいいかな。


ー ”地獄と天国”から”RainStain”の流れが個人的に好きなんです。

なるほど。”RainStain”は洋楽を意識して作った曲です。王道の洋楽ロック。


ー それこそ動と静。

まさにそうですね。いきなりガヤガヤしたところから、ぽつりぽつりと雨が降っていくところへ行くみたいな。


ー この昔から歌詞の内容によってギターの鳴り方やリフは考えられていたと思いますが、ご自身で歌詞を書き、歌を歌うようになってからは更に変わったと思いますか?

自分はバンドの中でのギター弾きというのが一番の役目というか、バンドマンとしてあるべき姿だと思うんですが、ギターで語っていたものを歌でも表現することが最初はすごく大変でした。まあ大変なのは今も変わらないけど、ギターに関して自分は、ギターソロというより曲の一部という捉え方で演っていました。だから歌と対等というか、曲を構築するそれぞれひとつのものという意識なので、ギターを弾いている感覚で歌えるのが自分の中では一番理想なんです。まだそこまでなかなかね…(笑)。


ー いえいえ。EMMAさんのヴォーカルも歌詞も、渡會さんさんとはまた違う色を感じます。

ワッチは言葉選びのセンスがすごくあって面白いと思いますね。逆に僕は最近、出来るだけ単純な単語で伝えられたらと思っているので、“キャッチーで複雑でカッコイイだろうな、この言葉!”みたいなものをわざわざ使おうとは思わないんです。


ー じゃあその言葉を思いついても逆に捨てる感じですか?

捨てますね。


ー まさに “それでいいよ”は…。

そう、まさに歌詞は「それでいいよ」って(笑)。


ー あ…いや、今、タイトルと話題のタイミングが…。

いやいや、マジでそういう感じなんです(笑)。会話の中でぽろっと言っちゃう言葉の連続で構成された上で「それでいいよ」と言えるのが一番良いなと思って。この “それでいいよ”もそういう気持ちで作りました。


ー だからこそストレートに伝わりますし、特に「愛するより信じるほうが難しくて」という部分は本当に納得しかありませんでした。大人になればなるほど…。

現実ですよね(笑)。信じることによって失敗しちゃうこともあるしね。でも最終的にそっちの方が高いんじゃないかと思うんだよね。愛してばっかりよりも。


ー 深いですね。あと、”On My Own”は、メロディラインはポップでありながら、音とアレンジがロックですね。

この曲も二極面を一曲で同時に表現しようと思ったんです。ロックテイストで重心が低いものと、60年代のGSやサーフサウンズを一緒にしたらどうかなと思って。そのコントラストは楽しみましたね。


ー それこそルーツ自体は50、60年代の洋楽ですが、大瀧詠一さんなどもサウンドアプローチに用いる音階が上がる感じとか。

はいはい。80年代アイドルの曲にもよく使われていましたね。リバーブ感にもこだわりました。後からエンジニアの方にかけてもらうリバーブもあるんですが、ギターアンプのリバーブを使って録ったりしてちょっと懐かしい感じというのかな。あれを再現したかったんです。そこから普通にギターリフにいって、ちょっと現実っぽさを出してみたり。そういう音遊びは結構やりましたね。


ー 今言われた音遊び的な部分や、各パートをどう演奏するかは、メンバーそれぞれがアイデアを出されるんですか?

そういう曲もあります。半々くらいかな。僕が自宅で打ち込みのドラムとベースを弾いて、一応4ピースみたいな形で作ったデモをメンバーに渡して「こういうイメージで」と伝えることもあるし、ギターとクリックと仮歌だけ渡してスタジオでみんなで作る曲もあります。


ー 逆にメンバーから出てきたアイデアで、ご自身にはなかった発想もありますか?

あります、あります。”EsperGirl”でのワッチの歌、特にサビは元からアレンジしてもらいました。僕が1音で済ませている部分を複数音入れてくれていたり。ワッチはいつもそうやって驚かせてくれますね。あとONLY(岩中英明/Dr)は僕が考えていたリズムパターンではないものを考えてきてくれたり、神田くん(神田雄一朗/Ba)も「ここは、こういうアレンジにしてはどうですか?」とか「こういうフレーズを入れたらどうでしょう」って、いつもアイデアを持ってその場で試してくれるので、引き出しの多さにはいつも驚かされます。

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