高橋優、4月12日リリース『ロードムービー』インタビュー

April 10, 2017 20:00

ー 確かに。

でもその日々を一人で過ごしていると当たり前になりすぎちゃって、ありふれているというか、場合によってはそれが自分にとってうんざりするような日々なんて思うこともあったりするけど、そこに客観的な視点がひとつ入るだけで「面白いよね、あなたの午前中の過ごし方って」って言われるかもしれない。そういうことを歌いたくなったんです。よくラブソングっていうけれど、ラブがあるかどうかはさておき（笑）、生活をそのまま歌う ライフソング。


ー 確かに今、優くんの午前中の過ごし方を聞いただけでも、自分も、もう少しきちんとしなきゃって思ったし（笑）。

いやいや（笑）。ちなみに昨日話を聞いた友達は、24時間ベッドで寝るって言っていましたもん。


ー え、それ凄いね！

2日間休みがあれば2日目にはダイビングをしたい、でも1日しか休みがなければ24時間ベッドから出ないって。それもその人からすれば当たり前のことかもしれないけど、他の人からみると結構変わってると思うし（笑）。


ー なかなか出来ないよね。

そう、なかなか出来ない！逆に体力がいりそうと思っちゃう（笑）。でもそういうことって付き合い始めると判明したりしません？


ー する！持ち物や聴いている音楽ひとつとっても驚くことがあったりして。

そうそうそう！あるんですよね。そういうのを歌いたかったんです。 一人で楽しく過ごせる人は良いんですが、 客観的な視点が奪われると生活って途端につまらないものになっちゃう気がして。忙しい世の中、独りを感じてしまう世の中であるならば、誰かと一緒にいることが想像出来たり、もしかしたら自分の生活も捨てたもんじゃないと思えたり。そこを“ロードムービー”でも“life song”でも歌っています。


ー 音楽って、それこそロードムービーだよね。歌を作って、苦しんで、でもみんなに聴いて欲しくて頑張る。みんなも音源やライヴでその歌声に会いに行く。一人じゃないし、互いに会える日を想像している。

確かにそうですね。。映画でのロードムービーの良いところって、旅の最中の描写なんですよね。旅が終わる描写は2時間の映画であれば最後の15分くらいで良くて、面白い映画というのは途中の表現がひとつひとつ楽しかったり続きが気になったりすると思うんです。今、楽曲作りというお話がありましたが、この“ロードムービー”はツアー中に書いあんです。それこそお客さんに会いにいく新幹線の中とか。


ー そうだったんだ。

お客さんに会えている時だけがすごく幸せな時間と言ってしまうと、勿体ないような気がしたんです。会えている時間は24時間の中で2時間くらい。もしかしたら365日の中の2時間かもしれない。そうだったとしても、その最中、全く繋がっていなかったわけではなくて、みんなのことを想いながら、そこへ向かって練習していたり曲を書いていたり。僕からすると、そういうこともロードムービーの大切なシーンであって、熊本や北海道、その他の地域も含め、その地域の人たちと繋がっている時間だと思いたい。それが、音楽をやりながら感じている僕のロードムービーであり、自分の人生と照らし合わせた時の日々の価値です。


ー 決してライヴの時だけではない、いつもそこには繋がりがあるという考え方はやはり優くんらしいね。それとメガネツインズ（高橋 優＆亀田誠治）も続々と新曲が出来て。

目指せ、アルバム！目指せワンマンライヴ！


ー ワンマンライヴのスポンサーは眼鏡会社。あと今回は“ドライアイ”なので、製薬会社（笑）。

いいですね、それ（笑）。そうか…ということは、“ドライアイ”もまだ聴かれていないんですもんね。


ー そうなんです。

これは一番聴いて欲しかったー！メガネツインズは毎回ラブソングなんですよ。絶対に好きな人がいることがテーマ。高橋優には絶対にないラブソング。


ー そんなことはないでしょう（笑）。

いや、やっぱり亀田さんがあの甘い声で歌ってくれるので特別ですね。


ー 今回はどういうストーリー？

例えばデートしている最中にあくびをしてしまいました。その時「私とのデートが退屈だからあくびするんでしょう？」という会話はありがちじゃないですか。


ー そうだね（笑）。

でもそうじゃない！「目を潤すためのあくびなんだよ」という歌です（笑）。


ー え？

ドライアイの人にはありがちのあるあるを詰め込みました（笑）。僕もドライアイなんですけど、目薬って小さいからよく失くすんですよ。


ー あ、でもそれは分かるかも。私も仕事場の机上に目薬3つくらいあるもん（笑）。

あるでしょ！僕もめっちゃあって。でも肝心な時になくて、結局あくびをするしかないってなったり目をシバシバさせてまばたきが多くなっちゃったり。でも目って誤解を生むんですよ。目が泳いだりあくびをして涙ぐんでいたりすると、変な間を生んじゃうし。「え、どうしたの？何か焦ってるの？」「私と一緒じゃつまらないの？」って。全部違う！全部誤解！！


ー 力強いなぁ（笑）。

「全部君を見つめるために、少しでも長く見つめていたいためにやっている仕草なんだよ」という歌を書きたかったんです。ドライアイの人はそうやって一生懸命恋人を見ようとして瞬きをしている歌。


ー「高橋優」と「メガネツインズ」のキャラクターのギャップが面白いね。

やはり亀田さんの存在は大きいですね。もうちょっとアダルトな男を演じたくなるというか。だから是非見ていてください。メガネツインズが武道館でライヴをやる日を！「メガネツインズ at 武道館」。


ー じゃあその時は是非ライヴレポートを（笑）。

是非お願いします（笑）。


ー ありがとうございました！


取材・文／秋山昌未


■ 高橋優公式HP
http://www.takahashiyu.com/

映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ
2017年4月15日（土）全国東宝系にてロードショー

原作：臼井儀人（らくだ社）「月刊まんがタウン」（双葉社）連載中 テレビ朝日系列で放送中
監督／脚本：橋本 昌和
製作：シンエイ動画・テレビ朝日・ADK・双葉社
配給：東宝