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NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』インタビュー

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』インタビュー

March 21, 2018 11:00

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ー 分かります。

やっぱりこうやって実際に会ったり、飲んだりして喋っていることの方が現実だと思うんですよね。でも今の若い人って大人があんまりコミュニケーションを教えなくなったというか。


ー 自分たちなりのコミュニケーションの形があったり、コミュニケーション自体が変わったりしていますよね。

例えば運動会。お母さんがお仕事で来られない子や、お母さんがいない子もいるから、家族は一度お家に帰ってもらって校庭で食べずに、教室で食べる学校とかも増えてるそうなんです。


ー 知らなかった。

私たちの時代は、お母さんがいない子がいれば「一緒に食べよう」って誘ったりしたけど、そういうコミュニケーションを大人がどんどん減らしているから、今の子供たちはきっと、文字だけでのコミュニケーションがとても多く なっている気がするんです。だから何かあった時も誰にも助けてもらえない状況ってあるんじゃないかな。この曲が選択肢のひとつになれば良いな。そういう想いを込めました。


ー 自ら自分の命を絶つ子や、そこまでじゃないにしろ思い悩んでる子がいれば、世界は教室だけじゃないよって本当に言ってあげたい。

もしかしたら逃げ場を作ってあげられる大人がもっと側にいればとも思ったりするけど、たとえそういう大人がいなかったとしても、その子の中に選択肢が生まれるということは絶対に大きいと思うから、自分が命を終わらせるということではなく、「三年後はこの嫌な奴らは自分の近くにいない」とか「お金を貯めて海外にいくのもひとつ」とか、色々な考えに繋がれば良いと思います。


ー あとこれは決して笑うところじゃないけれど、「36歳のいい大人が 未だに怒られてピーピー泣いて」という歌詞が、ちょっと想像出来て笑ってしまった(笑)。

アハハ!でしょ!そうなんですよね。 未だに怒られるってすごいことだけど、でもありがたいですね。


ー でもレコーディングでは怒られることもあるだろうけど楽しいことも多そうで。

そうですね。今回も和気あいあいでした(笑)。レコーディングはハッピーにしようってみんな考えていてくれて。


ー スタッフ含め、Emiさんのことをよく分かっているメンバーだから、それぞれの曲が引き立つような環境作りをしてくれたんですね。だからこそ曲それぞれが強い表現力を持つというか。

このアルバムのほぼ全てと言っても過言ではないくらい、その通り!勿論自分の曲ありきではあるけれど、デモから音源になるまでは私の力というよりは、バンドメンバーとプロデューサーのカワムラさんとエンジニアの兼重哲哉さんのお陰で、歌詞を一番に考えて全てを成立させてくれるので、一曲一曲にきちんと音の意味があるというか。例えば隙間があるからこの音を入れるとか、グルーヴだけ考えてこの音を入れるとかではないんです。


ー Emiさんって、曲先、詞先?

詞先です。


ー ああ納得!今、言われた全ての音は言葉によって作られているのも、このアルバムだけでなくEmiさんの曲に感じていたことなので、すごく合点がいきましたね。

でもだからこそAメロ、Bメロ、サビという作り方が出来なくて。


ー でも良いんじゃない?方程式通りじゃなくても(笑)。

そうですかね(笑)。


ー インディーズ盤に収録されていた“モチベーション”が今回リアレンジされていますが、ライヴ感に溢れてカッコよかった!ちなみにサックスはどなたですか?

つーじー(辻本美博/カルメラ)です。


ー ああ、やっぱり!ライヴでもスペシャルゲストに出たことがありましたもんね。

そうです。 カルメラのライヴでこの人のプレイを観ていると、姿だけではなく音に華があるというか、太陽のような明るさを感じる音がしていて、この曲にもそういう音を入れたいとなった時にまず一番に出てきたのが彼だったんです。その他のホーンは、トランペットを古屋ひろこさん、トロンボーンを馬場桜佑さんにお願いしました。 つーじーにこの曲に合う人をって相談したらお二人を推薦してくださって。


ー まさにライヴ盤のようなアグレッシブさを感じました。

そうなんです!その場で色々と試してくれて。でもやればやるほど音が綺麗に整っていくので、「やっぱり一番最初のテイクが良くないですか?」って言いながら最初のテイクを起用しました。探り探りの感じがまた良いんですよ。カワムラさんとつーじーのセッションのソロ回しも本当にそのまま録ったテイクなので、この二人の息の合い方も感じてもらいたいです。


ー 早くライヴで観たい!

私も早くこのメンバーでやりたい!


ー 今回“かかってこいよ”を聴いていて、「信頼」という目に見えない小さな積み重ねや、敵は自分自身ということって、実は“モチベーション”で歌っている「私次第」という歌詞に繋がるというか、答えはこの曲にある!って思ってしまいました。

本当にその通りかもしれない。何事においても結局「自分次第」ということが、“かかってこいよ”のテーマだから。でも嬉しい。そうやって曲を聴いてくれるのは。さっき取材してくださった方たちもそうなんですが、やっぱり長年見てくれている方は曲の理解度が凄い!


ー やっぱりみんなEmiさんが大好きなんだよ。私も作品は勿論のこと、5月からのツアーが楽しみで。今回はカワムラさんとの二人編成に加え、バンド編成。しかも福岡、香川、東京はドラムがTOMO KANNOさんですが、大阪と愛知ではカースケさん(河村”カースケ”智康)なんですね。

そうなんです。カースケさんとは一度セッションをさせて頂いたことがあるんですが、やっぱり素晴らしいですね。カワムラさんがカースケさんの大ファンでよくカースケさんのDVDを観ていたんです。だからこそ私もカースケさんのドラムが大好きだったので今回は本当に楽しみです!そうそう、偶然ドラッグストアで会ったんですよ。


ー え、カースケさんに?!

そう!もうお願いはしていたんですがその後、偶然、本当に偶然お会いして挨拶をさせて頂いて、その直後に「一緒に演りましょう!」とお返事頂いたんです。嬉しかったですね。それと今回はベースの鹿島達也さんと初めてご一緒します。ライヴでは個人的に鹿島さんのプレイを観させて頂いていたんですが、自分の中でも今年はまた違う挑戦に挑んでいきたいと思っているので、今までずっと支えてくれたメンバーだけでなく色々な先輩ミュージシャンに様々なことを教えて頂きつつ、ライヴもお面白いステージにしていきたいと思っています!


ー ありがとうございました!ツアーも楽しみにしています。



interview&text:秋山雅美


■ 日本コロムビア特設HP
http://columbia.jp/nakamuraemi/

■ Official HP
http://www.office-augusta.com/nakamuraemi/

  リリース情報

NakamuraEmi
「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5」

2018年3月21日発売

-収録曲-

1. Don't(Album mix)(TVアニメ「笑ゥせぇるすまん NEW 」オープニングテーマ)
2. N
3. かかってこいよ(TVアニメ「メガロボクス 」エンディングテーマ)
4. 新聞(朝日新聞社 企業ラジオCM)
5. 波を待つのさ
6. 星なんて言わず
7. 教室
8. モチベーション

NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5

初回限定生産盤(豪華紙ジャケ特別仕様)※初回限定生産盤が終了次第、通常盤に切り替わります

COCP-40289 / ¥2,700+税

NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5

通常盤(Pケース仕様)

COCP-40297 / ¥2,700+税

NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5

LP ※本人直筆シリアルナンバー入り ※数量限定生産

COJA-9330 / ¥4,000+税

  インフォメーション

NOU5 発売記念インストアイベント

3月21日(水・祝)19:00~
タワーレコード渋谷B1CUTUPSTUDIO

イベント内容(3/21):ライブ&特典「直筆サイン入りポスター」お渡し会

3月24日(土)15:00~
タワーレコード新宿店

4月5日(木)20:00~
タワーレコード福岡パルコ店

4月7日(土)14:00~
タワーレコード広島店

4月14日(土)14:00~
タワーレコード梅田NU茶屋町店

4月15日(日)14:00~
タワーレコード名古屋パルコ西館イベントスペース

4月19日(木)19:00~
タワーレコード仙台パルコ店

4月21日(土)14:00~
タワーレコード札幌ピヴォ店

イベント内容(3/24~4/21):アコースティックライブ&サイン会

□ 参加方法などの詳細
http://columbia.jp/nakamuraemi/live.html#instore

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