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スキマスイッチ・インタビュー Part 1「スキマスイッチTOUR 2017"re:Action"& S.S vs S.S」編

スキマスイッチ・インタビュー Part 1「スキマスイッチTOUR 2017"re:Action"& S.S vs S.S」編

September 6, 2017 19:00

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ー 7月14日@広島文化学園HBGホールでの真心ブラザーズさんとの対バンも観て観たかったです!ライヴでもサウンド面での変態ぶりがふんだんにに盛り込まれていそうで(笑)。

大橋:いや凄かったですね、やっぱり。何だろうあの感じは…。真心ブラザーズのライヴって独特なカッコよさがあると思っていましたが、袖から観ていたら正面から観ているのとはまた違うパワーがあって、それは得した気持ちになりました(笑)。ロックだけどフォークのような、本当に独特なんですよね。しかも僕らと同じ二人組ですけど、二人の関係性みたいなものに成る程と思うこともあったし。


ー 具体的にどういう?

大橋:勿論YO-KINGさんと桜井さんがどういう関係性か全て知っているわけではありませんが、でも以外と似ているところがあるんじゃないかな。二人組のうち一人はしっかりしているとか(笑)。


ー あえて聞きますが、スキマスイッチで言うとしっかりしているのは…(笑)。

大橋:そりゃシンタくんでしょ(笑)。

常田:アハハ!

大橋:アレンジを担当する意味でも、桜井さんのスタンスとシンタくんのスタンスは似ているだろうし、『Re:Action』のレコーディング現場で作業している姿を見ていると、YO-KINGさんのイメージや発言を桜井さんが具体的な形にしていっているようにも見えましたし。

常田:制作はうちよりパキッと分かれているかもね。

大橋:ああ、そうかもしれない。

常田:僕らはどっちがディレクターで、どっちがプロデューサーか分からないことも結構多いですから。


ー なるほど。ツアー本公演のファイナルは、7月18日@Zepp Nagoya。SPECIAL OTHERSさんとのコラボステージも興味深いです。

常田:この日は六人で何を演るかに焦点を置きました。“全力少年”も、他の方は一緒に歌ったり演奏したりしましたが、SPECIAL OTHERSさんはインストバンドなので、それを生かした何かが出来ないかなと考えました。ただ一緒に演奏するだけじゃ、そのまま流れていきそうだったし。そこで、2番からはSPECIAL OTHERSさんだけの“全力少年”が始まるというアイデアを僕らから出させてもらったんです。


ー 面白そうですね!

常田:そういうアイデアも快諾してくださって。だからこの日限定、3番までの“全力少年”!とても貴重で、とてもカッコよくて。しかもきちんとSPECIAL OTHERSの曲になるんですよね。


ー それはアルバムを聴いていても感じました。追加公演【スキマスイッチ TOUR 2017“re:Action” S.S vs S.S】( 東京公演:7月24日(月)@中野サンプラザホール/大阪公演:7月31日(月)@オリックス劇場)に小田和正さんがサプライズゲストで出演された時も卓弥さんがMCで言われていましたよね。

大橋:そうですね。皆さんそれぞれのカラーで僕らの曲をアレンジしてくださり、まるでその人のオリジナル曲のようにしてしまうのは、本当に凄いです。


ー そうですよね。東京公演に伺わせていただきましたが、スペシャルゲストの小田和正さんのパワーも凄かったです。登場された時に2階席が揺れたんですよ。

常田:うわぁ!

大橋:やっぱり凄いな…。「クリスマスの約束」みたいに、違う現場で小田さんと歌わせて頂くのと、自分たちのステージに来て頂くのは全く違う感覚なんです。『クリスマスの約束』の時は、楽しみながらも与えらたパートをまっとうすることに意識を使うんですが、初めて同じステージに立たせてもらって、当たり前ですけどこんなにも持っているパワーが違うんだと感じました。


ー そうでしたか。

大橋:先程、二階席が揺れたと言われましたが、アンコールで小田さんを呼びこんだ時の歓声は、やはりお客さんの正直な感情が全部放出された状態で、僕らがどれだけ頑張ってもあれだけの歓声は出なかったと思うんです。それは勿論色々な要素がありますが。でも、ちょっとおこがましく聞こえちゃうかもしれませんが、スキマスイッチのお客さんたちに「小田さんを連れてきたよ!」って誇らしげに思えるところと、単純にその歓声を聞いて「うわ、悔しい!」って思うところが混在していました。小田さんは僕らよりも30歳上ですが、30年後に僕らが音楽を続けていて、スペシャルゲストとして誰かに呼んでもらえたとして「この歓声が上がるんだろうか」という気持ちもあり、本当に色々と考えました。でもそれを感じさせてもらえたのはすごくありがたいことでした。僕は小田さんに直接「お前はこうしろ」ってあまり言われないんですよ。言われないというか、背中を見て学べ的な感じかな。そう言われているような気がする。だからなるべく一生懸命小田さんを観ていました。


ー そういうのは、ステージ内ならではの空気や状況ですね。

大橋:もしかしたらそれが観ている人に伝わっても良いのかもしれません。よく同じステージに立てば対等だし、年齢関係なくとにかく音楽は素晴らしいと言いますよね。


ー ええ。

大橋:でもアーティストが先輩と一緒にステージに立って緊張しているところも、僕がお客さんだったら「やっぱりそうなるんだ」と思って面白いし嬉しいんです。人間味を感じるし(笑)。


ー 絶対そういう方が面白いと思います。あと同ステージでシンタさんが小田さんの“恋は大騒ぎ”を歌ったのには驚きました。

常田:僕もびっくりしました!


ー アハハ!だって関係者席もざわついていましたもん(笑)。

常田:あれは大橋プロデューサーによるもので(笑)。

大橋:いやいや(笑)。でもシンタくんが歌ったのは小田さんのお陰だと思っているんです。『クリスマスの約束』で小田さんが、「歌はみんなで歌うんだ」とおっしゃったんです。好きな曲は好きな人が歌えば良いって。

常田:メドレーの時だったかな、意識が変わったのは。とりあえず楽しんでもらえるまでのレベルまでにしなきゃとは思っていました(笑)。


ー 来年のツアーも決定したので、是非そこでも歌声を披露して欲しいですね。

大橋:ツインボーカルでね。

常田:いやいや(笑)。現実にはならないと思いますよ。


ー でもそれが現実となったら、卓弥さんがヴォーカリストとして本気でシンタさんを潰しにかかりそうですが(笑)。

大橋:アハハハ!

常田:僕も、やっぱりないんだって気付かされるかも(笑)。

大橋:あるかも(笑)。

常田:まあ僕の歌は楽しんでもらえるならというレベルです。でも今回、小田和正、大橋卓弥、この2アーティストに挟まれて歌ったのは本当に光栄でした。小田さんにも打ち上げで「ああいう場を与えられたらちゃんと歌わなきゃ駄目だよな」って言ってもらえたし。逆にこの追加公演、スキマスイッチ二人だけのステージでコーラスを担当した部分、大阪公演では外したんです。小田さんはそのことも知っていて「なんで外したんだ。やるなら最後までやれ。むしろやった方が良かった。」と言われて「スミマセン!」って(笑)。でも小田さんはきちんとそういう部分まで観てくださっているんですよ。ありがたいし単純に嬉しいですね、本当に。

大橋:今回のツアーは僕らにとっても初めての経験ばかりでしたし、アーティストの方々に支えら、刺激をもらったツアーになりました。冒頭でも語りましたが本当にただただ感謝のツアーでした。


ー ありがとうございました。では次週もよろしくお願いいたします。


Interview&Text:秋山昌未


■ スキマスイッチ オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

  リリース情報

スキマスイッチ
「ミスターカイト / リチェルカ」

2017年9月13日発売

ミスターカイト / リチェルカ

初回限定盤(スリーブケース仕様):CD+DVD

UMCA-59054 / 1,800円(税別)

ミスターカイト / リチェルカ

通常盤

UMCA-50054 / 1,200円(税別)

  インフォメーション

Augusta Camp 2017

2017年9月23日(土)
開場12:00 / 開演14:00 終演19:30(予定)
会場:富士急ハイランドコニファーフォレスト

チケット:全席指定\7,560(税込)

出演:杏子  山崎まさよし  岡本定義(COIL) あらきゆうこ 元ちとせ スキマスイッチ 長澤知之 秦 基博 さかいゆう 浜端ヨウヘイ 竹原ピストル 松室政哉 村上紗由里

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