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高橋優、4月12日リリース『ロードムービー』インタビュー

高橋優、4月12日リリース『ロードムービー』インタビュー

April 10, 2017 20:00

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ー そうだね。きっと次にどうすべきか、術を考えるようになると思う。

そうそう。今はSNSなど携帯電話だけで繋がっている関係も沢山あるから否定は出来ないかもしれないけれど、逆に言えば本当に好きな人であれば携帯電話が無くても会いにいくと思うんです。どうにか別の連絡ツールを探したりして。勿論僕だってSNSを辞めた途端に連絡が取れなくなる人、取らなくなる人も沢山いる気がするし。でもそれは結局それだけの関係だったんじゃないかな。あくまでも僕個人の意見だけど。


ー ええ。

だから例えば旅をする喜びで、実際に足を動かす。もっと言えば足を動かしてゴール地点に到着した瞬間が全てだと思う考え方もあるじゃないですか。でも僕はそう思わなくて。


ー それで言うと優くんにとってのゴール地点って?

何がゴールなのかは、まだ分からない気がします。例えば世界中のスタジアムでライヴをしたり、東京ドーム7DAYSを開催したりすることがゴール地点なのか?多分そんな夢みたいなことを実現出来たとしても、そこがゴールとは思わない気がするんです。まあそこまで大それた話ではないにせよ、ステージに立つ喜びの前に、そこに向かって「またCDをリリース出来ますね!」ってスタッフと一緒に完成を喜んだり、キャンペーンで地方へ行った時に美味しいご飯を出して頂いて「これ美味しいね!」って笑い合ったり。その繋がりが大切。ゴールという意味にはならないかもしれないけど、旅の途中を誰とどう過ごせるか?だって僕にとって、最初はなかったものだから。音楽を始めていなければなかった出会いなので、それこそ『高橋優自伝 Mr.Complex Man』にも書かれているように、「歌うな!」と言われながら歌っていた時期を考えたら、今歩めているひとつひとつも、実はすごく尊いんですよ。だからこの曲では、そういう何てことのない日常の良さを歌いたいと思ったんです。


ー そうだよね。それこそ今回c/wに収録された“BLUE”だって、札幌でストリートライヴをしていた時代の頃、自主制作で発売したインディーズ盤『無言の暴力』に収録されていた曲でしょ?

そうなんです。これを知っているのはかなりマイノリティ!


ー 下世話な話だけど、このCDって今ネットオークションでかなり高値がついているようで…。

そうなんです。一枚一枚手売りしたのにそれを誰かがネットオークションで売っているんですよ!今になっても売った人たちの顔を結構覚えていますもん。一応自分でも頑張って流通は通したからタワーレコードとHMVの主要店舗には確か一枚ずつくらい置いてもらったと思うんです。でも追加発注なんて来ませんでしたから、ほぼ僕が手売りした人たちが持っているはずなんです。でもどうしよう、それをネットオークションで売っている人が親だったら!


ー ある日実家に帰ったら突然超豪邸になっていたらどうする?(笑)

そこで僕が無言の暴力を振るうかも。

<一同爆笑>


ー その『無言の暴力』は確か2007年?

そうです。10年前。今回は当時と同じようにアコギで一発録りしました。


ー 何故同じ方法を?

実はこの曲って何回か落ち着きどころを見つけた時期があったんです。確かメジャーデビューするタイミングでも、この曲をシングルにする話題が上がったんです。


ー そうだったんだ!

その後、何かタイアップのお話を頂いた時も「今回 “BLUE”が良いんじゃない?」となってバンドアレンジして、いざ完成寸前になると「でもどうなんだろう? “BLUE”はこれで良いのかな?」という話し合いになる。で、最終的に僕が別の曲を書いてきて「こっちの曲の方が良いじゃん!」となってそっちが巣立っていくという。実はわりと最近もそういうことがあって。それこそ池窪浩一くんと二人でバンドアレンジにして、もうそろそろレコーディングにいけるかなという頃、何故かみんなにブレーキがかかるんです。「このままでいいのか?じゃあ歌詞を変えてみようか。いやテンポを変えてみようかアレンジを変えてみようか」って。メジャーデビュー後のこの7年間もかなり試したんです。


ー じゃあもしかしてこの曲は、一番色々な人が携わって手が加えられた曲かもしれないね。

まさにそうなんです。ある意味では温められていたというか、スタッフからも結構好きだと言ってもらえる曲だったので嬉しいですけどね。路上ライヴ時代はスタメン曲でもあったし。だから大切にしたいと思いながらもバンドアレンジでの方法がいまいち見つからず今日まで来て。今シングルが今までの自分の道のりを意識するものならば、色々な道を辿ってきたこの“BLUE”という曲をバンドアレンジではなく、『無言の暴力』に入れていた弾き語りと同じ方法で、 あえて歌詞も変えずに気張って歌っていたあの頃のまま歌ってみようと考えたんです。


ー やっぱりそれが一番しっくりきた感じ?

そうですね。スタッフはみんな頷いていたし、僕としても面白かったです。


ー でも札幌の狸小路も今ではあまり路上ライヴをやっている人がいなくなったようだね。

僕が上京してまもなく規制が出来たらしくて。


ー そういうことだったんだ。

僕もツアーとかで北海道に行くと、ほぼ毎回狸小路を歩くんです。やはり自分の原点だし、何なら一曲路上ライヴをしたいくらいの気持ちで歩くんです。出来ないですけどね(笑)。勿論人に迷惑をかけるのは駄目だけど、自分も路上ライヴをしていた身としては街に音楽が鳴り響いているということは良い気がするんですけどね。


ー そこは全く同意見だね。実は今回、音源がまだ現時点で手元になくて、“ロードムービー”以外の曲を聴けていないんです。

じゃあ“life song”もまだ?


ー はい。

残念!“life song”良いですよ。僕といつも一緒にレコーディングしているディレクターいわく、「ちょっとカントリー調になったね」という感想。テンポもアッパーよりのミディアムで、歌詞は今回ほぼ即興なんです。


ー え、即興?!

はい。今回、テーマを決めるのが難しかったんですが、取り立てて特別なテーマを見つけて書くということ自体が違うんじゃないかと思い始めて…。だから“ロードムービー”同様 “life song”も何てことのない日常の中にある面白さみたいなものを曲にしたかったので、歌い出しもそのまま「ありふれた毎日を生きている」という歌詞なんです。例えば朝起きてからお昼までの自分の行動をひとつひとつ紙に箇条書きにして、それを人に見せたら絶対に「え?これ何?」ということがあると思うんです。


ー 優くんの朝起きてからお昼までの行動って?

朝起きて1時間ジョギングして、その後30分半身浴して30分ストレッチ。でもその後ボーっと空を眺める時間もあったりして(笑)。それって人それぞれじゃないですか。

  YouTube

  リリース情報

高橋優
「ロードムービー」

2017年4月12日発売

-収録曲-

□ 通常盤
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)
4. ドライアイ/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)
*M4はクレヨンしんちゃん盤には未収録

□ クレヨンしんちゃん盤
※生産限定 7インチジャケット+しんちゃんコラボステッカー封入
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)

□ 期間生産限定盤
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)
4. ドライアイ/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)
*M4はクレヨンしんちゃん盤には未収録
特典DVD
1.「ロードムービー」MV+メイキング
2. 高橋 優×林卓スペシャルBIG対談
・ハヤタクどっきりマル秘報告
・高橋どっきりマル秘報告その2?
3. 林卓デビュー曲「オレオレオーレ」MV+爆笑メイキング

ロードムービー

通常盤 4曲入りCD

WPCL-12609 / 1,200円(税抜)

ロードムービー

クレヨンしんちゃん盤 3曲入りCD

WPCL-12608 / 1,000円(税抜)

ロードムービー

期間生産限定盤 4曲入りCD+DVD

WPZL-31280/1 / 2,000円(税抜)

  インフォメーション

映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ
2017年4月15日(土)全国東宝系にてロードショー


原作:臼井儀人(らくだ社)「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中 テレビ朝日系列で放送中
監督/脚本:橋本 昌和
製作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADK・双葉社
配給:東宝

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