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高橋優、両A面シングル「虹/シンプル」インタビュー

高橋優、両A面シングル「虹/シンプル」インタビュー

July 24, 2017 20:00

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ー 良かった、良かった(笑)。まあノートに書いたこともそうだけど、<曲作りの旅>で実際目にした地域ごとの違いもあったようだけど。

ありました。関西の歓声は勢いがあるし自由!


ー そういうのって、ツアーでも同じなのでは?

そうですね。僕が感じていることと他のミュージシャンの方が感じていることはちょっとずつ違うかもしれないけれど、僕のイメージでは遠い地方のほうが盛り上がる気がします。例えば熊本とか高知とか。あと福岡は必ず盛り上がるし、秋田県は間違いないし。会場がはち切れるんじゃないかというくらいに盛り上がる!


ー ああ、やっぱりそうなんだ。

何かね、お客さんが出してくださる<来てくれて有難う感>と、こちら側の<やってきた!>という気持ちがバンっとぶつかるんでしょうね。


ー ということはお客さんは勿論だけど、優くんのテンションも変わってくるということかな?

それはライヴをする上で一番大切なことです。例えば東京のお客さんが比較的大人しいという噂を聞いたとします。大人しい相手だからこっちも大人しくしようと思えば大人しいライヴにしかならないじゃないですか。


ー そうだね。

でもだからって、「大人しいのか、東京!」って、こっちがガンガン行き過ぎてもバランスが良くなるとは限らないんですよ。ただ、”今日はすごく楽しみにしてきたんだ”という気持ちを持つことがとても大切だと思うんです。それはデートでも同じじゃないですか。


ー 確かに。

「手、繋ごう!」「○○に行こう!」ってテンション高めで押し付けがましくしている彼氏が良いわけじゃないけど(笑)、とにかくこの日を楽しみにしてきたという想いって伝わるじゃないですか。


ー 伝わる、伝わる!

ワクワクするし。そこで特別な話をするわけじゃないけど、「どうする?次どこ行く?」と言っている声色が明るく笑っていたり。ライヴでも、それが伝わってくると、たとえノリが大人しい地域だったとしても終盤にはすごい盛り上がりに変わって、それまで見たことのない景色を見せてくれたりすることもあって。やはり歌わせていただく以上はそういう気持ちを持っていたいです。

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ー <曲作りの旅>に関してはオフィシャルコメントでも述べていますが、改めて一番感じた部分を教えてもらえますか?

勝っている人よりも、勝とうと頑張っている途中にフォーカスを当てていたんです、ずっと。勝敗ってどうしたって決まるじゃないですか。


ー ええ。

「どっちが勝った」「どっちの方が野球が上手だった」ということは結果だけど、上手になるために何かをやっただろう。でも負けたチームだって、負けるためにやってきたわけじゃない。それって、野球にかかわらず結構色々なシーンに共通するのかなと。例えば高校球児だった現在40歳過ぎ、50歳過ぎの人って沢山いると思うんですが、そういう人たちにも当てはまる部分が、この野球の試合の中にもあるのかなと考えながら見ていました。


ー 曲が構成や1番と2番の歌詞によっても、高校球児だけではない部分を感じました。現在自分の立ち位置を見直すというか、立ち止まっている人の背中を一歩、それこそ数センチでも押してくれるような曲だと。

それと、自分に対しても発破をかけたいという強い想いがあったんです。僕、結構横着しがちな性格で(笑)。


ー え、そうなの?(笑)

プライベートは特に。例えば服をたたまなかったり。曲作りに没頭しちゃうと他のことが本当にどうでも良くなっちゃう。


ー ああ、それなら分かるかも。

部屋散らかるし皿洗わないし布団たたまないし、もうぐちゃぐちゃ。今やっておけば、ものの五秒で終わることを、今じゃなくていいやのタイムマシーンに乗っちゃうんですよ(笑)。


ー おお!まさに”虹”の歌詞そのものだ(笑)。

そう(笑)。仕事でもあるじゃないですか、つい後回しにしちゃうやつ。


ー あるなぁ…(笑)。

ね!でもそういう風に「後でいいや」を積み重ねちゃうと、結局自分の首を締めることになるんですよね。タイムリミットのある仕事なら絶対に期日までに終わらそうと思うんだけど、例えば僕が跳び箱を何十段か飛べるようになりたいとして…。


ー 跳び箱って(笑)。

例えばね(笑)。でもそれって絶対やらなきゃいけないことではないから、やらなければやらないで日々は過ぎていく。で、結果飛べないまま歳をとっていくかもしれない。それってやるもやらないも自分次第だから。


ー そうだね。

野球って、結構そういうジャンルだと思うんです。野球がなくても人は生きていけるけど、僕が今から草野球をやりたいと思えば、「よし始めよう!」って確固たる意思を持たないと、それこそ今じゃなくていいやのタイムマシーンに乗っちゃうと思うんです。ギターの表現力をつけたいからもっともっと練習したいと思うけど、今のままでもとりあえずライヴは出来ると思ってそこで横着すると、それ以上のものはなくなる。現状に満足せずに行動に起こすってそれなりの労力が必要で、その労力を使わないで現状維持だけする人たちが、自分を含め、すごく沢山いるのかなと思うから、2番の歌詞にはそういう自分に発破をかけたい想いを入れました。もっともっと前に進むためには、疲れるし、傷つくし、笑われたりするかもしれない。昨日までの自分は「これくらいでいいだろう」と言っていたけど、あと一歩前へ進もうとしている、そういう人たちを放っておきたくないというか、一生懸命頑張っている人たちだけの曲にはしたくなかったんです。「俺だって一生懸命頑張りたいんだよ!」という人たちにも届けられるような曲にしたかった。


ー だからあえて、野球を連想させるような言葉を入れなかった?

はい。


ー 本当は先方から「グラウンド」という言葉を入れて欲しいという要望があったですよね?

ええ。

  リリース情報

両A面シングル
「虹 / シンプル」

2017年7月26日発売

虹 / シンプル

通常盤

WPCL-12689 / 1,200円(税別)

虹 / シンプル

期間生産限定盤

WPZL-31329/30 / 4,150円(税別)

虹 / シンプル

秋田CARAVAN MUSIC FES 2017盤

WPCL-12742 / 2,500円(税別)

  インフォメーション

秋田 CARAVAN MUSIC FES 2017

9月2日(土)、9月3日(日)
会場 : 秋田県 鳥海高原 花立牧場公園 花立グラウンド

出演者:
9月2日(土)高橋優、PUFFY、BEGIN、BLUE ENCOUNT
9月3日(日)高橋優、SCANDAL、FLOW

◆チケット代
1日券(ブロック指定):8,640円(税込)
2日間通し券(ブロック指定):15,780円(税込)
【学割】1日券(ブロック指定):4,320円(税込)
【学割】2日通し券(ブロック指定):8,000円(税込)

※【学割】チケットは、中学生(満13歳)〜高校生(満18歳)までの方が対象となります。入場時に学生証や保険証等の生年月日の分かる身分証のご提示が必要です。
※小学生以下のお子様は、保護者同伴時に限り入場無料です。保護者の方はチケットのご購入が必要です。


<一般発売日>
2017年7月29日(土)

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